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【RIZIN】安保瑠輝也「何一つリスペクトしていない。ぶっ倒す」、緊急参戦のカリミアン「彼はビビッてるから反則ばかり気にしてるけれど俺は拳で語る」

2024/12/26 14:12
 2024年12月31日(火)さいたまスーパーアリーナ『RIZIN DECADE』の第1部「雷神番外地」の記者会見が、26日(木)都内にて行われた。  出場が決まっていた安保瑠輝也(チーム朝倉未来)の対戦相手が、元K-1 WORLD GPクルーザー級王者シナ・カリミアン(イラン/チーム平本蓮)に決定。RIZINスタンディングバウト特別ルール(パンチのみ)2分6R、100kg契約、判定決着ありで行われる。  会見に出席した榊原信行RIZIN CEOは「ライアンは思った以上にケガが重く年明けに手術することになりました」と、当初、安保と大晦日に対戦が決まっていたライアン・ガルシアの近況を伝え、安保には来春に延期されたガルシア戦に備えて大晦日は試合をしなくていいのではと提案したという。 「でも安保は大晦日を盛り上げたいし、ずっと和歌山でトレーニングして自分のボクシング技術がどこまで通用するか、試合をしたいと言ってきました。これはって相手が見つからなく試合が流れるかなって中で、蓮がK-1のリングで出場を呼びかけて、朝久選手以外にもいろいろな選手から『俺もやりたい』とBLACK ROSE入りを求める選手がたくさん現れました。  その中で、本当に出てこれるのって選手から手が挙がって。プロモーター的には凄く面白い選手。ガルシアの真逆にいるような選手ですけれど、安保に伝えたら二つ返事で面白そうですね、大暴れしますと。彼の琴線に触れるような相手が見つかりました」と、決定までの経緯を説明した。  会見にはリモートで出席した安保は「大晦日参戦がライアン・ガルシアで決まっていてそれが流れて、試合までの期間残り2週間くらいの中で対戦相手が確定していなくて。その中で去年やったみたいに2週間でも平本とMMAでもやって盛り上げられればと思ったんですけれど、体重のこととか時間のことで折り合いがつかなくて、ファンのみんなには期待を外すような形になってしまってそこは申し訳なかったと思っています  そんな中でシナ・カリミアンが手を挙げて参戦してくれて。ライアン・ガルシアからしたらシナ・カリミアンなんか格下なんですけれど、彼は反則王でK-1のクルーザー級王者だった時代もあったけれど正直ファイターとして何一つリスペクトしていないし、ガルシア戦へ向けて相当ハードなトレーニングを積んできた俺の前に立ちはだかれる相手でもないから。それでも僕の試合をたくさんの人が見たいと言ってくれたので、シナ・カリミアンを派手にリング上でぶっ倒したいと思います」とコメント。  カリミアンは「いろいろありましたが私は京太郎選手をボクシングで倒したし、今回はちょっとでもボクシングを教えてやろうかって気持ちです」と、安保にボクシングを教えてやると不敵な笑み。元プロボクシングOPBF東洋太平洋ヘビー級王者の京太郎とは2021年9月のK-1で対戦し、右ストレートをヒットさせてあわやの場面を作り、延長戦にてヒザ蹴り、前蹴りで判定勝ちしている。  それを聞いた安保は「ボクシング教えてやろうかって言う前に、お前はそもそも演劇部やん。当たってから効いてそこから失神するパターンとかあるの? 俺がボクシングを教えてやるから、演劇教えて」と、10月のK-1で行われたクラウディオ・イストラテ戦の疑惑のシーンをスマホで見せる(クリンチ状態でイストラテのパンチが後頭部に当たり、カリミアンが倒れて試合続行不可能になった)。  安保が「反則しかしないチキンなのに、自分のことヒーローとか言ってバカか」と言えば、カリミアンは「私は反則というよりもハンサムです」とニヤリと笑った。 [nextpage] 安保とカリミアンが舌戦を展開  続いての質疑応答で、体格差(カリミアンは身長200cm、体重105.8kg。安保は身長180cm、体重70.0kg)について聞かれた安保は「デカい選手はスダリオから始まってショーン・ストリックランド選手とも戦って、デカい選手と戦うことに対する恐怖心はあまりないので。シナ・カリミアンなんてその2人に比べたら強さも劣るし、何よりメンタルが弱い。だから反則ばかりする。何一つ怖さがないですね」と、問題なしと答える。  するとカリミアンは「そんなデブと比べられてもしょうがない。一発で分かると思うよ」と余裕の笑み。  100kg契約について安保は「今朝計ったら81.5kgだったので、そこからそんなに上下することもなく81、82kgで試合するんじゃないですかね。20kgとか30kgとかそんなに変わらないと思っていて。だから100kg契約でカリミアンはリカバリーして当日の差は25~30kgあるかもしれないけれどそんなに気にしてないです」とあくまでも強気。  それだけの体重差があるとパンチの重さがだいぶ違うのでは、と聞かれると「パンチの重さは変わって来るけれど、スピードも変わってきますからね。俺だけ当てて触れさせない、イライラしてカリミアンは俺にくっついてくるような試合展開になると思うんですけれど、やりたいようにさせず自分のやりたいことをやってマットに沈める」と、当てさせないとした。  体格で上回るカリミアンは「私もあまり気にしない。私も120~140kgある選手を相手に倒している。本当のパワーは関係ない」と、体格差はパワーとは関係ないとする。  カリミアンには安保vs.パッキャオ戦を見たかとの質問が飛び、カリミアンが「そんなお笑いの試合見てないし見るつもりないし、おじさんとやり合っているのは興味ないです」と言い放てば、安保は「お前はイランの英雄とか言ってるけれど、パッキャオ選手はアジアの英雄やからな。規模が違うねん。イランの反則王な、お前は。パッキャオ選手のことをディスるな、バカ!」と怒り、カリミアンは「あなたは日本のち〇ぽ。シャラップ!」と返す舌戦が繰り広げられる。 「K-1で野杁正明とやった試合を覚えているか。その時はボディでやられている。見た目はいい身体しているが打たれ弱い」とカリミアンが指摘すると、安保は「その時よりいい身体してるよ。それ3年前の話な」と余裕のマッスルポーズ。カリミアンが「バルクアップしても変わらない」と言えば、安保は「それは俺がリング上で証明してやる」と返答。カリミアンは「俺の拳が語ってくれるよ」と、舌戦は続く。  安保が「とにかくクリーンファイトしてくれるように願いたいです」とカリミアンの反則を気にすると、カリミアンは「彼はビビッてるから反則ばかり気にしてるけれど俺は拳で語るから」と、自分は反則をしないと主張する。  カリミアンは得意技のバックハンドブローが禁止となっているルールだが、そこに不安はないかと聞かれると「好きですか、俺のバックブロー。好きなら出すかもしれない」と堂々の反則予告。これに安保も「いいよ、出して。反則しないと勝てないなら反則して来いよ」と挑発した。  最後に、SNSでやり合った平本蓮と決着をつけたい気持ちはあるかと聞かれた安保は「もちろんやりたい気持ちはあるが、試合どうこうよりも幼稚なやり取りはしたくない。俺が手を挙げさせてもらった理由は去年と比べると大晦日が盛り上がっていないと思って。ファンの期待を煽るだけ煽ることはしたくないから。MMAをちゃんとやって、平本と安保の試合が見たいとファンから言われるところまでたどり着けたらやるべきだと思います。軽はずみな発言するのは違うかなと思いますね。彼はMMAファイターだし、やるとしたらMMAになりますね」と、MMAをしっかり練習してファンの期待が高まったところで平本との対戦を実現させたいと語った。
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