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【RIZIN】鈴木千裕「以前よりも前に出られるようになった」、サトシ「今回は極めたい」、元谷友貴「(差は)試合して分かること」×秋元強真「いつも通り左でフィニッシュ」=大晦日『RIZIN DECADE』(後篇)

2024/12/24 21:12

元谷友貴「フィニッシュを目指す」vs 秋元強真「『寝技が強くない』と言われるけど──」

▼RIZINバンタム級(61.0kg)王座次期挑戦者決定戦 5分3R
元谷友貴(アメリカン・トップチーム)
秋元強真(JAPAN TOP TEAM)

 バンタム級王座次期挑戦者決定戦。

 元谷は、第3代DEEPフライ級&第7代DEEPバンタム級王者。アメリカントップチームに所属し、2023年12月にRIZINで熱闘の末、ヴィンス・モラレスに判定負け。2024年5月にホームリングのDEEPで平松翔にリアネイキドチョークで勝利して再起すると、9月のRIZINでは太田忍にリアネイキドチョークで勝利した。

“超新星”秋元は9月のRIZINにプロ5戦全勝の戦績を引っ提げ、18歳にして初参戦を果たすとバンタム級で金太郎を相手にグラウンドヒザで1R 3分16秒、衝撃のTKO勝ち。11月にはフェザー級で鈴木博昭から判定勝ちでRIZIN2連勝、通算7戦全勝をマークした。

 RIZINが旗揚げした2015年から参戦している35歳の元谷に対し、当時小学2年生だった秋元は現在18歳。

 ともにサッカー出身で、18歳でキックボクシングから格闘技に入った元谷はMMAを始めて2年、プロデビューして1年で、DEEP最年少となる22歳での王座獲得に成功している。

 一方の秋元は16歳でパラエストラ柏に入門し、プロデビュー。そこから2年半で「次期挑戦者決定戦」を決める7連勝をマーク。現在はJTTに所属する。

 世代が異なる“神童”と呼んでいい両者。

 強い身体をベースに48戦を経て、ATT所属として堀口恭司らとMMAを強化する元谷は、よりウェルラウンダーとして全ての要素のレベルを高め、戦略的にも相手を上回る戦いを見せている。

 対する秋元も、177cmの長身を活かしたスピード、キレのある打撃を軸に、丁寧なグラウンド技術も混ぜたバランスのいいMMAを進化させてきた。7戦のキャリアは、伸びしろと足りない部分の双方で未知の部分がある状態だ。

 スタンドから始まるMMAで、先にペースを握るのは元谷か、秋元か。ときに打ち合いでも勝負する元谷は、いまなお増やし続けている引出しのなかの道具をいかに使うか。それとも精度が高く長い秋元の打撃が、元谷に引き出しを開けさせないか。打撃、そしてスタンドでの組みの攻防から注目のバンタム級のコンテンダー争いだ。

元谷「(コンディションは)いい感じです。(秋元の公開練習は)はっきりは見てなかったんですけど、すごいいい感じで調子良さそうだなと思いました。

(秋元の印象は)若いなと。ほんとう自分の子どもでもおかしくないくらいの歳の差なんで。(差を見せつける?)試合をすれば分かることなんで。試合を見ても、最初から寝技もレスリングも打撃もすべて上手いなと思ったんで楽しみですね、試合が。

(タイトルマッチ挑戦権獲得について)とりあえずは目の前の試合をクリアして、という感じです。

(技術の差は)試合して分かること。(寝技か打撃か)どちらか分からないけれど、しっかりフィニッシュしたいと思います。

(対JTTのことは)全く意識していないです、個人のこと。

(朝倉海と戦ったパントージャの強さは?)長くなりそうですけど(笑)。パントージャ選手とは自分は普通に練習してたんで、いつも通りの動きだったなと思います。舞台によって硬くなったり、そういうのはあるんで、自分もそういうのを無くしていきたいなと思います。

 しっかりいい試合というか、フィニッシュを目指して頑張りたいと思います」


秋元「(コンディションは)最高です。(元谷がファンにカードを配った公開練習は)ワンチャン、俺もカードもらえるのかなと思ってたんですけど、もらえなかったですね(笑)。

(手の内を隠されたと?)そこはあんま関係ないかもしれない。試合を見てるんで。

(タイトルマッチ挑戦権獲得について)これからもタイトルは狙えるんでいつも通りといえばいつも通り。気合は相当入っていますね。

(元谷戦の自信は?)今回もだいぶ自信ある。もともと出ているDEEPの元チャンピオンなんで、リスペクトしてるし、強いのは分かっているけど……まあ自分のほうが強いかなっていう。

(元谷は寝技にも長けているが?)自分は正直、グラップラーの方が戦いやすいんで、相性は良いんじゃないかなと思いますね。あまり(試合で)見せて来なかったので『寝技が強くない』と言われるけど、上手い、ほどはいかないけど苦手意識は無いし、打撃は同階級の選手に負ける気もしないんで、(上回っているのは)そこです。

(フィニッシュは)いつも通り、左ですね。

(JTTの朝倉海の敗戦は)悔しかったのが一番ですね。UFCは今は目指してないですけど、自分でも戦えるんじゃないかなと思います。

 3大会連続出場で色々心配な声が多いんですけど、全く問題なくいい感じに来れてるんで期待しててください」

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