▼第7試合 64.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
〇村田聖明(シーザージム/SB日本ライト級1位、元SB日本スーパーフェザー級王者)
延長2R 判定3-0 ※10-9×3
×山口裕人(山口道場/WPMF世界スーパーライト級暫定王者)
※本戦の判定は29-29×3、延長1Rの判定は9-10、10-9、10-10。
村田と対戦する山口は、勝っても負けてもKO決着の激闘派で会場を沸かせることから、様々な団体から引っ張りだこの人気選手だ。昨年12月にWPMF世界スーパーライト級暫定タイトルを奪取し、これまにで獲得したベルトは4本。シュートボクシングには2017年4月の鈴木博昭戦以来、約2年半ぶりの参戦となる。パンチ力に磨きがかかった村田との一戦はKO決着が期待される。
1R、お互いに大きな右フックを放ち合う。山口は倒す気満々のパンチを打ち、村田もワンツーを打ち返す。至近距離での打ち合いになると、ヒットさせるのは村田。強打の一発を狙う山口を村田はジャブで突き放す。
2R、山口はボディから顔面へとパンチのコンビネーションを打つが、村田はそこで右ストレートをヒットさせる。ボディを狙い撃ちする山口をヒザで迎え撃つ村田。
3R、打ち合いに出る山口が右フックの強打を何度も叩きつける。村田は落ち着いてジャブで距離を取り、ガードを固めて右フックを返す。しかし、手数を出してどんどん前へ出る山口。村田も甘いガードを突いて左右フック、ヒザ蹴りを突き上げる。両者の意地のぶつかり合いとなり、本戦の判定はドロー。
延長Rも前に出るのは山口。右フックをクリーンヒットさせ、さらに顔面とボディへフックを放っていく。ジャブと右ストレートで抵抗する村田だが、山口の勢いとパワーに押される。山口の前進にヒザを合わせる村田。しかし、山口は思い切りよく左右フックを叩きつけ、ボディも打つ。村田は左目上から流血。最後に村田のパンチが山口の顔面を捉え、判定は三者三様のドローに。
延長2回目、村田のアッパーからのヒザ蹴りに山口が下がる。一気にパンチで倒しに行く村田の連打が山口を襲い、バックハンドブローもヒット。しかし、山口は右フックを強打するとバックハンドブローを返す。両者疲労しながらも打ち合いを展開し、相手の技に同じ技を返すという意地の張り合い。
死力を尽くした両者の競り合いは、序盤にパンチを連続ヒットさせて攻勢に出た村田が判定で制した。一歩も譲らない戦いを見せた山口にも大きな拍手が送られた。
▼第6試合 SB日本フェザー級(57.5kg契約) エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
〇笠原友希(シーザージム/SB日本スーパーバンタム級1位)
判定3-0 ※30-28、30-27、29-28
×ポンチャン・ブレイブジム(タイ/ブレイブジム)
笠原は6月大会で小笠原瑛作をTKOで破る大番狂わせを演じた18歳の新鋭。今回は日本在住で国内トップファイターたちと戦ってきたベテランのムエタイ戦士ポンチャンを迎え撃つ。
1R、サウスポー同士。笠原が右フックを見舞うとポンチャンは投げを見舞う。笠原が強烈な右を顔面とボディへ決め、さらに後ろ蹴りで見せる。笠原が飛びヒザ蹴りを繰り出すと負けじとポンチャンも飛びヒザ蹴りを放つが、笠原は右フックで迎え撃って連打で追い詰める。ポンチャンの左ストレートをもらうも右フックと右ボディで攻める笠原。右ボディにポンチャンは明らかなダメージ。
2R、強烈な右ボディを狙い撃ちにする笠原。ポンチャンの左フックをもらってグラつくもすぐに前へ出て左ミドル、前蹴り、右ボディからの左ストレートで攻めていく。その後も右ボディと左クロスでダウン寸前まで追い詰めるが、ポンチャンも左ストレートを返して勝負を諦めない。
3R、左ストレートでもボディを攻める笠原。このラウンドは慎重になり、両者とも手数が少なく見合いになる。最後にポンチャンの大きな左フックをもらってしまう笠原だったが、全体的に試合を支配し、勝利を飾った。