自分の人生が変わるのでは
――ファンの間でも誰が優勝するかという議論はかなりされていますが、その中でも「やはり決勝戦はチャドvs.ペッチになるんじゃないか」という意見は非常に多く耳に入ってきます。こういった世間の評価というのはどの様に捉えていますか?
「もちろん自分も決勝戦はペッチと自分だと思っているし、ファンもそういう風に思ってくれているのは本当に嬉しいしすごい幸せです。ただ1つ言えるのは、前回のタイトル戦は5ラウンドで2人ともバックボーンがムエタイだったけど、例えばラウンドによってスコア上はペッチが勝ったラウンドを自分が勝ったと思っていたし、逆もしかりで僕が勝ったラウンドをペッチの考えの中ではペッチが勝ったと思っていたこともあったから、そういうのも踏まえて今回はめちゃめちゃ面白い試合になると思います」
――ジャッジ泣かせなラウンドが多々出てきそうですね。
「前回は5ラウンドあったので勝敗がつけやすかったけど、今回は3ラウンドだからすごくジャッジ泣かせになるんじゃないかな。ちなみに今回の決勝戦でドローになった場合は、1ラウンドだけ延長になるのかな? それとも勝敗が決まるまでやるのかな?」
――延長1ラウンドだけですね。
「肉体的にはそれが望ましいから良かった(笑)」
――今回のトーナメントでは通常のRISEルールではなく(GLORYルール)、掴んでから無制限の攻撃が認められています。それは自分に有利になるルールだと捉えていますか?
「元々ムエタイなのでそのルールはとても嬉しいです」
――そのルールになる事で戦略や戦法は変わってきますか?
「別に戦略を変えなくても膝はすぐに出せるから、首相撲でそれだけ膝攻撃が出せるのは本当に嬉しいです」
――膝が無制限に出せるということを考えたら、ペッチ選手との試合の戦局も変わってきそうですね。
「本当はそこに肘も付け加えてほしいですけど(笑)」
――あと1カ月ちょっとで決戦の日を迎えますが、これから対戦相手の試合映像は更によく見て研究していきますか?
「今はヴィダレスの試合映像を見てトレーニングをするけど、もう少し試合が近くなったら他の人たちの映像も見て、相手の戦い方を頭に叩き込みます」
――その他の選手の試合映像というのは、先程まで話に上がらなかった白鳥選手やペポシ選手の試合映像も含まれますか?
「何が起こるか分からないから、全員の映像をちゃんと勉強します」
――このトーナメントを優勝したら、来年以降は更に沢山の試合のオファーが来ると思いますか?
「もちろんそうだと思っているし、このトーナメントによって自分の人生が変わるのではないかと思っています」
――例えばGLORYから「ヨーロッパで戦わないか」とオファーがあれば、前向きに考えますか?
「もちろんです。GLORYで戦えるのを待っています」
――最後にチャド選手の活躍を待ちかねているファンに向けて、熱いメッセージをお願いいたします。
「一人一人の皆様の声援が力になるので、会場に来てぜひ自分を応援してください」
――ちなみにどんな声援を飛ばされたら1番の力になりますか?
「とにかく騒がしく『わーっ!』て言ってくれるのが1番良いです(笑)。パンチをするたびに、蹴るたびに叫んでほしいです(笑)」
――ルンピニースタジアムやラジャダムナンみたいに、お客さんが盛り上がったら良いなということですね。
「まさにその通りです」