▼第3試合 スーパーライト級(63.50kg)3分3R
×大和哲也(大和ジム)
判定0-3 ※27-30×3
〇ザ スター・ペットキアペット(タイ)
大和は2005年7月プロデビューの36歳。NJKFライト級王座、WMCインターコンチネンタル同級王座、WBCムエタイ日本同級王座、WBCムエタイ日本スーパーライト級王座、WBCムエタイ・インターナショナル同級王座、Lion Fight世界スーパー・ライト級王座を次々と獲得。2014年11月にはサゲッダーオをTKOに破り、同日にタイトルマッチを行った梅野源治と共に日本人初のWBCムエタイ世界王者(スーパーライト級)となった。
2010年にK-1 WORLD MAX -63kg日本トーナメントで全試合KO優勝を果たし、その後はムエタイルールでの試合に専念していたが、2017年4月から新生K-1に参戦。トップクラスには苦戦が続いたが、2022年4月に山崎秀晃を初回KOして第6代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王座に就くと、9月には佐々木大蔵を判定に破り初防衛、2023年3月に林健太に判定勝ちで2度目の防衛に成功。K-1王座を返上し、2024年6月にヒジあり復帰戦でゲーウガンワンに判定で敗れた。戦績は45勝(32KO)21敗1分。
マッチメイカーの中川夏生エイワスポーツジム会長によれば、ザ スターは「パンチとロー、ヒジの攻撃的な選手」だという。
1R、スピードのある出入りから左右ローを蹴り、ザ スターを転倒させる大和。右カーフをどんどん蹴る大和が前へ出ていき、ザ スターも右ローを蹴り返してくる。大和は飛び込んでの右ストレート、ザ スターは首相撲に持ち込む。両手を伸ばして近付くとザ スターは右ヒジ。大和は必殺の左フックを連発して前へ出て行くが、ザ スターは左ボディ。圧をかけて前へ出る大和にザ スターは左ミドルを当てていく。大和は左フックを打つが空振り、ザ スターは右ストレートを返す。オープンスコアはミドルを当てたザ スターが10-9×3でリード。
2R、前に出る大和が右カーフ、飛び込んでの左ヒジも見せる。ザ スターは首相撲に持ち込み、大和をコカす。ワンツーから右ヒジを放つザ スター、大和も縦ヒジで迎え撃つ。首相撲を多用するザ スターが右ヒジ。大和の左フックと左ヒジは空を切る。ザ スターは首相撲で組んでのヒザだ。首相撲で顔を抑えられてしまう大和は印象が悪く、ヒザも蹴られる。大和はヒジで応戦し、バックハンドブローも繰り出す。ローの蹴り合いの中、ザ スターが大和のボディをワンツーで打つ。OPスコアはザ スターの10-9×3に。
3R、劣勢の大和は左ボディ、左右フックで前に出ていくが、逆にザ スターの右フックをもらってしまう。ジャブを多用して大和を突き放すザ スターは、大和のパンチを空振りさせると右フックを打ち込む。ジャブをもらってしまう大和だがそれでも前へ。ザ スターのジャブに鼻血を出す大和。右フックを打つとザ スターがヒザを突き刺す。前に出て打ち合いに行く大和だが、ザ スターは打ち合わずジャブ、首相撲。
最後に大和の左フックがヒットするが時すでに遅し。判定3-0でザ スターの勝利となった。大和はムエタイに復帰して2連敗と厳しい状況に追い込まれた。