ムエタイ
レポート

【RWS】吉成名高がフランス強豪に“50-44×3”の大差判定勝ち、松田龍聖が強敵ゴッダオからダウン奪い勝利、竜哉がスピードバトルを制す、大和哲也は剛腕空転で判定負け、朝陽が元ONEファイターを悶絶KO、伊藤紗弥は接戦で惜敗

2024/12/02 00:12

▼第1試合 46.72kg契約 2分3R
×伊藤紗弥(尚武会)
判定0-3 ※28-29×3
〇モンクペット・ペットプラオファー(タイ)


 伊藤はジュニアキックで数々のタイトルを獲得。2012年12月には中学2年生にしてタイでWPMF女子世界ピン級暫定王座に就いた。2014年4月に国内で正式にプロデビューを果たすと、国内外の強敵を相手に快進撃を続けWPMF・WMC・WBCムエタイ・IPCCと女子世界王座の四冠を制覇。BOM女子ピン級(-45.53kg)初代王座、BOM女子ライトフライ級(-48.98kg)王座も獲得。


 2023年9月に『RWS』初参戦もモンクッペットに判定負けを喫し、RWSでの2分3R制を踏まえてパンチを強化して11月のBOMでは予告通り左フックでミンタを2RでKOした。12月にはラジャダムナンスタジアムで初勝利、2024年4月のRWS JAPANでは元K-1王者のパヤーフォンも判定で破り、7月にはラジャ4位のノンパーフォンとの熱戦も制して7連勝を飾ったが、10月のタイ『RWS』にてラジャダムナンスタジアム認定女子ミニマム級初代王座決定戦でパヤーフォンに敗れて王座を逃した。


 モンクットペットはタイ南部ソンクラー県出身の19歳。長い手足からのミドルキックを武器に主にプーケットなどで活躍。2022年には中東ドゥバイで開催された世界アマチュアムエタイ世界選手権45kg級で金メダルを獲得、その後プーケット・パトーンスタジアム105ポンド王座を獲得し、同年10月にはラジャダムナンスタジアム『RWS』に大抜擢、いきなりドゥワンダーウノーイ(元WPMF世界女子ミニフライ級王者)と激突。判定で敗れたものの大きなインパクトを残した。


 2023年3月にはプーケット・シンビーボクシングスタジアム105ポンド王座も獲得。対日本人では2023年12月の『RISE』で宮﨑小雪に敗れているものの、ムエタイルールでは2022年10月にKAREN、2023年5月の『ムエローク』では藤原乃愛、9月の『RWS』では伊藤紗弥、2024年6月には『ムエタイスーパーファイト』でSB女王のMISAKIに勝利している強豪だ。


 1R、モンクペットが前蹴り2発と右ローで先制。伊藤はモンクペットの左ミドルをかわして右ローを蹴っていく。伊藤の前蹴りにワンツーを返すモンクペットだが、伊藤はかわす。右ローを蹴ってモンクペットのパンチをかわし、モンクペットが組みに来ると崩してコカす伊藤。組んでのヒザでは伊藤が優勢。オープンスコアは10-9×3で伊藤のラウンドに。


 2Rはモンクペットが前へ出て前蹴りと右ローを蹴る。スピードを上げて左右ミドルから右ストレートを繰り出すモンクペットに伊藤も右ロー。右ミドルから右ストレートを打つ伊藤にモンクペットは首相撲勝負を挑む。伊藤の右ミドルをキャッチしたモンクペットは右ストレートを打ってさらに右ミドル。さらに首相撲でモンクペットが内側からヒザを蹴る。OPスコアはモンクペットが10-9×3で取り返した。


 3Rも前に出るのはモンクペット。伊藤はローを蹴って下がるがモンクペットは首相撲に持ち込む。伊藤の右ミドルをキャッチして流し、左ミドルを蹴るモンクペット。首相撲でヒザを蹴るのはモンクペットだ。伊藤は前へ出て右ミドルを蹴るが、キャッチされて首相撲に持ち込まれ、ヒザを蹴られる伊藤。モンクペットが左ミドルを蹴り、伊藤が蹴り返そうとしたところで試合終了。


 判定は3-0でモンクペットが接戦を制した。

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