キックボクシング
インタビュー

【イノベーション】次の獲物は森井洋介、原口健飛が初のヒジあり5R挑戦「尊敬を込めてノックアウトする」

2019/09/23 18:09

5Rは、早めに倒せばいいことかなと

――そして、日本最強クラスへの挑戦といって過言はない森井戦、RISEやRIZINでの活躍が多い原口選手は、今回、ヒジ打ちあり、首相撲無制限、5Rのどれもが初体験のルールとなります。それぞれどのような対策を?

「ヒジと首相撲は、森井選手がそれ中心で仕掛けてくるタイプじゃないんで大丈夫かなと。もちろん、無策ではありません。それらを“させない”方法は、頭の中にあります。5Rは、早めに倒せばいいことかなと(笑)。不安はありませんよ。いつも通りの動きが5Rでもできる自信があります。

――ヒジ打ちや首相撲を認めたムエタイ系ルールとそれらを制限したK-1系ルールにキックボクシングが二分される昨今ですが、ムエタイの頂点クラスがRISEで立て続けに敗れている通り、このルールの違いは競技の違いとも思える中、このレベルでそれらをものとしない原口選手に驚きます。

「ホンマに強いなら“立ち技”の範疇でルールは関係あらへんと思います。天心選手はもちろん、シュートボクシングの海人選手だってキックボクシングルール上等やないですか。MMAは、普段まったく練習してへん寝技をぶっつけでするわけにいかないから「それでも勝てる」なんて言うたらあかんでしょうけど、男と男が向き合って戦うのに細かなルールの差をゴチャゴチャ言うのは好かんです」


――男らしい覚悟です。

「にしても、相手が森井選手じゃなかったら受けなかったかもですけどね(笑)」

――今度の試合、どんなところに注目してもらいたい?

「足技です!」

――元プロボクサーながら?

「三日月蹴りはもちろん、ハイキックとか殺傷力が強い一発を狙います。もちろん、パンチで倒したい気持ちもあるので、イケる時にがっつりイキます! って言いながら、あえてヒジっていうのもありかな(笑)」

――ここで勝つとその先が気になるところです。

「そしたら、RISEライト級王者で61kgの世界トーナメントで優勝した白鳥大珠選手しかないでしょう! RISEのベルトを巻いたら、それを看板にして他団体や世界中の強いヤツを的にかけたります」

――幅広い体重で戦っている原口選手ですが、ベストウェイトは?

「63kgくらいが一番ええですね。今、下は61kgがギリかな」

――まさかの那須川天心戦は?

「流石に向こうが小っちゃいでしょ。ベスト同士でないと」


――今年、ご自身が代表を務めるジムがオープンしたそうですね。

「はい、9月2日に兵庫県西宮市にFASCINATE FIGHT TEAM(※1)をオープンしました。お父さんが会長で自分が代表です。是非、お越しになってください!」

――原口選手は、トレーナもできる?

「趣味が筋トレなんです。酒は飲まないし、友達と夜遊びもしない。「酔って記憶ない」とかカッコ悪くて。筋肉に悪いものは何もしたくない。もちろん、タバコは大嫌い。キックボクサーを辞めたらボディービルダーになりたいなって。試合が決まってない時も毎日の筋トレは欠かしません。仕事でパーソナルトレーナーもしています。空手やキック、ボクシングは、もちろんフィジカルトレーニングもお手の物なので、トレーニングに関しては何でも応えられますよ!」

――「FASCINATE」とはどんな意味でしょう?

「“魅了する”ってことですね。そんな試合をするってことです。強いヤツがその強さを証明して魅せつけます。僕の中の最高の二人。チャンヒョンさんの次は、“Mr.KNOCK OUT”森井選手、尊敬を込めてノックアウトします!」

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