ムエタイ
インタビュー

【BOM】吉成名高「相手にとって不足はない選手なので気合が入った」“凶器のヒジ”を持つフランス人を迎撃「相当タフな試合展開になる」

2024/11/13 11:11

防衛記録も塗り替えられたら


――次の試合に関しては、当初対戦が決定していたラック・エラワン選手からペットヌン・ペットムエタイジム選手に変更になりました。

「ペットヌン選手はスーパーフライ級での試合経験は1、2戦くらいだったので、いつか戦うのかなぐらいには思っていた選手で、まさかこのタイミングで組まれるとは思ってもいませんでした。僕が判定で勝ったプレーオプラーオ選手にはヒジで斬り勝ってドクターストップによるTKOで勝ってますし、相手にとって不足はない選手なので気合が入りました。しかもムエタイ全体の最新のスーパーフライ級のランキングでは、ラック選手よりランクが上なのでタイでも評価されている選手だなと。そういう相手にいつも通りの完勝を見せられれば、またタイにもいいアピールになるし、気合はすごく入っています」

――選手としてはどういう印象がありますか。

「頭を使って戦うというよりかは、ヒジ、パンチで前に出てくる圧力と力、スタミナがすごくあるなと。日本ではすごく受けるタイプのファイトスタイルだと思うので、それを僕は受けて立つつもりで挑み、全部カウンターを合わせて体力だったり、技のキレでも上回って倒せるとは思います。僕はスーパーフライ級でも最近KO数も増えてきて、パワーが上がってる実感は自分でもあるので、自分の攻撃が当たればしっかり倒し切れるんじゃないかなとも思います」

――フランス出身ということですけど、欧州系特有のフィジカルの強さもありそうですよね。

「そうだと思いますね。めちゃくちゃバキバキな身体でしたし、スーパーフライ級に階級を上げたばかりですけど、背は僕よりも高く、体の大きさも多分、僕よりあると思うので、パワーで勝負するというよりかは技のタイミング、キレ、スピードでダメージを与えていこうかなと」

――試合まで残り1カ月を切って突然の対戦相手の変更となりましたが、対策の修正は問題ないですか?

「公式の発表は遅れてしまいましたけど、少し前から決まっていたことだったので、そこからすぐタイ人の先生や中川会長と相談して、相手がやってくるであろう動きを教えてもらって、その動きに合わせた動きを自分も今練習しているのでイメージもかなり固まっています。かなり相手選手も気合が入ってるという話を聞いたので、相当タフな試合展開になるんじゃないかなと思います」

――KOするイメージもできあがっているんですか。

「何個かこの技が当たるんじゃないかというのは考えているので、それがハマれば倒せるかなと。ペットヌン選手が倒されている試合をまだ見たことがなく、ここ最近はもうずっと連勝してとにかく勢いがある選手なので、そこで僕が勝って、彼にとっての壁になりたいなと思います」


――記者会見では今後戦いたい相手として、ラック選手のほかにクンスックレック選手と、石井一成選手に2度勝利しているパントー選手の名前をあげてましたね。

「クンスックレック戦に関しては変わらずお互いの中間の契約体重でやりたいですし、バントー選手とは一成君の敵討ちの意味も込めてやりたい気持ちはあります。前回、タイで行われたRWSでは(伊藤)紗弥ちゃんと一成君が負けてしまったんですけど、やっぱりタイでやるタイ人は日本で戦うものとは違う強さを出して来るので、僕もまたタイでやっていきたいですね」

――今回3度目の防衛戦ということですが、最多防衛記録は何回になるのでしょう? そういう記録も狙いますか?

「調べてみないと最多防衛記録は分からないのですが、スーパーフライ級は適正階級なので、この競技を辞めるまでずっと防衛し続けるのもありかなとは思います。でも、ちょっと調べてみて最多防衛記録が15回とかだったらやりたくないです(苦笑)」

――15回だと多すぎますか(笑)。

「そうですね。またタイでも防衛戦をしたいとも思っているので、防衛記録も塗り替えられたらいいですね。僕は常に向上心を持って、本当にムエタイという競技が好きで毎日毎日いい練習ができていてどんどん強くなっている自信があります。スーパーフライ級だとタイでも僕が一番強いとみんなが思ってくれているとは思うんですけど、今回ペットヌン選手からいい勝ち方をして、それに拍車をかけたいと思います」

――では試合を楽しみにしているファンにメッセージを。

「今回3度目の防衛戦でペットヌン選手というスーパーフライ級でトップ5に入るような選手とやらせてもらうので、そこでまた会場が盛り上がるような熱い試合を見せた上で圧倒的な勝ち方を見せます。この階級では、僕が紛れもなくトップだと胸を張って言えるような試合をしますので、皆さん応援よろしくお願いします」

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