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【修斗】ストロー級大国・沖縄で熱闘続出! 畠山隆称がバタフライをKO。黒部和沙が大城匡史に一本勝ち、知名昴海と友利琉偉が大激闘! 平良達郎の兄・龍一が連続TKO勝ち。フライ級で梅筋毒一郎がKO勝ち、山本壮馬は41歳で奇跡のMMA再開・小生をTKO

2024/11/12 21:11
【修斗】ストロー級大国・沖縄で熱闘続出! 畠山隆称がバタフライをKO。黒部和沙が大城匡史に一本勝ち、知名昴海と友利琉偉が大激闘! 平良達郎の兄・龍一が連続TKO勝ち。フライ級で梅筋毒一郎がKO勝ち、山本壮馬は41歳で奇跡のMMA再開・小生をTKO

(C)THE BLACK BELT JAPAN

 2024年11月10日(日)、沖縄市ミュージックタウン音市場にて『プロ修斗公式戦沖縄大会 vol.11』(ツイキャスアーカイブ配信)が開催された。

 メインイベントでは、ストロー級(5分3R)で、4位の畠山隆称(沖縄南城/THE BLACK BELT JAPAN)と、同級5位のマッチョ・ザ・バタフライ(大阪/総合格闘技道場コブラ会)が激突。

 さらに、ストロー級7位の黒部和沙(東京/TRIBE TOKYO MMA)と地元期待の大城匡史(沖縄糸満/THE BLACK BELT JAPAN)の2回戦も行われた。

 また「2024年度新人王決定トーナメント準決勝」で対戦した知名昴海(沖縄宜野湾/キックボクシングDROP)と友利琉偉(東京/パラエストラ小岩)のストロー級戦が大会ベストファイトを受賞。

 第4試合のストロー級では、大田ノヒロ(沖縄国頭/THE BLACK BELT JAPAN)を1R KOに下した16歳の友利幸汰(東京/パラエストラ小岩)が大会MVPに輝いている。

 また、第5試合では、平良達郎の兄・龍一(沖縄那覇/THE BLACK BELT JAPAN)が同級で高橋佑太(広島/BURST)を1R KOに下すなど、ストロー級大国・沖縄らしい熱戦が続いた。

▼第10試合メインイベント ストロー級(-52.2kg)5分3R
○畠山隆称(沖縄南城/THE BLACK BELT JAPAN/同級世界ランキング4位)52.2kg
[1R 2分16秒 KO] ※右スーパーマンパンチ→パウンド
×マッチョ・ザ・バタフライ(大阪/総合格闘技道場コブラ会/同級世界ランキング5位) 52.2kg
[レフェリー]片岡誠人

 THE BLACKBELT JAPANストロー級の新世代・畠山隆称はプロ修斗戦績8戦6勝2分無敗、修斗ストロー級ランキング4位に名を連ね、旭那拳・当真佳直と共に沖縄からベルトを目指す“第三の男”。

 2023年11月に蒔田Gandhi伸吾を1R TKOに下すと、2024年4月の前戦で牧ヶ谷篤に判定勝ちで2連勝。チームメイトからの信頼も厚く優等生であるがお笑いが大好きな一面もあり、自身の1発ギャグは修斗沖縄大会名物となっている。

 そんな畠山が兼ねてより対戦を望んでいた西の大ベテラン・オールラウンダー、マッチョザバタフライとの一戦を迎える。

 マッチョザバタフライは2009年に修斗デビュー、15年目のベテラン選手だ。室伏シンヤ、黒澤亮平、ランバーソムデート、安芸柊斗と修斗ストロー級を彩った数々の名選手と拳を交えてきた。

 当真佳直に2連敗するなど現在は勝ち星から遠ざかっているが、若手の踏み台になるつもりは毛頭ない。経験の差を見せつけるか、それとも無敗の畠山がマッチョザバタフライ越えを果たし、ストロー級の本命として突き進むか、今大会唯一の5分3R、メインイベントとなる。

 1R、ともにオーソドックス構え。右ローはともに空振り。畠山は右ローをヒット。バタフライは左フック。畠山はワンツーでケージに詰めるとバタフライは右カーフを当ててダブルレッグへ。

 スプロールした畠山はバタフライの頭を押さえてダースを狙うが、バタフライは頭を抜いて起き上がる。スタンド。サウスポーにスイッチした畠山が圧力をかけると、バタフライは左ジャブ、右インロー。畠山の右に左前手をかぶせる。さらに右カーフ。

 しかし圧力をかけて左ボディストレートは畠山。左インローを突いてオーソに戻すと、ともに右カーフの打ち合い、再び左ボディストレートから左ハイを蹴った畠山。かすめたバタフライが前に出て左前手を振って来たところに、畠山は走り込んでの右スーパーマンパンチ! さらに返しの左フックも当てるとバタフライがダウン。畠山が追撃のパウンド、鉄槌でレフェリーが間に入った。

 初回KO勝ちの畠山は、ケージに登って咆哮。師匠の松根良太代表と涙のハグをかわした。

 試合後、畠山は「皆さんこんにちは。THE BLACK BELT JAPANの畠山隆称です。いやー、良かったです。めっちゃ緊張してたんですけど、勝てて涙も出てるし、感情ぐちゃぐちゃなんですけど、ひとつは感謝。スポンサーや応援や練習仲間の皆さんのおかげで勝つことが出来ました。ほんとうにありがとうございます。大西さん、前戦、その前から打撃の指導を行っていただき、夜遅くにミット持っていただいたり、おかげ様で打撃が向上しました。お世話になりました。11月いっぱいで愛媛に行かれるとのことで、今日、どうしても勝ちを届けたいと思っていました。ありがとうございました」と涙。

 続けて「ストロー級がメッチャ混沌としているんですけど、ここから再度、僕がどんどん上を目指して、最高到達点まで行きたいと思っています。世界の選手とも戦ってみたいので外国人選手とも試合できたら嬉しいです。以上です。泣いていいところで終わりたいところですが、僕は心の底からMVP賞が欲しいので、ちょっとプラスの加点を狙って1発ギャグのほうをやらさせていただきたいと思います」と語ると、解説席の岡田遼は「減点にならなきゃいいですけどね」と苦笑。

 畠山は、ケージの中で1発ギャグ「『ひまわりの約束』を歌う畑正憲さんが井上尚弥の左ボディを受けたら」を披露。MVPは大田ノヒロをKOした友利幸汰のものとなっている。

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