MMA
レポート

【PANCRASE】中田が石田に初回TKO勝ち「タイトル獲ります」、植松が初TKO勝ち! 24歳 眞藤が浜本“キャット”との大熱戦制す、44歳・村山が川中に判定勝ち、木下が小森に競り勝つ、梅原が残り1秒腕十字

2024/11/10 17:11

▼フライ級 5分3R
×浜本“キャット”雄大(クロスポイント大泉)#9位/Fighting NEXUS同級第3代王者 5勝4敗 57.05kg
[判定1-2] ※28-29×2, 29-28

〇眞藤源太(KINGCRAFT)#10位 6勝2敗 56.75kg

 5月にジョセフ・カマチョを相手に打撃のみならず、組みでの進化も見せた浜本。眞藤は、3月に大塚智貴に判定負けも、6月に上田将年との接戦をスプリット判定で制している。両者とも一つでもランクを上げ、ベルト争いに食い込みたいフライ級戦だ。

 1R、ともにオーソドックス構え。中央を取る眞藤は低いガードで左ジャブ。サークリングの浜本は右カーフ。流す眞藤も右ロー。右ボデイストレート、左ローに。眞藤の速い右ストレートに額を上げさせられる浜本。左ジャブ、右ストレートの眞藤は右でダウンを奪うとパウンド!

 立ち上がる浜本は前に詰めると眞藤はノーガードでジャブ。ワンツーの踏み込み。眞藤は右前蹴りを混ぜると、浜本も右ロー。さらに右ローに眞藤が圧力をかけてホーン。3者眞藤を支持。

 2R、右カーフから入る浜本。追う眞藤に浜本は左から右で踏み込んでダウンを奪い返すと、眞藤は下から外がけで足関節狙い。それを剥がした浜本に右で差して立つ眞藤。ダブルレッグテイクダウン。すぐに金網背に立つ浜本に左足をかけようとする眞藤。

 浜本が正対して体を入れ替えると眞藤はケージ背に浜本のヒザ横にかかと突くヴァレリーキック! さらにボディロックテイクダウンも2度立ち上がる浜本。

 離れた両者。右を突く浜本に眞藤は跳びヒザ、さらにギロチンチョーク! 首を抜いた浜本が上からパウンドでホーン。3者10-9で浜本を支持。イーブンに。

 3R、右で飛び込んで眞藤は金網に押し込みシングルレッグ。片足立ちの浜本は両足着地すると、腕をおっつけてのヒザ連打! しかしそれがローブローに。中断後、再開。

 右の浜本に、眞藤は右跳びヒザ! 左ストレート。しかしノーガードに浜本の左を浴びる。追う浜本は左フック、右カーフ! 組んできた眞藤についに首相撲ヒザ! 久保優太と同じ形でヒザを突き押し込む。

 金網背にする眞藤は体を入れ替え、押し込み。再び体を入れ替えた浜本に、眞藤は右ヒジ! さらにバッククリンチから引き込みも際でともに立ち上がり、両者ヒザの打ち合い。眞藤の払い腰テイクダウンにすぐに立つ浜本。

 判定2-1(29-28×2, 28-29)に割れて、眞藤が熱戦をモノにした。

◆浜本(※試合前コメント)「相手が前に出てくるのであれば、早いラウンドでKOになる」

「相手の眞藤選手にはぜひベストな状態で上がっていただいて、お互い素晴らしい試合をして自分が勝ちたいと思います。
(眞藤の印象)打撃も寝技も一発があって、とても気持ちのいい選手だと思っています。
(パンクラスに出た感想)個人の印象もそうですし、周りの方にも、『すごくかっこいい舞台だね』って言われて、僕自身も非常にかっこよくてテンションが上がる舞台だなと思っております。
(ベルトを目指す上で今回の試合の位置づけは?)上の相手とやりたかったっていう部分もあるんですけど、断られてしまったようでして、眞藤選手がやってくれるということなので、これに勝って、一つでも上のランクに進みたいと思っています。
(ランキングマッチがスタートする気持ちは?)僕も34歳で先がずっとまだまだあるとは考えていなくて、一戦一戦意味のある試合をしたいな、というところと、好きな選手と試合をしたいな、と。好きな、というのは勝てるとかじゃなくて、この選手見てていいなと思う選手と試合したい。というところで、眞藤選手はそれに近いのかなと思っていて、戦い方は本当にカッコイイかなと思うので。ちょっと楽しみな試合です。
(眞藤の「近づかせない」発言について)打撃で来ると僕も思っているので、打撃戦になると思います。
(9位と10位とは思えない実力者だが、今の立ち位置と今後について)僕も自分の実力が9位だと思ってないですし、この試合の内容と結果をもって、2つ上とかじゃなくて、もっともっと上に上がりたいし、もっと上の選手と組んでもらえるようにしたいです。
(フライ級王者の伊藤盛一郎について)伊藤盛一郎選手の背中を追いかけてPANCRASEに来たという部分もありますし、どんどん強くなっている伊藤盛一郎選手を見ているので、リベンジしたいなと思っています。
(どういう勝ち方をしたい?)向こうがもし前に出てくるのであれば、早いラウンドでKOになるかな、と思っています」

◆眞藤(※試合前コメント)「近づかせない」

「速攻倒し行ってめっちゃ盛り上げます。
(相手の印象)キックボクサー上がりでヒザが上手いかなって思います。
(怖いヒザを持っている相手とどんな試合をしたい?)ヒザを出せないで終わっちゃうんじゃないかなと思います。
(組む展開にしない?)そうですね。近づかせないです。
(同日の348で、前回負けた大塚がメインイベンターとして出ることは気になる?)いや、別にそんな気になんないっスね、はい。
(今回勝った先の展望)ランキングには面白い選手がいっぱいいると思っています。オファー来たら絶対受けるって決めてるんで、来た相手、全部倒して上がるだけです。
(師匠の吉永啓之輔選手からのアドバイスは?)いや、まだそういうアドバイス的なことはもらってないですね(笑)。直前でもらえるんで大丈夫です。
(どんな勝ち方をしたい?)まあ、早い段階で意識飛ばします。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.334
2024年9月21日発売
UFCデビューの朝倉海をビリー&エリーHCと共にインタビュー。またUFC6連勝で1位ロイヴァルと戦う平良達郎、DJの引退インタビュー、期待のプロスペクト、格闘技の新しいミカタを特集!
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント