『ONE 169』ではロッタンvs.スミス、ブンタンvs.メクセンの他に立ち技4試合
▼第7試合 フライ級ムエタイ 3分3R
ゴントーラニー・ソー・ソンマイ(タイ)
タギール・カリロフ(ロシア)
ゴントーラニーは2018年にラジャダムナンスタジアム認定スーパーバンタム級王座、2022年に同ライト級王座に就いているサウスポー。サオトーとサオエークにも勝利し、2021年4月にギンサンレックに敗れるも2022年3月の再戦ではTKO勝ちで制している。2023年2月の『ONE Friday Fights 6』に初参戦すると、ギンサンレックを左フックでKOして返り討ちにし、その後はシャーゾット・カブトフ、内藤大樹、パルサ・アミニプール、シャリフ・マゾリエフ、そして日本でもお馴染みのジャオスアヤイを破り破竹の6連勝。しかし2024年6月、スーパーレックに判定で敗れて連勝がストップ。
カリロフはタイでムエタイを学び、現在はエカテリンブルクのサミンプライ・ムエタイ・ジムで練習を積む。ONE初登場は2021年2月のロッタン戦で、対戦相手の欠場による1週間前オファーのスクランブル参戦だったが、ロッタンを相手にスプリット判定まで持ち込んでいる。その後はデニス・ピューリックに判定負け、チョーファーに初回TKO勝ち、ブラック・パンサーを初回KO。2023年7月にはスーパーレックと対戦してTKOで敗れるも、11月にはヨードレックペットにスプリット判定ながらも勝利を収めている。前戦は6月にナックロップに初回KO負けを喫した。
▼第5試合 ストロー級キックボクシング 3分3R
サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
ジャン・ペイメン(中国)
サムエーはルンピニースタジアム認定スーパーバンタム級とスーパーフライ級の2階級、プロムエタイ協会ではスーパーバンタム級・スーパーフライ級・フェザー級の3階級を制覇。2011年にはルンピニー・ファイター・オブ・ザ・イヤーとスポーツライターズ・フレンズ・ファイター・オブ・ザ・イヤーの両方を受賞しているムエタイレジェンド。
2018年1月にONE最初のムエタイの試合を戦ったサムエーは、ONEフライ級ムエタイ世界王者にもなったが、2019年5月にジョナサン・ハガティに判定負け後、10月にストロー級転向。12月にはワン・ジュングァンに判定勝ちし、新設されたONEキックボクシング世界ストロー級王者となった。さらに2020年2月、ロッキー・オグデンを破りムエタイ世界同級王座も獲得して二冠王に。2020年10月にはジョシュ・トナーに2RでTKO勝ちし、初防衛に成功するも、2021年7月にプラジャンチャイに敗れて王座を失った。2023年6月の再戦でもプラジャンチャイにKO負け。前戦は9月にアクラム・ハミディを初回KO。戦績は374勝49敗9分。
“中国の天心”の異名を持つペイメンは、中国「EMLegend」等で活躍し、23勝18KOをマークするなど“最強中学生”として話題となり、2022年3月にONEデビュー。サムエーが持つONEストロー級ムエタイ世界タイトルマッチにも挑戦経験があるトナーと対戦し、2RでKO。7月大会ではアスランベック・ジクレーブを判定3-0で破り、10月にONE世界ストロー級キックボクシング王座決定戦に臨んだが、ジョナサン・ディベラに判定で敗れ戴冠ならず。2023年3月の再起戦で勝利するも、11月にはルイ・ボテーリョに判定で敗れた。2024年4月にアリーフに判定勝ちで再起。戦績は18勝(6KO)3敗1分。
▼第3試合 フェザー級ムエタイ 3分3R
エディ・アバソロ(米国)
モハメド・ユネス・ラバー(アルジェリア)
アバソロは2022年11月にONE初参戦。リアム・ノーランに判定負けを喫したが、2戦目はニコラス・ラーセンにKO勝ち。3戦目ではシッティチャイに判定負けもパンチとヒジで激しく打ち合い、ヒジのカウンターでシッティチャイを相手に何度もピンチの場面を作って見せた。前戦は2月にルーク・リッシに判定2-1で惜敗。サーマートに憧れているという。
188cmの長身ラバーは2023年12月のONE初参戦でセーマペッチと対戦。左フックでダウンを奪われるも即座に右ストレートでダウンを奪い返し、さらに飛びヒザ蹴りからの左右フック5連打でダウンさせるも、完全に倒れていたセーマペッチの顔面にヒザを突き刺した。結果はラバーのKO勝ちとなったが、最後のヒザが物議を醸し、2024年2月にダイレクトリマッチ。初回KO負けでセーマペッチにリベンジを許した。
▼第1試合 ストロー級ムエタイ 3分3R
アリーフ・ソー・デチャパン(タイ/マレーシア)
ボルター・ゴンサルベス(ブラジル)
アリーフは2023年4月のONE Friday Fightsから参戦し、4連勝(2KO)を飾ったが2024年4月にジャン・ペイメンに判定負け。続く7月のエリス・バルボーサ戦も判定2-1で敗れたが、8月にザカリア・ジャマリをKOして再起した。
ゴンサルベスは2016年頃からタイを主戦場とし、MAXMUAYTHAIやエクストリームムエタイで活躍。2017年にP-1トーナメントで優勝すると、2018年3月にはWPMF世界ライト級王座を獲得。2018年6月にはエクストリームムエタイ-60kg王座も獲得した。2019年10月にONE初参戦を果たすといきなりロッタンのONEムエタイ世界フライ級王座に挑戦したがスプリット判定負け、2020年12月にはMOMOTAROにTKO負けと連敗。2022年のONEムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝でスーパーレックに初回KO負けし、その後も連敗とONE戦績1勝5敗と崖っぷちだ。戦績は72勝(36KO)9敗。