IGLOOでフェザー級の横山武司ともスパーリングするイゴール
2024年11月17日(日)『RIZIN LANDMARK 10 in NAGOYA』(ポートメッセなごや 第1展示館)に向け、RIZINライトヘビー級(-93kg)でマルコス・ヨシオ・ソウザ(ボンサイ柔術)と対戦するイゴール・タナベ(セラヴィー)が28日、公開練習を行った。
この日のIGLOOでは、近隣にジムを持つ横山武司をはじめ、柳井夢翔、大嶋聡承が参加。通常のグラップリングスパーを3分3Rにわたり行った。
昨年大晦日の安西信昌戦の一本勝ちから11カ月。8カ月前の悪夢の体重超過から、今回のライトヘビー級戦に向け、イゴールは「マルコス選手は子供の頃から憧れてきた選手だけど、プロになれば仕事に過ぎない」「今後はミドル級で、UFCでウェルター級で戦えるように」「ここから目指す世界一まで止まらずに行きたい」と語った。
イゴールは、柔術世界選手権ですべての帯色でメダルを獲得。黒帯で全日本を制し、グラップリングでも活躍後、MMAに転向し、5連勝。巌流島でメルヴィン・マヌーフにヒールフックを極め、RIZIN初参戦時はミドル級(84kg)で元DEEPウェルター級王者の阿部大治もヒールフック葬。2023年10月にはANIMAL☆KOJIを三角絞めで仕留めると、大晦日に元UFCのレスラー・安西信昌を1R リアネイキドチョークで極めている。
しかし、2024年3月の『RIZIN LANDMARK 9』のウェルター級(-77.0kg)でのストラッサー起一戦にて、前日計量を3.25kg超過でパス出来ず試合が中止となった。今回は一気に階級をライトヘビー級まで上げての禊マッチとなる。24歳。
対する“マルキーニョス”ことソウザは、MMA8勝3敗。RIZINで活躍するボンサイ柔術のサトシの兄である。柔術では、コパブルテリア2013優勝、ワールドプロ柔術2013世界大会優勝、ヒクソン・グレイシー杯優勝などの実績を持ち、ノーギ(道衣無し)でもQUINTETなどの大会で活躍するなど、高いグラップリング力を持つ。
RIZIN初参戦となった2019年10月では中村K太郎と対戦し、1R1分18秒、中村の打撃の猛攻によりTKO負け。2020年2月にはRIZIN浜松大会でファルコ・ネトに鉄槌でTKO勝利も、約2年半ぶりの復帰戦となった2022年7月の阿部大治戦でKO負け。試合後に現役引退を表明していた。39歳。
イゴールは少年時代にボンサイ柔術勢から指導を受けており、マルキーニョスとも交流を持っている。MMA5連勝ながら、前回、計量前日の水抜きに失敗し、今回、ライトヘビー級での一戦に臨むイゴールは、同じ日系ブラジル人として、引退を撤回してまでRIZINに復帰する同朋のマルキーニョスを越えることができるか。マルキーニョスは、サトシ、クレベルの活躍にも刺激を受け、元生徒とのMMA柔術戦に臨む。
以下は、公開練習後の囲み取材と、その後の本誌個別インタビューも合わせて掲載したい。