▼第8試合 57.5kg契約 エキスパートクラスルール3分3R延長無制限R
〇山田虎矢太(シーザージム/SB日本スーパーバンタム級王者)
判定3-0 ※30-27×3
×内藤凌太(BELLWOOD FIGHT TEAM/SB日本フェザー級3位)
山田ツインズの弟・虎矢太はこれまでスーパーバンタム級で戦っていたが、今大会から階級を上げフェザー級にチャレンジ。対する内藤は今年3連勝と勢いに乗っており、フェザー級の上位ランカーとして虎矢太を迎え撃つ。
虎矢太は2019年8月にデビューすると、心直、佐藤執斗、有井渚海らを破り連戦連勝。2023年2月には植山征紀をKOで破り、無敗のまま王座に就いた。2023年は6月にタンワレック・ルックサウンを1R KOで仕留めると、9月はパク・ヒョンウもKO、11月にはテーパプットに判定勝ちと13戦13勝と無敗街道を驀進していたが、2024年3月のRISEで大森隆之介のバックハンドブローに失神KO負け。初黒星を付けられた。6月に森岡悠樹を初回TKOして復活。戦績は14勝(10KO)1敗。
内藤は内藤3兄弟の長兄で2014年4月にプロデビュー。DEEP☆KICKやHOOST CUPにも出場し、2019年1月にはDEEP☆KICK 55kg級王座決定戦で拳剛を破り王座に就いた。2020年2月には拳剛とタイトルを賭けて再戦となったがリベンジを許し王座を手放した。2022年11月には山田彪太朗に判定負け。2024年4月に手塚翔太の欠場で急遽、代替出場で一階上の山浦俊一に判定勝ち。前戦は6月にウー・ジウォンから勝利を収めている。現在3連勝中。戦績は24勝15敗3分。
1R、案外ジャブを突いていく山田に内藤は左ミドル。身体を左右に動かしながら前に出る内藤へ山田は左ボディからの左フック。山田の右フックはダッキングでかわす内藤。ワンツーで前へ出る山田に内藤も至近距離で打ち合う。内藤の右ミドルに右ストレートを合わせた山田は続く右フックからの連打。内藤も打ち返すがコーナーに詰まる。山田の右ストレートがクリーンヒットし、さらに右ストレートで山田がダウンを奪う。コーナーでの連打で仕留めに行った山田だが、内藤はゴングに救われた。
2R、前に出る山田に内藤は左フック、左ハイキック。蹴りを多用する内藤は右ローを連発、山田は構わず前へ出てジャブ、左ボディ。蹴る内藤が下がってコーナーへ追いつめられ、山田が左ボディ。左フックからの右アッパーも。内藤の右カーフに右ストレートを合わせる山田が右アッパー、左ボディ。内藤はしつこく右カーフ、左インローを蹴り続ける。山田がコンビネーションで内藤をコーナーへ追いつめたところでゴング。
3Rも内藤は右カーフ、左ミドル。山田はジャブから至近距離でフック&アッパー。内藤が左フックで前へ出るが、山田はすぐにジャブで押し返して右フック。左フックをヒットさせる山田に内藤も左右フックを打ち返すが、山田はダッキングでかわす。左ボディ、左フックとヒットさせる山田だが内藤は下がらず蹴り返す。最後は打ち合った両者。
判定は3-0でダウンを奪った山田がフェザー級転向第一戦を勝利で飾った。
「僕がフェザー級に上げて初戦で、内藤選手からすればフェザー級の上位ランカーの選手とやりたかったと思うんですけれど、フェザー級でランクインしていない自分との試合を受けてくださってありがとうございました。皆さんすいません、フェザー級に上げて力が入ってしまったのと、相手の内藤選手のベテランの上手さ。1回やらせてもらったことがあって強敵なのは分かっていたのでつい倒そうと思って力が入ってしまい、空回りした結果こういうしょっぱい判定になってしまってすいません。
この試合内容では大きいことは言えませんが、兄が持っているフェザー級タイトル…兄に挑戦するつもりはないですけれどフェザー級に上げて山田ツインズでこれからフェザー級を盛り上げていくのでこれからもよろしくお願いします」と語った。