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2024年10月8日(日本時間9日)米国ラスベガスのUFC APEXにて『Dana White's Contender Series 2024 : Week 9』(UFC FIGHT PASS配信)が開催された。
▼ライト級 5分3R
〇コディ・スティール(米国)7勝0敗
[2R 4分07秒 TKO] ※左ボディ→パウンド
×チェイスン・ブレア(米国)6勝3敗
今シーズンの「Week5」で計量パスも、対戦相手のケムエウ・オットーニの欠場で試合が流れた6戦無敗のコディ・スティールが仕切り直しの一戦。6勝2敗のチェイスン・ブレアと対戦する。
2019年のコンバット柔術ウェルター級GP優勝、2021年の『ADCC North American East Coast Trials』ではPJ・バーチにも判定勝ちしているグラップラーのスティールは、MMAではサブミッションより、KO・TKO勝ちが多く、2024年4月の前戦でもアレッハンドロ・マルティネスを相手に右フックを効かせ、左右ラッシュでTKO勝ちしている。
対するブレアも、6勝中4つのKO・TKO勝ちをマークし、うち3試合を初回でフィニッシュのハードパンチャーだが、Cage Warriorsでの直近2試合は、腕十字、三角絞めと連続1R 一本勝ちを決めている。
1R、ともにオーソドックス構え。左のダブルの飛び込みで牽制のブレアは左ハイも。ブロックするスティールは、ガードを固めて右ロー。さらにワンツースリーで詰めてダブルレッグへ。切るブレアは離れ際に右ハイもスティールもかわす。
ブレアのワンツーはまだ遠いが、右ローを届かせるブレア。右前蹴りも突く。互いに右の蹴りが交錯するなか、スティールの詰めにブレアは右ミドル。スティールはワンツーの右、左ハイはガード上に。しかし続く右ハイは、ブレアに右ジャブを合わされてバランスを崩す。
ブレアの左オーバーハンドをブロッキングのスティールは、強い右ミドルを腹にヒット。ブレアも走り込んでの右ローを返す。右を2度突いてブレアを金網に詰めたスティールはダブルレッグへ。
シングルレッグに移行して引き出すも、片足立ちのブレアは右のパンチ。スティールは足を肩口まで上げてテイクダウンを狙うが、ブレアは足を戻す。
右の相打ちでバランスを崩すのはスティールだが、すぐに前進し、右ローの打ち合いから右を振ってブレアに金網を背負わせる。さらに右のダブルにブレアはブロッキング。ワンツー、ヒザ蹴りとスティールのリズムが上がる。
スティールの右から左を被弾したブレア。左を突くが、圧力をかけるのはスティール。ダブルレッグに入るとブレアはここも差し上げると左オーバーハンド。しっかり見えているスティールは潜って、ガードを下げてズカズカと歩いて詰めると右ハイを蹴ってブロックさせてホーン。
2R、ブレアのジャブ、ハイキックを見切るスティール。右にサークリングするブレアに中央で追うスティール。左ハイをガード上に当てるブレア。サウスポー構えになり左ストレートで飛び込む。しかし、常に中央をとるのはスティール。詰めて右ボディストレート、ブレアの右ジャブに飛び込んでの左ジャブを突くと左ボディ!
回って避けるブレアの左ハイをブロッキング、左ストレートも見切ると、ブレアは右ロー、左を強振。ここもしっかり見えているスティールは、右ミドルを当てて右ストレート。サークリングするブレアを追って右ハイ!
辛うじてブロックしたブレアは右オーバーハンド。左肩を上げてブロックしたスティールは右で詰めると、そこにブレアは右から左を当てる。左ジャブを返すスティールは、ブレアの左の打ち終わりに右を当てると、右ボディを腹に突き刺し、右ストレート。
左右ローを蹴るブレアを追い、左ジャブをヒット! 疲労が見えるブレアの左右をブロッキングして詰めて、右ヒザ。さらに左右ラッシュでブレアの右フックを被弾しながらも右フックから左ボディ!
Kody Steele is THE REAL DEAL 🫡
— UFC (@ufc) October 9, 2024
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これでダウンしたブレアに一瞬仁王たちしたスティールは、レフェリーが入らないと見るや右の強烈なパウンドから左右を叩き込み、頭を抱えるブレアの間に入った。
左ボディを効かされたブレアは立てず、咆哮したスティールは、シンジケートMMAの練習仲間のヴィンス・モラレスらと握手。最後にデイナ、ショーンら首脳陣とも握手をかわし、契約を確実なものにすると、コーチ陣への感謝の言葉と、メラブ・ドバシリビリの戴冠がモチベーションにもなったと語り、試合後にUFCとの契約が発表された。