RIZINで初のタイトルマッチにも普段通りだった井上
2024年9月29日(日)さいたまスーパーアリーナ『Yogibo presents RIZIN.48』に出場する選手の個別インタビューが、27日(金)都内にて行われた。
第10試合のRIZINバンタム級(61.0kg)王座決定戦5分3Rで、キム・スーチョル(ROAD GYM WONJU MMA)と王座を争う井上直樹(Kill Cliff FC)が出席。
井上は、日本人最年少の19歳でUFCと契約した元フライ級戦士。2020年2月からRIZINに参戦し、2024年3月の前戦で佐藤将光を判定で破り、当時のRIZINバンタム級王者・朝倉海とのタイトルマッチを呼び掛けていたが、今大会屈指のワールドクラスの王座戦に挑む。
しっかり獲ってこれからも活躍していきたい
「いつも通りな感じです」
――初のタイトルマッチに特別な気持ちは?
「そういう意識でもなく。普段通りの試合として。スーチョル選手とやることに緊張感はありますけれど、試合へ向けてしっかり練習してきました」
――対策は?
「もうしっかり準備してきました。まあ、メンタル的にもしっかり準備してきたつもりなので、それが試合で発揮できればいいかなと思います」
――改めて対戦相手の印象は?
「タフで根性があって強いなって印象です」
――どんな試合展開を予想?
「しっかりKOか一本を狙いつつ、判定でも勝てるように準備してきたので、結果がどうであろうとやってきたことをしっかり出せればいいかなと思っています」
――クレベル選手とも一緒に練習して感じたことは?
「普段あまり出稽古みたいなのをすることはないので、緊張感を味わえたのはよかったと思います。スパーをやって、こういう技があるんだなって学びにもなったので、やって損はないかなと思いました」
――怖さを感じたりとかは?
「怖さ…普段は優しいけれど勝負になると格闘家の魂じゃないですけれどプライドが高いですね。格闘家はみんな高いじゃないですか。そこでガツガツやって行くのが怖いと思いました。怪我をしないかが怖かったですね(笑)」
――自分も戦ったことのある同じ対戦相手との試合から見えてくるものはあった?
「いろいろ見ていますが、扇久保選手ともアーチュレッタとも自分はタイプが違うので。その中でも参考になることはありました」
――これまで日本人との試合が多かったが、防衛戦は外国人とやりたい?
「そうですね。外国の強い選手がいればやっていきたい気持ちがあります」
――水垣さんが仮想スーチョルで練習していたそうだが、後半になるとスーチョルに似てくるとか?
「最初は身体があったまっていないので。軽いマスから始まるんですが、だんだんとムキになって疲れてくると、めちゃくちゃいい感じになってくれるんですよ。それが仮想スーチョルとして役に立ったのかなと思っています(笑)」
――レスリングの強化は続けてやってきた?
「もちろん普段の練習でもそうですし、いろいろ準備はしてきました」
――スーチョル選手は首相撲、クリンチボクシングが強い。立ちの展開での対応は?
「水垣さん次第です」
――判定でも勝てるように準備してきたとのことだが、そのドロドロの展開でも上回ろうと思っている?
「そうですね。そう思っています」
――圧が強くてガツガツ来る選手は苦手な印象があるが、そういうタイプの攻略はどう考えている?
「自分で苦手だと思ったことはないですが、カウンターとかしっかり準備してきたことが出来れば。試合になって発揮されると思うのでその辺はお楽しみに」
――スーチョルのスピードやパワーはどう評価している?
「パワーはあるんじゃないですかね。その場になってみないと分かりませんが、組んだ感じも打撃の強さもその場で体験してみないと分からないですね」
――タイトルへの想いは?
「ベルトは特別なものですし、RIZINのバンタム級の中で強い証明になるので、しっかり獲ってこれからも活躍していきたいと思います」
――横浜銀行のイメージキャラクターになっていることについて。
「本当にスポンサー契約をしてもらっても実感が沸かなくて。そういう声がかかったのも嬉しいし、光栄なことだと思います。格闘家が選ばれるのもイメージ的にもほぼないことなので、自分がクリーンなイメージを持っていると評価してくれている証明にもなるのでありがたいです」
――目の前の試合に集中しているだけではなく、獲った後のことも考えているように受け取れた。勝った後の第一声は決まっている?
「何も考えてないです。あと2日でコーチと相談して、銀行が付いているので変なことも言えないので(笑)。水垣さんに任せます」
――初めてステッカーになったが、見ての感想は?
「何とも思わないですけれど(笑)。でも欲しい人も多かったので嬉しいです。自分がシールになったのは。こんな筋肉あるかなと(笑)」