キックボクシング
レポート

【RISE】志朗が田丸辰との決着戦を制す、中村寛が無敗のペンジェーに苦戦も延長戦で勝利、チャド・コリンズが麻火佑太郎を寄せ付けずKO、中野椋太はソンヒョンにリベンジを許す、白鳥大珠がKO圧勝、那須川龍心がジョンミンをKOで返り討ち、元K-1の國枝悠太が梅井泰成を倒してOFGマッチをアピール、常陸飛雄馬もカルメノフに勝利

2024/09/08 12:09

▼第5試合 ウェルター級(-67.5kg)3分R延長1R
×ペトル・モラリ(モルドバ/Kickboxing fearless/WKU WORLD-65kg王者、ウェルター
級1位)
判定0-3 ※29-30×2、28-30
〇實方拓海(TSK japan/ウェルター級4位)


 モラリはWKU世界-65kg王者で、戦績は8勝2敗。パンチ、蹴り共に思い切った攻撃を仕掛けるアグレッシブなファイタータイプ。2021年6月に、当時無敗だったヤン・カッファを後ろ廻し蹴りでKOした一戦が光る。2023年12月の初来日ではRISEウェルター級王者の中野椋太を判定で破ったが、2024年6月にスーパーライト級で白鳥大珠に判定負け。


 實方は日本タイトルを4冠持つベルトコレクターで、ヒジ有りでの実績は折り紙付き。RISEでは2020年11月の次期挑戦者決定戦でタップロンをダウンさせて判定勝ちし、2021年1月にはRISEスーパーライト級王者・山田洸誓に挑戦したが、判定で敗れた。2023年3月にはRISEのメンバーとしてK-1との対抗戦に出陣し、寧仁太・アリに判定で敗れたが、6月には『KROSS×OVER 』に出場して森本一陽に初回KO勝ち。7月のRISEで稲井良弥に延長戦の末に惜敗したが、その後は3連勝中。戦績は25勝(5KO)10敗2分。


 1R、サウスポーの實方は左インローを狙い撃ち。左ミドルとカーフも前足内側と外側を蹴る。モラリはなかなか近付けず前蹴りと左カーフ。前足をカーフで蹴り合う両者。モラリは右ボディストレートを狙っていくが、實方はボディをヒザで攻める。實方の左ローが奥足に深く決まった。


 2Rはモラリが前へ出て右の蹴りを上下へ多用。右ボディストレートを受ける實方だがヒザのお返し。右ストレートを顔面とボディに打ち分けてくるモラリに實方はパンチからのヒザ。モラリのヒザに實方が左を合わせた。


 3R、實方のパンチは頭を振ってよけるモラリだが、實方はすかさずワンキャッチのヒザ。實方のコンビネーションをかわすモラリは右ストレートを返すが、ワンキャッチからのヒザをもらってしまう。フェイントをかけての右フックを打つモラリに、實方は左ストレートから前へ出てパンチをまとめていく。左でボディもえぐる。消耗が目に見えるモラリは實方の攻撃を受け続け、實方のペースのまま試合終了。


 判定3-0で實方がランキング1位のモラリを攻略した。

 實方は1Rからローとヒザで削っていったと試合を振り返り、「次の試合も決まっているのでその試合も勝って、挑戦者は僕しかいないというのを見せたいですね」と、RISEタイトル挑戦へ向けてアピールしていきたいと語った。

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