キックボクシング
レポート

【RISE】志朗が田丸辰との決着戦を制す、中村寛が無敗のペンジェーに苦戦も延長戦で勝利、チャド・コリンズが麻火佑太郎を寄せ付けずKO、中野椋太はソンヒョンにリベンジを許す、白鳥大珠がKO圧勝、那須川龍心がジョンミンをKOで返り討ち、元K-1の國枝悠太が梅井泰成を倒してOFGマッチをアピール、常陸飛雄馬もカルメノフに勝利

2024/09/08 12:09

▼第11試合 Super Fight! スーパーライト級(-65kg)3分3R延長1R
〇チャド・コリンズ(オーストラリア/Strikeforce/第2代RISE世界スーパーライト級王者、WBCムエタイ世界スーパーライト級王者)
KO 1R 2分22秒 ※右ストレート
×麻火佑太郎(PHOENIX/スーパーライト級4位)


 コリンズはタイ在住のオーストラリア人選手でこれまでにセクサン、パコーン、サックモンコンといったムエタイのスター選手を次々と撃破。2019年2月の初来日以来、不可思、海人、中野椋太、直樹、笠原弘希、ラーチャシン、チョ・ギョンジェに連勝し、2023年12月には初代王者ペットパノムルンを破ってRISE世界スーパーライト級王座を奪取するなど日本では負け無しだったが、2024年3月にGLORYのミゲール・トリンダーデに初回KO負けを喫した。6月に母国でルンキットをKOし、WMO世界タイトルを獲得。戦績は60勝(30KO)17敗2分。


 麻火は元TENKAICHI Gライト級王者。K-1甲子園-60kgベスト4、KAMINARIMON×新空手最強決定戦-63kg優勝、全日本格斗打撃選手権大会優勝などの実績を持つ。KNOCK OUTとREBELSでキャリアを積み、2022年2月からはRISEを主戦場に。2024年4月には『ONE Friday Fights』に参戦し、セクサン・オー・クワンムアンに完勝する番狂わせを起こした。7月のRISEではフランクちゃんにKO勝ちして現在6連勝。相手の攻撃をマタドールのようにかわし、自分の攻撃を当てる独特のスタイルに開眼した。戦績は16勝(3KO)8敗。


 1R、前へ出るコリンズにサイドへ回る麻火。右フックを蹴り、左三日月を刺す。襲い掛かるコリンズは左フック、右ストレートを放つ。麻火に距離をとらせず詰めてロープ際へ追い込んだコリンズが右ストレートをヒットさせ、右ストレートをもう一度打つとロープ伝いに動いていく右ハイでダウンを奪う。


 さらに襲い掛かるコリンズは麻火が動くことを許さず、コーナーへ詰めての右ストレートでとどめをさした。


 コリンズはマイクを持つと「シャークが日本に返ってきました。海で泳いできたかのような気分です。今日の試合が人生の最後の試合だと思って戦うことを決めて、試合中もその想いでいました。そして12月のトーナメントも勝ちたいと思います。自分の集大成になるようなトーナメントだと捉えています。そのトーナメントでもらえる賞金は私と私のパートナーがよりよい生活になるため必要なので大事なトーナメントになります。格闘技は趣味ではなく毎日一生懸命やって辞めようと思ってもやめられません。そしてRISEで戦うことに誇りを持っています。いま世界で一番の気持ちです」と声を詰まらせながら語った。

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