10月にGLORY世界1位、12月に王者ベスタティとの再戦という青写真を描く海人(C)SHOOTBOXING
2024年8月17日(土)東京・後楽園ホールで開催された『SHOOT BOXING 2024 act.4』(U-NEXT配信)の一夜明け会見が18日(日)都内にて行われ、第4試合~第8試合で勝利した4選手が出席した。(※魁斗はスケジュールの都合により欠席)
メインイベントで、元GLORYライト級6位のドラゴミール・ペトロフ(ブルガリア)に2R TKO勝ちしたSB世界スーパーウェルター級王者・海人(TEAM F.O.D)は会見の冒頭で「1つはっきりさせたいことがあって、“投げて勝った”という記事も出てたり、そういう意見もあったりして、そうじゃないというのを皆さんに分かっていてほしいと思います。足をキャッチして崩した結果、ああいう形になっただけなのかなと思います」とペトロフが腰を強打した最後の場面は投げ技ではなく、ムエタイの技術“崩し”だったと説明した。
改めてペトロフ戦について「1Rに圧倒できたのは見てもらった通りで、レベルが違うのを見せられたと思います。1Rに倒せたし、2Rもすぐに倒そうと思ったら倒せていた。そういう流れでああいう形になってましたけど、圧倒した部分は見せられたと思う」と語った海人。
今年4月のペットモラコット戦で勝利して以降、練習で強化していることについては「僕の攻撃はスピード、キレもありますが、一発の爆発力のある攻撃があるかと言われたらそうじゃないので、狙う位置で一瞬で終わらせることもあるし、じわじわと詰めて効かせていく攻撃もあるし、そういうのを1つ1つ練習して身に付けています。今はベスタティ戦に向けて練習に取り組んでいるので、ベスタティに対して判定ではなく倒して勝ちたいと思っているので、そういうところを意識して練習している感じです」と昨年8月のGLORYで敗れたティジャニ・ベスタティ戦での再戦が組まれた時のことを考え、“倒す”ことを意識しているという。
そういうこともあり、試合では序盤から多彩な技を駆使して圧倒した内容となり、「全部の武器を使って足も効かせたかったし、腹も顔でも効かせることをメインにやってきて、1R、相手に触れた瞬間に倒しきろうと思えばすぐにいけるなと分かりました。ベスタティ戦が最終目標ではなく、これから先にパワーのある選手と戦っていく中で、色々と試したいことがいっぱいあるので調整していこうかなと思っていました。相手がどうこうというよりは自分のレベルが上がっと思うので、そういうところも見せたかったというのがありました」と試合を振り返る。
次回、SBの興行は10月13日(日)東京・後楽園ホールで『SHOOT BOXING 2024 act.5』が開催され、さらに12月26日(木)東京・TDCホールでビッグマッチ『SHOOT BOXING GROUND ZERO TOKYO 2024』の開催も決定した。
「僕が今やりたいのは、ベスタティただ一人。そこに挑戦するために10月にランキング1位の選手(エンリコ・ケール)とやって、そこもしっかり圧倒的に勝つこと。今回自分の中でもモヤモヤした気持ちは残っているので、そういうところも含めて気持ちを全部ぶつけてまた新しく強くなった自分を見せたい。12月はたくさん大会がある中でも『一番盛り上がった、面白かった』と言ってもらえる試合をSBでしたいし、そうなるためにはGLORYのベルトを懸けてやるのが一番盛り上がるし、僕自身も燃えるし、他の選手も注目するカードになると思います」と、年内にベスタティへのリベンジを完結させたいとした。
会見に同席した緒形健一SB協会代表は「海人の想いも十分に理解しているので、そういうカードを組んでいきたい。GLORY側のタイトルマッチで、GLORYやベスタティのスケジュールもあるので、最善を尽くしてチャレンジして成立できるようにしていきたい」と年末のGLORYタイトルマッチ実現に向けて動きたいとした。