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2024年8月16日(金)18時30分から、東京・練馬coconeriホールにて『TTF CHALLENGE 10』が開催される。
メインイベントでは、地元エフェヴィガ雄志(TRIBE TOKYO MMA) が、Bellatorフェザー級で活躍するなど22勝9敗のベテラン、エマニュエル・サンチェス(米国)と対戦。前日計量では、エフェヴィガ雄志が70.3kg、サンチェスは計量開始から約1時間後に会場入りし、70.55kgでパスした。
TTFでは、サンチェスを12日の月曜日に来日できるよう手配も、飛行機の問題で1日遅れ、東京に着いたのは13日。それでも海外選手がコンディションを整えられるよう、4日前来日の用意をしていたことからアクシデントにも無事来日、計量が済んでいる。
エフェヴィガは父が西アフリカのトーゴ出身、母が日本人の24歳。空道をベースとし、2019年の北斗旗全日本空道体力別選手権(男子-260)では準決勝に進出。2022年のMMAプロデビュー後は8戦全勝と負け無しだ。5月の前戦『修斗vsYFU対抗戦』では、アイーシアコ(中国)を、2R左ボディブローで沈めている。
対するサンチェスは34歳。2021年のBellatorフェザー級ワールドGPでタイワン・クラクストン、ダニエル・ヴェイケルを下し、準決勝進出。パトリシオ・ピットブル・フレイレにギロチンチョークで敗れると連敗を喫したが、2024年4月の『XFC 50』で、かつて朝倉未来とRIZINで対戦したダニエル・サラスに判定勝ちで再起。5月の前戦『Anthony Pettis FC 11』でもピーター・ペティスを相手に2R ギロチンチョークで一本勝ちし、2連勝中だ。
エフェヴィガは、北米ファイターとは2024年5月の『COMBATE GLOBAL』でジェラルベルト・カスティーリョにTKO勝ちしており、サウスポー構えからスイッチも出来る長い打撃を、オーソのサンチェスの組みの圧力のなかで効かせることができるか。過去最強の相手を倒して、世界への切符を掴みに行く。
エフェヴィガ雄志「頑張る相手に、いいテストになる」
──サンチェス選手は計量時間の3時間以内に来そうで、ここでは身体を見ることができなかったですが、来日してまだ顔も合わせていないですか。
「まだ1度も顔を合わせていないです。ちょっと計量で見たかったですね」
──減量はいかがでしたか。
「いつも通りですが、だんだん慣れて来て、予定通りに落とせるようになっています。いい感じでした。それに今回は、このTRIBEでの計量は家から10分なので楽ですね(笑)」
──専修大学レスリング部に出稽古し、ABEMAのプロジェクトで海外修行したキルクリフFCにも再び向かって、2カ月合宿したそうですね。
「6月から8月までいて、強化したレスリングもMMAとして落とし込んできました。組みの部分でも打撃の部分でも両方、MMA全体として成長できたと思っています」
──北米メジャーで戦ってきたサンチェスをどうとらえていますか。
「サンチェスは“頑張る選手”ですよね。フィニュシュがメッチャ多い選手ではないですが、攻め続けるし、どちらかと言えばグラップラーですが、打撃でも頑張る。そういう相手に、ここまでやってきたことの“いいテストになる”と思っています」
──サンチェス対策は米国でも出来たのでしょうか。
「はい。代表、セコンドやチームメイト、コーチにも対戦相手の対策を練ってもらって、キルクリフのヘッドコーチのヘンリー・フーフトさんや佐藤天さんからも対策やアドバイスをいただきました。今回は木下憂朔さんにセコンドに入ってもらって、石井逸人さん、後藤丈治さんについていただきます」
──昨年5月に『Combate Global』で勝利し、5月の前戦『修斗vsYFU対抗戦』では、中国のアイーシアコを左ボディブローで沈めました。そして、練馬で国際戦を戦う。どんな試合にしたいですか。
「いつも通りフィニュシュを狙って、判定になってもタフな削り合いになることも想定して、3Rしっかり戦えるように、削って削っていきたいです。今までで一番レベルの高い相手に、しっかり実力を証明して、世界に出て行けるような、区切りの試合にしたいですね」