KOボーナス50万円に加えてMVP賞やベストKO賞など合計80万円を獲得した久井
2024年8月4日(日)東京・後楽園ホールで開催された『MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.3』の一夜明け会見が、5日(月)都内にて行われた。
メインイベント(第11試合)の「KNOCK OUT×Kun Khmer 3vs3対抗戦」として行われたスーパーファイトのKNOCK OUT-REDスーパーフェザー級3分3R延長1Rで、チョット・サレイヴァントン(カンボジア)に衝撃のKO勝ちをした久井大夢(TEAM TAIMU)が会見に出席。前夜の試合を振り返った。
「倒して勝つことが出来てホッとしています。フィニッシュは狙っていたわけじゃないけれど、チョット選手はパンチを打つ時に頭を右側にそらす癖があって、そこに足を持って行った。たまたまですね。そこに頭が行くのは分かっていたけれど、あれが当たるとは自分でも思っていなかったですね」と、フィニッシュとなった胴廻し回転蹴りは“たまたま当たった”と笑う。
早い段階で大技を出したことは「胴廻しじゃなくてもバックスピンキックとかで(ラウンドを)終えるのはけっこうあったと思います。ラウンドが終わる時に大技で終わるのは、アマチュアからやってきたことなのでそれをそのままやっただけです」と、ラウンド終了間際に大技を出すことは決めているのだという。
そこで今回、胴廻しを選択したのはなぜかと聞かれると「別に決めていたわけではないので、ほんまに試合中のひらめきでした」と、その場でとっさに判断したと答える。
自分自身「ほんまに倒れたって感覚はありました」と、本人も驚いたようだ。
胴廻しは元々得意だったのかとの質問には「別にそんなことはないです」と言い、空手の経験もないという。では、どこで胴廻し回転蹴りを覚えたのかと聞かれると「分からないです(笑)。どこかで自分で覚えました。自分の練習スペース的にあの技は出来ないので、試合でやるくらいです」と練習はほとんどしたことがないと驚きの告白も。
当てるコツのようなものをつかんでいるのでは、との質問にも「ほんまにたまたまやと思っているので、別にないです」と笑った。今後も胴廻しを必殺技にしていくのかと聞かれても「今回みたいにラウンドの最後に出すって、それくらいのノリだと思います」と特にこだわりはなさそうだった。
「ほんまに倒して勝たなあかんなと思っていたので、倒せて安心したのが一番大きいです。久々に倒せたのもあったけれど、メインでやる時は今回みたいに魅せて勝つってことをやらなあかんなと思っています」とメインの役割を果たせたことが大きいとし、対抗戦がKNOCK OUTチームの連敗となっていたことには「自分のやることは変わらんと思っていました。お父さんにも『お前のための大会やぞ』って言われていたし、別にプレッシャーはなかったですね」と気にしていなかった。