2024年8月4日(日)東京・後楽園ホールで開催された『MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.3』(U-NEXT配信)のメインイベントにて、衝撃的なKOシーンが生まれた。
メインイベント(第11試合)は「KNOCK OUT×Kun Khmer 3vs3対抗戦」として行われたスーパーファイトのKNOCK OUT-REDスーパーフェザー級3分3R延長1R。
カンボジアの格闘技であるクンクメールとKNOCK OUTとの対抗戦は、先鋒の小森玲哉と中堅のデンサヤームがいずれもKOで敗れ、クンクメールチームの勝利が確定。大将戦のKNOCK OUT-BLACKライト級&スーパーフェザー級王者の久井大夢(TEAM TAIMU)としては、全敗は阻止したいところだった。
クンクメールのチョット・サレイヴァントン(カンボジア)は、パンチ&ローで強烈な蹴りを放ちながら前へ出て、久井はジャブ、右ストレート、前蹴りで対抗。
2Rにいきそうな展開だったが、チョットが右ストレートを放った瞬間、久井が前方へ一回転。胴廻し回転蹴りを放ち、カカトがチョットのアゴを直撃。チョットは後方へバッタリと倒れて失神、大技による芸術的な一撃KO勝利となった。1Rの残り時間は1秒だった。
前日の記者会見で「1RでKOします」と予告した通り、1Rで仕留めてみせた久井。2022年4月にプロデビューし、わずか3戦目でKNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座を獲得。2023年9月にはKNOCK OUT-BLACKライト級王座に就いて17歳にして2階級制覇を達成。さらに2024年6月に龍聖とKNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級王座決定戦を争い、17戦無敗だった龍聖に初黒星を付けて三冠を達成した“天才”だ。戦績は11勝(3KO)2敗。
この久井の衝撃的すぎるKOシーンの動画が、KNOCK OUTの公式SNSにて公開された。大技が決まった後の場内の様子が、その衝撃を物語っている。
【写真】クンクメールのチョット・サレイヴァントンを1R残り1秒、胴廻し回転蹴りで衝撃KOに下した久井大夢。6月には龍聖にも2度のダウンを奪って判定勝ちしている大夢と父・淳平会長の対談は『ゴング格闘技』NO.333にて掲載。