55㎏のスーパーバンタム級からフェザー級までは日本人に頑張ってもらいたい
──今日は-55kgトーナメントのお話を伺いますが、その前に全階級のなかで特に注目しているK-1選手はいますか。
「やっぱり、どうしても前のジムのパワーオブドリームの選手たちに頑張ってもらいたいなと思っていて。元K-1チャンピオンの江川(優生)だったり、岩尾力だったり、中島千博だったり。もっともっと、下にも若い選手がたくさん出てきたので、彼らがどんどん、どんどん、もっともっと上に行ってほしいなという思いですね」
──やはりパワーオブドリームの後輩たちは気になりますか。
「気になりますね。自分の試合前ではない限り、なるべく応援にも行かせてもらっているので、注目していますし楽しみですね、彼らが」
──さて、7月7日に『K-1 WORLD MAX』で-55㎏の世界トーナメントが開催されます。第2代K-1スーパーバンタム級王者として、まずこの階級を世界的に見てどうとらえていますか。
「海外の選手も強いんですけど、それよりもやっぱり日本人選手が若い選手も含めて本当に強いので、日本人の層が厚い階級だと思っています」
──3月の『K-1 WORLD MAX開幕戦』で-70㎏トーナメントの1回戦が行われましたが、日本人3選手が全員敗れました。かつて魔裟斗さんが活躍されましたが、日本人にとってはなかなか難しい階級になっています。その意味でいえば、-55㎏は負けていない?
「そうですね。比較的日本人選手が活躍しやすい階級ではあるのかなと思います」
──ファンとしては「55㎏は日本人最強だ」というところを見せてほしいなという思いもあります。先輩としてはいかがでしょうか。
「70㎏は本当に、重くなればなるほど海外の選手層ってすごく厚いと思うんですけど、 でもこの55㎏のスーパーバンタム級からフェザー級ぐらいまでは、やっぱり日本人に頑張ってもらいたいという思いですね」
玖村選手は金子選手に絶対に決勝でリベンジしたいはず
──今回の-55㎏の世界トーナメントのなかで、まず注目のカードをあげるとしたら?
「やっぱり玖村将史選手とアントニオ・オルデン選手の試合ですね。僕、両方とも戦っているんですけど、玖村選手はたぶん僕が今までK-1ファイターとやったなかで一番スピードがあった選手で、逆にアントニオ・オルデン選手は最初にスーパーバンタム級王座決定トーナメントに出た時に1回戦で戦ったんですけど、すごく懐が深くてやりにくい選手だったんですよ。2人ともすごく強い選手なので、どっちが勝つんだろうなって」
──2017年4月の『K-1 WORLD GP 第2代スーパー・バンタム級(-55kg)王座決定トーナメント』の1回戦でオルデン選手と対戦した時は、3ラウンドまでかかりました(3R 2分31秒 KO勝ち)。
「けっこう苦戦しましたね。サウスポー同士で左ハイキックが首の後ろのほうに巻く感じで入ってきて、それが1回効いたのは覚えています。(オルデン選手は)けっこう待ちの選手なんですけど、こちらがしっかり入りきらないと全然展開を作れず、判定でズルズルと持っていかれちゃう可能性もあるなと思います」
──玖村選手は昨年9月に金子晃大選手に敗れていますが、そこから気持ちを立て直し、今回は決勝で金子選手にリベンジすることを目標としているようです。そんな玖村選手のメンタルを武居選手はどのように推測しますか。
「玖村選手はもう絶対に負けたくないという気持ちが絶対にあると思うので、絶対に決勝で金子選手にリベンジしたいという気持ちがあると思います。今、金子選手とは3戦していますよね? だからここで勝って、今度もう1回タイトルマッチという思いが強いと思うので楽しみですね。