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2024年6月29日(日本時間30日)米国ネバダ州ラスベガスのTモバイルアリーナで開催される『UFC 303』に出場予定だったコナー・マクレガー(アイルランド・35歳)が怪我のため欠場することをUFCが発表。
急遽「UFCライトヘビー級選手権試合」(5分5R)で、王者アレックス・ペレイラ(ブラジル)vs.挑戦者イリー・プロハースカ(チェコ)の再戦がメインイベントとなることが決定した。
『The Ultimate Fighter シーズン31』のコーチ対決として、マイケル・チャンドラー(米国)と対戦予定だったマクレガーは、2021年1月と7月のダスティン・ポイエー戦での2連敗から、左足の脛骨折の手術を経て、約3年ぶりにオクタゴンに復帰予定だった。
この発表に一部では引退報道が流れたが、本誌の取材ではマクレガーの負傷は重症ではなく、米アリエル・ヘルワニ記者も「マクレガー対チャンドラーの新たな日程はまだ決まっていないが、彼らは8月か9月を希望している」と記している。
メインイベントにスクランブル参戦を決めたペレイラは、「この試合は非常に接戦で、準備期間に困難があるかもしれないことは理解しているが、もしこれを実現できる人間がいるとすれば、それは私だ!“ポアタン!”私は他の誰も引き受けようとしないようなリスクを負うが、私には先祖が共にあることを知っている。魂は私と共にあり、私はすべての準備が整っています」とコメント。
対するプロハースカも“完全な嵐”とつけながら「ミスは許されない。ただ、今ここで勝つ」と意気込みを記している。
GLORY史上初の二階級同時王者で、現UFC世界ライトヘビー級王者&元UFC世界ミドル級王者のアレックス・ペレイラ(36)は、UFCライトヘビー級転向後3勝0敗。
2023年11月のイリー・プロハースカ(31)との「UFC世界ライトヘビー級王座決定戦」で2R KO勝ちで王座につくと、2024年4月の前戦でジャマール・ヒルを1R、左フックでKOに下し、初防衛に成功している。
対するプロハースカは、元RIZINライトヘビー級王者で、2022年6月にペレイラの師匠グローバー・テイシェイラを5R リアネイキドチョークで下してUFC同級王者に。負傷による王座返上後、ペレイラと王座決定戦でKO負け。2024年4月の前戦でアレクサンダル・ラキッチを2R TKOに下し、再起を果たしていた。
なお、UFCは6月22日(日本時間23日)の『UFC Fight Night』サウジアラビア大会ミドル級戦に出場予定だったカムザット・チマエフ(スウェーデン)の欠場も発表。2連勝中のイクラム・アリスケロフ(ロシア)がロバート・ウィテカー(豪州)と対戦することを発表している。