バンタム級王座の初防衛に成功した井原(右)を絶賛した朝倉未来
2024年6月2日(日)東京・アリーナ立川立飛で開催された『BreakingDown 12』の大会終了後、同大会のCEOである朝倉未来が総括した。
「期待以上の試合が多かったなと思っています。BreakingDown10と11は僕が運営に任せっきりで企画とかも実はあまり考えずにやっていて。格闘技とかに集中していたのもありますけれど。なんかBreakingDownという団体自体に飽きが来ているなっていうのを11辺りで感じていて。今回はオーディションの企画から全部僕が入らせてもらって、オーディションの再生回数だったりで手応えを感じていたので、主催者としては満足ですね。次の13も飽きないように面白い企画を自分の中でいくつか考えているので、次も今回を超えるような大会が出来たらと思います」と、今回は企画段階から加わったことで満足のいく内容になったと振り返る。
大きな話題となったメインイベントの安保瑠輝也(MFL team CLUB es)vs.スダリオ剛(HI ROLLERS ENTERTAINMENT/PUREBRED)のようなビッグマッチを今後も組みたいかとの質問には「入れたいですね。多分、凄い選手だったらけっこうファイトマネーも出せると思うし、注目度もあるので選手にとってはメリットがあると思うので。ぜひBreakingDownを利用してもらってという感じですね」と、ファイトマネーを払ってもいい選手同士の試合ならやりたいとした。
その一戦では当初の1分3Rから、予定になかった延長戦を許可したが「僕は何も言ってないんですけれども、審査員全員が『行こう』で、観客も『行こう』みたいな拍手で。じゃあ行くしかないかと」決断したと明かす。
記者からは「44kg差は危ないのでは」との声も上がったが、「そんなこと言ってもPRIDEとかは凄い体格差でずっとやっていましたから。お互いプロで何戦もやっている選手同士がお互いに危険性も分かったうえでやりたいと言ってやっているので、そこはいいんじゃないですか」と答えた。
さらに、自分が40kg以上の差がある相手と戦いたいとの気持ちはあるかと聞かれると「やってみたいといえばやってみたい。興味はありますね、今後。僕は人が出来ているので外でああいう喧嘩にならないんですよね。もし凄い理不尽な太い人がいたらやるかもしれないです、ノッコンみたいな(笑)」と興味はあるという。
ベストバウトにはセミファイナルのバンタム級タイトルマッチ、井原良太郎(王者)vs.冨澤大智(挑戦者)を選び「アツくなりましたし、会場の盛り上がりも凄かったので。井原くんが試合前から試合が終わるまで格闘家として素晴らしいなと思いました。プロ選手も見習わないといけない部分があるなと感じました」と、初防衛に成功した井原を絶賛した。
また、イベント進行途中に2階席で乱闘騒ぎが起こるハプニングがあったことには「やめて欲しいですね、そういうの。せっかく女性や子供も来ているので。そういう乱闘って本当にダサいのでね。やめていただきたい。出入り禁止にかけます」と、厳しく対処すると断言した。