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インタビュー

【RIZIN】セルジオ・ペティス「試合で“ラッキーパンチ”はない」「堀口戦に向けて新しい武器を用意しなきゃいけなかった」「平本蓮に丸投げしている」「朝倉海戦? 100パーセントやりたいね」=6月9日(日)代々木

2024/05/30 13:05

朝倉海は本当に危険な相手だ。だからこそチャレンジしたい

──今回の試合後も日本で継続して参戦するイメージもありますか。

「そうですね。自分としてはやっぱり常にこの世界で戦いたい。海外でも戦いたいっていう気持ちがえたくさんある。その中で特に日本っていうのはぜひ一度戦ってみたいってずっと思ってたので、勝ち負けに関わらず、機会があれば、また戻ってきて日本のファンのために、自分の技術を見せたいなと思っています。やっぱり兄(アンソニー・ペティス)がUFCジャパンでジョー・ローゾンと戦って、その時に兄が『日本はすごかった。日本のファンはすごかった。街も綺麗で選手に対するリスペクトをしっかりと持っている』と聞いていたから、自分がこの格闘技に求めるものがまさに日本にあると思う。本当に機会があればまた戻ってきて。日本で戦いたいなっていうのは常々思っているよ」

──RIZINのバンタム級のベルトにも興味がありますか。

「自分はとてもベルトが好きなので、当然興味がある。兄がWECとUFCのベルトを持っていて、自分がBellatorのベルトを獲ったから、レガシーを完了させるという意味では、RIZINのベルトは素晴らしいものになるんじゃないかなと思う。ただ自分自身、現実的なファイターだから、今はもう100パーセントの集中を目の前の、堀口恭司との試合に注いでいる。その試合後、自分のパフォーマンス次第でドアは開くものだと思っているよ。そういう答えになるかな」

──5月17日の『Bellator Champions Series Paris』で、Bellatorバンタム級王者のパッチー・ミックスがマゴメド・マゴメドフを相手にスプリット判定で勝利し、王座を防衛しました。あの試合の評価は?

「自分としては、本当に僅差の試合で拮抗した試合だったと思っている。ミックスの初防衛戦で、精神的に見えないところで負荷がすごく多かったと思う。思うような距離感になっても思うような動きができなかったりもする。まあ、自分の中ではドローでも良かったのかなと思うよ。マゴメドフの方も打撃でたくさんのカウンターを当てて、何回か本当に効かしていたシーンもあった。マゴメドフからすれば、5Rもう少し攻めていけば当然、マゴメドフの勝ちだったと思うけど、おそらくあそこで彼自身が勝っていると思って、ちょっと消極的になってしまったのが、勝敗を受けたんじゃないかなと思う。いずれにしろ、すごくクロスファイト。拮抗したいい試合だったと思うよ」


(C)Bellator

──前回、ペティス選手がパッチー・ミックス選手に負けた後に、Bellatorの体制が変わり、PFLに買収されました。引き続きミックス選手が持つベルトを狙うのか、それともRIZINか。どういった選択肢がありそうでしょうか。

「先ほども言った通り、この試合の後にしかるべき扉が開くんじゃないかなと思う。実際、Bellatorの方でもまだ決着がついていないものがあるので、Bellatorの方でそこを決着させて、白黒つけに行くのもいいかなと思う。自分としてはあと数試合勝てば、またベルトに挑戦できる立場にいると思うし、当然あのパッチーと最初にやった時は、心身ともに戦えるような状況ではなかったんだ。万全の状態ではなかったのが、パフォーマンスにも出てしまったので、それをパッチーにも世界にも“自分はあんなもんじゃないんだぞ”って見せつけて、あのベルトをまた自分の腰に巻きたいなと当然思っている。ただ、RIZINでも機会をもらえるのであれば、そっちにももちろん興味はあるので、正直に言うと、まあどっちのベルトに向かっていってもいいと思っているよ」

──そのRIZINのベルトはいま朝倉海選手が保持しています。Bellatorのマイク・コーガンは以前、セルジオ選手を朝倉海選手との試合に出す用意があることを語っていました。朝倉選手のUFC行きが決まる前に、王者の朝倉海選手とも試合をしてみたいという思いもありますか。

「100パーセントやりたいね。朝倉海は本当に素晴らしく危険な相手だと思うし、本当に怖い選手だと思う。自分自身そういった強くて怖い選手と戦う場に身を投じて、自分に対してのチャレンジだったり、不利な状況から勝利を勝ち取る状況を作るのがすごく大好きなので、そういう機会があるのであれば、もうぜひ戦ってみたいと思うよ」

──ところで、日本で行ってみたい場所とかやってみたいこととか、もし何か考えているものがあれば教えていただけますか?

「正直に言うと無いね。現時点では全く予定は立ててないし、希望とかも特にない。すべては試合が終わってからだ。8日間ほど日本に滞在するスケジュールで、そこはもう全部平本に投げてるんだ。試合後は、おそらくもうほぼ毎日一緒にいると思うので、彼がいろいろな予定を立ててくれていると思うよ。その中で美味しい食べ物だったり、美しい街並みだったり、そういったものを紹介してもらいたいなと思っている」

──平本選手からは、日本語も教わったりもしたのですか。

「正直言うと今は全く日本語が喋れない状況なんだ。実際考えてみたらもっと勉強しておくべきだったなってちょっと反省してるけど、平本とコミュニケーションを取る時は、もうすべて携帯のアプリというか、自動翻訳機でやっているので、練習して会うときは、実際本当に携帯が一番の友達っていう感じさ(笑)。ただ、我々はマーシャルアーツ・武道を通して会話することができるから、まさに平本と意気投合したのも当然、そのマーシャルアーツなんだ。格闘技を通じて同じ言語を喋れると思っているから、そういったところからまず仲良くなって、今の関係を築いている。まあ、でも日本語は覚えておいた方がいいよね。ちょっと勉強始めた方がいいかなと思っているよ」

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