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【GLORY】ドノバン・ウィッセ4度目の防衛に成功、ヘビー級GP準優勝リグターズはホルタに苦戦も判定勝ち

2024/05/19 05:05
【GLORY】ドノバン・ウィッセ4度目の防衛に成功、ヘビー級GP準優勝リグターズはホルタに苦戦も判定勝ち

(C)GLORY

GLORY 92
2024年5月19日(日)オランダ・RTMステージ
※U-NEXTにてLIVE配信

▼メインイベント GLORY世界ミドル級タイトルマッチ 3分5R
〇ドノバン・ウィッセ(スリナム/王者)
判定3-0
×ウルリック・ボケメ(コンゴ/挑戦者・同級1位)
※4度目の防衛に成功。


 GLORY世界ミドル級王者ウィッセは2016年11月にプロデビューすると連戦連勝で2018年9月からGLORYに参戦。しかし、12月の2戦目でプロ初黒星を喫した(12戦目)。その後は再び連勝の波に乗り、2021年9月にユスリ・ベルガロイをTKOに破って王座を獲得。2022年8月には初防衛に成功した。2023年2月にはシーザー・アルメイダと防衛戦を行うはずだったが、アルメイダが体重超過のためノンタイトル戦に変更となり判定勝ち。6月に最強の挑戦者と目されていたセルカン・オズカグライヤンの挑戦を退けて2度目の防衛に成功し、11月にはマイケル・ボアペアの挑戦も退けて3度目の防衛に成功。戦績は20勝(10KO)1敗。


 同級1位・挑戦者のボケメはサッカーのスイス代表チームでプレーしていたトップアスリートだったが、怪我のため引退。リハビリで始めたキックボクシングでプロになることを決意したという。キャリア初期はスイスの大会で連勝し、『Enfusion』を主戦場にするとオランダやフランスで活躍。『GLORY』には2019年10月に参戦し、初戦では敗れるも12月の2戦目で勝利。しかし、その後はリングを離れて2022年6月に約1年半ぶりに復帰して勝利を収めている。2023年6月にGLORY復帰戦でマイケル・ボアペアに初回TKO負けを喫したが、11月に当時2位のオズカグライヤンを判定で破る番狂わせを起こした。戦績は32勝(17KO)4敗。


 1R、ウィッセはワンツーを打ちながら左右ローを蹴っていき、ボケメは右フック、左フックから右ヒザ。前に出るのはウィッセで右ローや左インローとローキックを中心に様々な攻撃を繰り出す。ボケメも飛び込んでのフックを繰り出すが、手数はウィッセの方が多い。オープンスコアはウィッセの10-9×5。


 2R、ボケメは左右フックをガードの上から叩くとワンキャッチからのヒザ。ウィッセも左右の連打から右ロー。スピードのある左のダブル、さらに右フックを放つボケメ。飛びヒザも放つ。ウィッセは左ボディを叩くが、スピードのあるボケメのすぐに右ボディストレート、ワンツー、左ボディからの左フックと鋭い技を繰り出す。ボケメは左手で相手の頭を下げさせ、ヒザを蹴るのが上手い。


 3Rが始まってすぐ、左フックの相打ちで僅かに優ったのはボケメ。ウィッセは左右ローを蹴っていく。左右ボディを叩くボケメにウィッセもヒザで対抗するが、ガードの隙間にボケメが右アッパーを突き上げる。徹底した左右ローを蹴るウィッセ。OPスコアはウィッセが10-9×3、ボケメが10-9×2。


 4R、左ボディと左右ローのウィッセ。ジャブの突き合い。ウィッセがヒザを蹴るとボケメも負けじヒザを返す。右カーフを連発するウィッセ。ボケメは右ストレートの強打ヒットを奪う。


 5R、右カーフを蹴っていくウィッセに、ボケメはガードを固めながら前へ。ボケメは左フック、右ストレート。ウィッセは右の強打を繰り出すが、手数がだいぶ少ない。淡々と自分の攻撃を当てていった。


 判定は5-0でウィッセが勝利。史上最多タイ記録の4度目の防衛に成功した。

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