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レポート

【Bellator】ベイダーがリョートをドミネートで準決勝進出! ゴイチ敗れる、渡辺華奈の女子フライ級戦でロシア剛腕美女がKO勝利!

2021/04/10 10:04
 2021年4月9日(日本時間10日)、米国コネチカット州モヒガン・サンアリーナにて「Bellator 256: Bader vs. Machida 2」が開催された。  8人トーナメントの同GPは、ライアン・ベイダー(米国)vs.リョート・マチダ(ブラジル)の今大会から開幕。1回戦でベイダーがリョートを5R判定でドミネートし、7月の準決勝に駒を進めた。  今後は、4月16日の「Bellator 257:Nemkov vs. Davis 2」では、トーナメント1回戦(準々決勝)&ライトヘビー級王座戦として、現ライトヘビー級王者のワジム・ネムコフ(ロシア)と、元王者のフィル・デイビス(米国)が対戦。  さらに、元UFCファイターのコーリー・アンダーソン(米国)が、8連勝中でBellator初参戦となるドヴレドジャン・ヤグシムラドフ(トルクメニスタン・18勝5敗1分)と対戦する。  また、5月7日の「Bellator 258: Archuleta vs. Pettis」では、UFCで実現しなかったアンソニー・ジョンソン(米国)vs.ヨエル・ロメロ(キューバ)が行われる予定で、元UFCのトップ勢が集結するワールドGPとなっている。 Bellator 256: Bader vs. Machida 2 速報 【メインカード】 ▼ライトヘビー級ワールドGP準々決勝 5分5R〇ライアン・ベイダー(米国)1位 205ポンド・92.98kg[判定3-0] ※49-46, 49-45×2×リョート・マチダ(ブラジル)4位 204.6ポンド・92.80kg  リョートは、UFCでエリク・アンダース、ヴィトー・ベウフォートを相手に2連勝後、Bellatorに移籍。ハファエル・カルバーリョ、チェール・ソネンを下し4連勝も、2019年9月にゲガール・ムサシに、2020年9月にフィル・デイヴィスに、いずれもスプリット判定で敗れ、2連敗中だ。  前ライトヘビー級王者のベイダーは、ヘビー級GPにライトヘビー級王者として参戦し、優勝して二冠王に。しかし、2020年8月に元RIZINのワジム・ネムコフに敗れ、Bellator初黒星で王座陥落した。UFC時代の2012年8月にリョートと対戦し、2Rに右フックで飛び込んだところに、リョートのカウンターの右の突きを浴びてKO負けを喫しており、約9年ぶりの再戦で雪辱を果たせるか。  1R、サウスポー構えのリョート、オーソドックス構えから左前手を触覚のように出して間合いを詰めるベイダー。左ミドルを突くリョート。さらに左ミドルをヒット。左ハイはブロックするベイダーだが、左ミドルに後退。大きな右を振るがリョートはかわして左ミドル。さらにベイダーの入りにカウンターの左を狙う。  右で飛び込み組みつくベイダーを切るリョートは左インローをヒット。さらにベイダーの右からの詰めもサークリングで切る。追うベイダーは右をかすめる。しかしここまでミドルを効かせていたリョートは一転、左ハイをヒット! 下がるベイダーを詰めて跳びヒザも。かわしたベイダーががぶりを見せてゴング。  2R、左ハイを狙うリョート。左ミドルをヒット。ベイダーも右ミドルを返す。ならばと左の三日月蹴りはリョート。さらに左の蹴りを腹に突く。右ボディストレートはベイダー。右ローを前足に当てるリョート。間合いを詰めてプレッシャーをかけるベイダーは右のダブル。かわすリョートは左ミドルをヒット。  しかし、すぐに詰めたベイダーがダブルレッグテイクダウン! 金網際で亀から立とうとするリョートだが、サイドバックで右手で腰を抱えてコントロールするベイダーが崩して左手でパウンド。リョートは防御しながら立とうとするがそのままゴング。  3R、後ろ蹴りを見せるリョート。かわすベイダーは左ジャブも遠い。リョートは左ミドルを2発当てる。ベイダーのジャブに左を狙うリョートはさらに左アッパー。しかし圧力をかけるベイダーは右フックを当てて金網に詰めてダブルレッグテイクダウン!  今度はリョートに背中をつけさせて右ヒジを叩き込む。フルガードに戻すリョート。上体を起こすが、ベイダーの右を浴びて鼻血。ベイダーはハーフガードのままリョートをドミネートする。  4R、リョートの入りに右を当てるベイダーが一気に詰めてダブルレッグテイクダウン! ラウンドの早い時間帯で下になるリョートに背中を着けさせ、ニーシールドのリョートを潰してハーフからパウンドを打つ。  フルガードにするリョートだが、ベイダーはインサイドガードから鉄槌。片足をまたぎハーフにすると、リョートの足をヒザ上に乗せてパウンド。足を手繰るリョートの潜りも剥がしてパウンドを打ち続けてゴングを聞く。  5R、最終ラウンド。左目を腫らしたリョート。先に中央を取るベイダー。左インローを蹴るリョートだが軸が乱れる。すぐに詰めるベイダーはダブルレッグで抵抗させずにテイクダウン。ヒジをマットに着き立とうとするリョートは亀までは持っていくが、そこにバックにつくベイダーが崩していく。  上体までは立てるリョートだが防戦一方に。右のパウンドを当てるベイダーに亀からバックヒジを突くリョートだが、サイドバックから崩すベイダーが最後も背中を着かせて、このラウンドも4分近くをドミネートし、ゴング。  判定は3-0(49-46, 49-45×2)でベイダーが勝利。「今回のキャンプで空手対策を練って来た」というベイダーが7月開催予定の準決勝に進出。4月16日に対戦するコーリー・アンダーソン(米国)vs.ドヴレドジャン・ヤグシムラドフ(トルクメニスタン)の勝者を待つことになった。 [nextpage] ▼女子フライ級 5分3R〇リズ・カムーシュ(米国)2位 125.4ポンド・56.88kg[判定3-0] ※30-27×2, 29-28×ヴァネッサ・ポルト(ブラジル)126ポンド・57.15kg  女子フライ級2位のカモーシェと、ランク外のポルトの対戦。  カムーシュはMMA14勝7敗。2019年8月にUFCでヴァレンチーナ・シェフチェンコが持つベルトに挑戦したが判定負けで戴冠ならず。2020年9月の前戦でBellatorデビューし、ディアナ・ベネットにリアネイキドチョークで一本勝ちしている。  対するポルトはMMA22勝8敗。2019年にInvicta FCでパール・ゴンザレスに判定勝ちで空位だったフライ級王座を獲得。カリーナ・ロドリゲスも下し、2020年9月にBellatorと契約をかわした。今回がBellatorデビュー戦。  1R、サウスポー構えのカムーシュにオーソドックス構えのポルト。スイッチして右ローを前足に打つカムーシュ。ポルトも右インロー。右ハイをブロック上に叩き込む。ポルトが金網に詰めて組んだところでゴング。  2R、先に詰めるポルト。詰めて来たカムーシュに右を強振するが、それを掻い潜ったカムーシュが左で差して押し込み、シングルレッグを持ち上げテイクダウンを試みるもすぐに立ち上がるポルト。なおも押し込むカムーシュ。しかしポルトも突き放す。左ハイはカムーシュ。ブロックするポルトに左ロー。スーパーマンパンチも狙うが、ポルトはステップバック。  3R、オーソドックス構えに変えるカムーシュ。左ジャブ、右を見せてサウスポー構えにスイッチ。詰めるポルトは左ミドル。しかしカムーシュもすぐに右ローを蹴り返し。オーソから左ジャブ、右ローはカムーシュ。金網際で足を滑らすが、立ち上がり際にシングルレッグで押し込み、右で差すが、差し返したポルトが突き放す。  左ミドル、ローはカムーシュ。組むポルトを押し込み右ヒジを叩き込みゴング。判定は3-0でカムーシュが勝利した。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇アダム・ボリッチ(ハンガリー)3位 145.8ポンド・66.13kg[判定3-0] ※29-28×3×ジェレミー・ケネディ(カナダ)8位 145.7ポンド・66.08kg  フェザー級3位のボリッチと、8位のケネディ。  ボリッチは戦慄の跳びヒザでアーロン・ピコをKOし、Bellatorフェザー級GP参戦。1回戦はパット・カランにKO勝ちしたが、二回戦でダリオン・コールドウェルに一本負け。その後、2連勝中。  ケネディは、UFCで3勝1敗。2018年2月に現王者アレクサンダー・ヴォルカノフスキーにTK0負け。Brave CFを経て、2019年にPFLに参戦し2勝1敗1NC。フェザー級トーナメント準決勝でダニエル・ピネダにギロチンで敗れるもピネダの禁止薬物使用のためノーコンテストになっている。2020年11月の前戦でBellatorデビューし、マット・ベセットに判定勝ちしている。  1R、ともにオーソドックス構え。左ジャブのボリッチは、ワンツーさらに右ロー。ケネディも右ローを返す。間合いを詰めるケネディにボリッチは右のカーフキック! ネイマン・グレイシーのトレーニングパートナーのケネディは左で差して押し込むが、四つで体を入れ替えるボリッチ。互いにヒザ蹴りもケネディのヒザがローブローに。  再開。左ジャブの刺し合い。互いに右ローも打ち合う。ケネディの右ローに右を合わせるボリッチ。さらに右を打ちに行くが、そこにカウンターのダブルレッグテイクダウンはケネディ! ボリッチがケージ背に立ち上がったところでゴング。  2R、右のカーフキックを狙うケネディ。右の蹴りのフェイントのボリッチは左フック。右オーバーハンドもかわすケネディ。ボリッチの左ジャブが2発、顔面をとらえる。3発目をブロックするケネディ。ボリッチは右ローをヒット。徐々にスタンドでペースを握る。ケネディは右カーフ、さらにヒザを触りに行くが切るボリッチ。跳びヒザをかわされたボリッチは笑顔。さらに左ジャブ、右ハイ! もらったケネディが金網に詰まったところでゴング。  3R、右のカーフキックをヒットさせるボリッチ! ついにダウンしたケネディに上を取るボリッチはハーフからパウンドも、顔を腫らせたケネディは足を手繰り立ち上がる。金網に押し込みシングルレッグでテイクダウンを奪うが、ボリッチは上体を金網で立てて座ると、ニアマウントを奪おうとするケネディ相手に立ち上がりゴング。両手を挙げた。  判定は3-0(29-28×3)でボリッチが勝利。「タイトルマッチの準備は出来ている。フェザー級GPがどうなるかは知ったことじゃない。月曜日にはサンフォードMMAに戻って練習する」と語った。 [nextpage] ▼女子フェザー級 5分3R〇キャット・ジンガーノ(米国)3位 145.2ポンド・65.86kg[1R 2分56秒 腕十字]×オリヴィア・パーカー(米国)145.4ポンド・65.95kg  クリス・サイボーグが頂点に立つ女子フェザー級戦。  1R、金網際で組んでパーカーの左腕を上から巻き込んでボディロックからジンガーノが大内刈テイクダウン! 右で脇差しパスを狙うジンガーノに背中を見せるパーカー。そこでバックに回るジンガーノ。  正対際でマウントを奪おうとするが、その際で上を取るパーカー。しかし、ジンガーノは下から右ヒジを掴んでおり、腕十字へ。最後はうつ伏せになって極めた。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R×ゴイチ・ヤマウチ(ブラジル)3位 155.8ポンド・70.66kg[判定1-2] ※28-29×2, 29-28〇ダン・モレット(米国)155.6ポンド・70.57kg  1R、ともにサウスポー構え。ゴイチは右で差して引き込むが、突き放すモレット。モレットは左ストレートで尻餅をつかせるが、すぐに立ち上がるゴイチ。モレットのローにゴイチはオーソドックス構えにスイッチ。さらに跳びヒザから引き込みへ。  ゴイチは下から足を手繰り腕十字狙いからフラワースイープ。その立ち上がりにバックテイク! 両足をフックし、左で脇差したすき掛けに。  中腰のモレットは前に落とそうとするが、背中に着きながらモレットの左腕をキムラクラッチで狙うゴイチだが、下に落としたモレット。背後からトラックポジションを狙うゴイチに上からモレットは背後のゴイチに鉄槌。背後のゴイチも腹にパウンドする。  2R、サウスポー構えに戻すゴイチ。右の前足でサイドキック狙い。モレットは左ミドルを当てる。ニータップでテイクダウンはゴイチ。下からのモレットの腕狙いをすぐに両足をかついでパスしたゴイチ。サイド、上四方にまわるとケージウォークで立ち上がるモレットにアナコンダチョーク狙い。  首を抜くモレットのスタンドバックに回り右足をかけ、左足もかけてフック。再び中腰で前に落とそうとするモレットだが、引き込んだゴイチが完全バック。ゴイチがボディトライアングルに足を組み、ゴング。  3R、低いダブルレッグからまたも引き込み潜りも離れるモレット。右のサイドキックはゴイチ。ダブルレッグから右で差して押し込むゴイチ。差し上げるモレットに、ゴイチはシングルレッグからアンクルピックも、差し上げるモレット。なおもシングルレッグを狙うゴイチ。右で差して投げを狙うゴイチを切り返して投げるモレット!   ハーフガードのゴイチは腰を切りフルガードに戻して再び左足を手繰り、1R同様に腕十字スイープでバックを奪ったところでゴング。  判定はスプリットに割れ、1Rにゴイチからフラッシュダウンを奪い、寝技を凌ぐ動きを続けた元UFCのモレットが接戦をモノに。引き込むも下から仕掛けたライト級3位のゴイチは厳しい判定で敗れた。 [nextpage] ロシアの白ワンピースvs.星条旗ガールがKO決着! 【プレリミナリー】 ▼ミドル級 5分3R〇ダルトン・ロスタ(米国)185.5ポンド・84.14kg[判定3-0] ※30-27×3×トニー・ジョンソン(米国)185.2ポンド・84.00kg [nextpage] ▼女子フェザー級 5分3R〇タイタ・ノゲイラ(ブラジル)146ポンド・66.22kg[判定3-0] ※29-27×3×ジェシカ・ボルガ(米国)145.2ポンド・65.86kg [nextpage] ▼バンタム級 5分3R×キャス・ベル(米国)8位 135.6ポンド・61.50kg[判定0-3] ※26-30, 27-30×2〇ジョネル・ルゴ(米国)10位 135ポンド・61.23kg  ともにサウスポー構え。ルゴのダブルレッグテイクダウンに左でオーバーフックしたベルに、パスガードするルゴ。ベルの立ち上がりにバックテイクして引き込むと正対し下になるベルは再び左でオーバーフック。右足をニースライスでパスするルゴに、上体を立てたベルは左手をルゴの腹下に通して背中ごしに右手とクラッチ。それを外すと、亀になって立ち上がりへ。バックにつこうとするルゴ。  ベルは金網背に正対するとボディトライアングルに組んで引き込み。手首を掴んで腕十字狙い。中央にポスチャーするルゴは両足をさばいてパスガード。サイドから上四方に回ると亀になるベルのバックへ。両足をかけてボディトライアングルに。背後からパウンド。リアネイキドチョークをかけたところでゴング。判定3-0でルゴが勝利した。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇コディ・ロウ(米国)145.2ポンド・65.86kg[判定3-0] ※30-27×3×ネイサン・ガリーブ(米国)143.8ポンド・65.22kg [nextpage] ▼バンタム級 5分3R〇ジェイロン・ベイツ(米国)136ポンド・61.68kg[2R 1分27秒 ジャパニーズネックタイ]×ジェフレイ・グロスナー(米国)137.8ポンド・62.50kg ※体重超過  ヒザ蹴りを効かせるベイツはシングルレッグのグロスナーの腹にヒジ打ち。サウスポー構えのグロスナーの前足にシングルレッグを決めてテイクダウン。  ハーフガードのグロスナーが左で脇を差してディープハーフを狙ったところに、ベイツは左腕で首を抱え、右腕を脇下から回し、ダースチョーク狙い。脇下から腕を抜いて、腹の下にグロスナーを入れて、左腕一本のアームインギロチン、ネッククランクの形で胸で首を折り曲げるジャパニーズネックタイでタップを奪った。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇ナイアナ・ドゥン(米国)155.9ポンド・70.71kg[判定3-0] ※30-27, 29-28×2×イジー・ウィリアム(米国)156ポンド・70.76kg [nextpage] ▼女子フライ級 5分3R〇ダイアナ・アヴサラゴヴァ(ロシア)125.8ポンド・57.06kg[1R 0分29秒 KO] ※右フック×タラ・グラフ(米国)125.2ポンド・56.78kg  1R、ともにオーソドックス構え。左ローから入るディアナに、右を打ち込むタラ。互いの右が交錯。なおも詰めるて距離を潰すタラは左右で前進。金網までディアナを詰めるが、サークリングしてさばくディアナ。  追いかけるタラは左から右を振るが、そこにディアナはシャープな打ち下ろしの右ストレート! 右ヒザをマットに着くタラは立ち上がるが、そこにディアナは踏み込んでの右ストレート! 後方に倒れたタラは失神。KO勝したディアナは天を仰いで涙した。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R〇ジョン・ドウマ(米国)135.4ポンド・61.41kg[判定2-1] ※29-28×2. 28-29×ウィル・スミス(米国)134.6ポンド・61.05kg
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