(鶴屋怜との練習で)食らいつくことでいい練習ができている
──フライ級トーナメント出場選手で、ほかに注目している選手や戦ってみたい選手はいますか?
「去年準優勝した、中国のジー・ニウシュイエ選手と、その対戦相手である韓国のチェ・ドンフン選手が強いのではないかと思っています。ただ本当に、次の試合しか考えられないので、まずはそこを勝ちたいと思います」
──ジー・ニウシュイエ選手は、同門の先輩であり昨年のRTU優勝者である鶴屋選手が決勝で倒した相手だから、ということも意識しているのですか?
「特にそういう意識はありません」
──それではご自身の話をもう少し伺わせてください。松井選手は実績のあるボクシングについて言及されることが多いと思いますが、その前にも格闘技のバックボーンがあるのでしょうか?
「ボクシングの前に空手をやっていたのですが、仲の良い友人にボクシングに誘われたことがきっかけで始めて、高校、大学はボクシングをやっていました。ちょうど大学時代にRIZINが盛り上がりはじめて、朝倉兄弟や堀口恭司選手が活躍する姿を見て憧れて、MMAを始めようと思いました。
地元が兵庫県なので、関東で練習を始めたいと思ってRIZINのウェブサイトを見たりしながらジムを探して、5つくらい候補を絞り見学に行くことをしたのですが、最初に来たのがTHE BLACKBELT JAPAN(※当時パラエストラ柏)で、直感でここがいいと思い入会することを決めました。寝技を得意とする選手が多いイメージがあったので、ここでレスリングや寝技を学ぶことで強くなれると感じ、トータル的にできる選手になれるのではないかと思いました」
──この試合に向けての練習環境を教えてください。
「ほとんどは所属するTHE BLACK BELT JAPANの道場でやっていて、週1回、岡田(遼)さんのジムでのパーソナルで、見てもらっています」
──岡田選手のパーソナルを受けて、自分のフィジカルに変化を感じていますか?
「はい、かなり変わりました」
──同じ階級の鶴屋怜選手とのスパーリングはいかがですか?
「UFCの契約を決めていて、何回やってもやられますし、食らいつくことでいい練習ができています」
──そんな鶴屋選手のスパーリングパートナーとして、たとえば鶴屋選手の相手がストライカーだった場合など、ご自身が打撃面で貢献していると思うこともありますか?
「もしそう思っていてくれている部分があればいいのですが、自分がそういう実感を持つことはないですね」
──練習パートナーは他にどんな選手がいますか?
「1回の練習で5Rスパーリングをやるのですが、毎回違う相手ですが、太田(忍)さんだったり、征矢(貴)さんとやらせてもらったりもしています」
──組みを課題にする中でオリンピアンの太田忍選手との練習はいかがですか?
「組まれたらヤバいですね、筋肉がめちゃくちゃあるというわけではないけれど力が強くて首が折れそうになるくらいなんです」
──そういった環境のなかで今回、UFCにつながる舞台に出場するにあたって、どんな選手として、世界の人にあるいはUFCに対して、この試合に注目してもらいたいですか?
「自分は打撃の選手なので、静かな試合というよりは、派手な試合を見せられれば一番いいです」
──その派手さというのは、たとえば「バンバンKOするところを見せていきたい!」ですとか、そういうイメージでしょうか?
「それが理想ですね(笑)。若い分、勢いで行きたいとは思っています」
──思い切りトーナメントで力を発揮してくれることを楽しみにしています。それでは、U-NEXTのライブ配信を通して応援するみなさんに、メッセージをお願いします。
「一生懸命戦って、必ず、勝ちます!」