打撃では絶対退かない
──今回、RTU出場が決まり、海外で試合をすることについては、どんな心境ですか?
「中国の選手と対戦する可能性があったのですが、フィリピン選手になってよかったなとは思っています。中国で行う試合で中国人というのは嫌だなとは思いました」
──今後も中国の選手で向こうのホームという可能性は残っていますが、ブーイングなどを受ける覚悟もできていますか?
「全然、そこは楽しみですけど……、経験がないのでなんとも言えないのですよね(苦笑)」
──1回戦で対戦するルエル・パニャレス選手の印象は?
「フィリピン人でストライカーですが、意外と綺麗な打撃をやる印象ですが、僕は打ち合いでは負けないですし、パンチは問題ないと思っています」
──どんな試合にしたいですか?
「自分の得意なところは打撃なので、そこは絶対退かないようにして、MMAの試合なのでいろいろ試しながら、色々出しながらやっていきたいです」
──色々試していくという課題はありながらも実際はどんな展開になっていくことが予想されますか。
「結局、打撃の戦いになるかなって思っています」
──対戦相手がルエル・パニャレスに決まってからは、対策練習もやりこんできたのですか?
「基本的にはいつも通りなのですが、打撃のスパーリングを1日やるようにしていました。相手がサウスポーなのでサウスポーの選手とやったりしてきましたね」
──オーソドックス対サウスポーということになりますが、過去の試合を見ると、相手の左ハイキックが強力な武器のように思えるのですが、松井選手としてはどこに注意をしていますか?
「はい、そうですね。一番しっかりと警戒しているのはハイキックです」
──打撃の印象が強いですが、一本勝利も挙げている選手のようですね?
「どちらかというとテイクダウンして極めるというよりはパウンドで仕留めている印象です」
──ご自身としての理想のフィニッシュは?
「左フックでKOしたい! とは思うのですが、たぶん力んでうまくいかないので(苦笑)、とにかく気持ちを見せて判定でも、絶対に勝ちたいと思います」
──もう力んでしまうことも想定なのですね。
「いつもそうなんです。多分……、RTUで舞い上がると思うので、硬くなりそうです。大舞台になればなるほど力みが出てしまいます。もちろん、デビュー戦の頃などと比べれば、だんだんほぐれてきて、良くなっているとは感じています」
──そういう戦いの場に入場するとき、どんなことを考えているのですか?
「できるだけ“無”でいるようにしています」