MMA
インタビュー

【RIZIN】肩固め、アキレス腱蹴りの太田忍「あんな性格が悪い技をやるのは──」×バンタム級転向の牛久絢太郎「力が出なかった」

2024/05/01 14:05

太田忍「次はキム・スーチョル選手でも井上直樹選手でも」

──試合後の率直な感想を。

「勝てて安心しました」

──試合後のマイクがあっさりしていましたが。

「まあ嬉しかった、久々に勝って嬉しかったですけど、判定で勝って、メインの前に会場が温まっているなかで、僕がだらだら喋るのもな……と思ったのでパッと終わらせました」

──戦う前の牛久選手のイメージと戦った後で違う部分はありましたか。

「試合前には、左ミドルだとかハイだとか左のスイッチしてレベルチェンジしてからの大きい打撃っていうのが結構、印象的だったので、それをちょっと警戒していたのですけど、うまくタックルのフェイントとかも入れてそれを出させないように戦えたので。もっとアグレッシブに打撃が来るのかなと思ったけど、うまく出させないように戦えたなっていう感じですね」

──いつになくグレコローマンレスリングの技術が活かされた試合運びだったと思いますがご本人的にはいかがでしたか?

「グレコの技術ですか? 何かやりました?」

──四つで押し込んで、横からがぶって返して……。

「ああ、そうですね。グレコの技術というか、佐藤将光選手との名古屋の試合であそこでテイクダウンしてトップキープできなかった、コントロールできなかったのが敗因だったのでそこをしっかりやってきました。牛久選手も多分、僕とやるなら同じような作戦を組んでくるんじゃないかと想定して、そこでしっかりテイクダウンして、肩固めの状態であったり、自分のいいポジションでキープして戦うことを練習してきたので。2R目ちょっとバックをミスって取られてしまった場面はありましたけど、まあ練習通りかなという感じですね」

──敗れた佐藤戦がいい課題になって、今日に活かされたということですか?

「本当にそうです。あの試合があったから、目を背けてたじゃないですけども、そこの細かい技術というのを後回しにしていた。もっと打撃をやらなきゃいけないだとか、僕に足りないところがありすぎて後回しにしていた部分を、打撃への対応が追いついてきたというのもあるのですけど、そこにも取り組む余裕が生まれたというか、追求できるような練習になってきたことが大きいと思います」

──そのひとつがテイクダウンからのコントロールであったと。スタンドは、バックからアキレス腱を蹴るという珍しい攻撃をしていましたが、あれは狙っていたのですか。

「あれは狙ってないです。あんな性格が悪いように見えるような技をやるのは、僕は実際好きな技ではないです。ただ牛久選手の足の位置がよかったので、ディフェンスにすごい適した位置だったので、少しでも嫌がらせて、あの体勢を変えさせたいと思ったときに、そこにアキレス腱があったので。で、ちょっと嫌がっている素振りがあったので。普段は練習でもやらないし、まあ日常生活でやるなんて、そんなのやらないですけど、認められているRIZINだから使った技です」

(C)Keisuke Takasawa

──今後の展望・目標を。

「去年から言っていますけども、タイトルっていうのを狙っていきたいという風に思っています。牛久選手はすごく強い選手で、フェザー級の元RIZINチャンピオンという実績もありますし、元DEEPフェザー級チャンピオンという実績のある選手に、どういう風に見えたかは分からないですけど、自分的には完勝できたかなと思っているので、またひとつ上のレベルの選手とやって、今年の年末にタイトルマッチができればいいなと思っています。そのためにしっかり試合をクリアしていけたらいいと思っています」

──試合前に言っていたグアム旅行には気持ちよく行けそうですか?

「そうですね。グアムの前に、GWの3日から伊勢まで彼女の家族と旅行で運転しなきゃいけないんですよ、目にヒザをもらってしまったけどちょっと下なので無事運転できそうなので、足とかも全然ノーダメージなのでよかったと思います。でも昨日、どこかの記事で見たのかな、(公開計量のマイクで)榊原さんに『勝ったら(フライトを)アップグレードするためにボーナスください』と言ったのですが『聞かなかったことにする』と仰ってたので、この後お会いしてもうちょっと押そうかなと思っています」

──そう言えるだけの結果だったという自負があると。

「それに関しては一本・KOじゃないので『また今度だな』って言われるかもしれないですけど、言うのはタダだと思うので。アスリートはやっぱり腰が命なので『エコノミーで行かせるんですか』と『ファーストクラス、ビジネスクラスのほうが、『超RIZIN.3』でいいパフォーマンスができます』という説得をしようかと思っています」

──(苦笑)。7月28日の『超RIZIN.3』への出撃宣言でもあると?

「そうですね。ここ勝って『超RIZIN.3』に出たいなと思っていたので、去年もこのペースで『超RIZIN.2』に出て、9月末、10月頭にやって大晦日という、プラン通りに去年できたので、今年もそこにしっかり乗って、試合をクリアすることができれば、必然的に大晦日でのタイトルマッチも見えてくるんじゃないかなと思っているので、しっかりと『超RIZIN.3』にも出たいですし、年末タイトルマッチも見据えたうえで、試合をしていきたいなと思っています」

──『超RIZIN.3』は誰と戦いたいと考えていますか?

「誰がいいですかね? 逆に。今日勝ったキム・スーチョル選手でもいいですし、名古屋で対戦がかなわなかった井上直樹選手でもいいなと思っていますし。当てられた選手とやります」

──バンタム級タイトルマッチに近づけるような相手とやりたい?

「はい」

──鈴木千裕vs.金原正徳のメインイベントはご覧になりましたか。

「見ていました。いや、あの金原さんにあの勝ち方する鈴木千裕ってヤバいっしょと思って。一発めのテイクダウン防いだのが大きかったですよね。で、パウンドアウトっていう。テイクダウンができないからああいう打撃でいくっていう選択になったと思うので、一発目のテイクダウンを防いだっていうのが鈴木千裕選手の勝因なんじゃないかと思っていました」

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