4月下旬に都内某所で開催される『巌流島バーチャルファイト』(5月3日・午後11時に映像配信)の追加対戦カードが発表された。
木村“フィリップ”ミノル(Battle-Box)の出場が決定し、“セネガル相撲の怪人”アマドゥ・ディア(セネガル)と無差別級ボクシング特別ルール3分3Rで対戦する。
木村は2022年12月28日に両国国技館で開催された『INOKI BOM-BA-YE×巌流島』で、巌流島に初出場。矢地祐介とMIXルールで対戦してKO勝ちしたが、RIZINでのドーピング検査で陽性となり矢地戦前にも使用していたことを告白したため、木村と矢地の試合は「ノーコンテスト=無効試合」となっていた。
ディアは身長181㎝、体重95kg(木村は172㎝、75kg)で、身体能力のバケモノにして、痛みに対して全く恐怖心のないアフリカ・セネガル相撲の戦士。セネガル相撲では12勝2敗の戦績。ボクシングを学んだことはないというがパンチの破壊力は抜群とのこと。その上、セネガル人特有の手足が長く、パンチが想像以上に速いという。
ルール的には木村が有利も、無差別級ということで一発をもらうのは危険。木村にとっても油断のならない試合となった。
参戦が発表されていた喧嘩フットボール選手ミケーレ・ベルギネリ(カルチョ・ストーリコ)の対戦相手は、ラウェイの渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺)に決定。
渡慶次はMMAファイターとしてパンクラスなどで活躍後、ラウェイに参戦。2018年に本場ミャンマーのスタジアムで勝利し、ラウェイの世界チャンピオンになった。ラウェイ戦績は19戦8勝4敗7分。近年はRIZINにも出場していた。
ベルギネリは1973年2月2日生まれ、身長175cm、体重85kg。イタリアの古式スポーツであるカルチョ・ストーリコ(喧嘩フットボール)の歴史に名を刻む、同競技のリビング・レジェンドで、主将としてチームを幾度も勝利に導いた。これまで3度巌流島に参戦し、2016年10月のマーカス・レロ・アウレリオ(カポエイラ)との一戦は(ベルギネリが判定勝ち)、巌流島のベストバウトのひとつに数えられる。
この試合は85kg契約、巌流島・異種格闘技ルール3分3Rで行われる。
<セネガル相撲>サッカースタジアムに大観衆を集めて行われるセネガル相撲は、チャンピオンクラスとなると、1試合数千万円稼ぐほどの大金を得る。ルールは砂場の上で、どちらかの背中、お尻、胸、顔が地面についたら負け。日本の相撲との違いは、まわしのような掴むところがないこと。押し出しがないこと。しかし、素手による顔面パンチがあることだ。
<カルチョ・ストーリコ>イタリア・マフィアの抗争がきっかけとなり、それが地域を分けた球技となったと言われるカルチョ・ストーリコ。27対27のパンチ・キック何でもありで、敵陣にボールを投げ入れる。