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【PFL】リーグ戦初戦でいきなり激突! Bellator王者カモーシェ「本当に危険な相手で気を抜けない」×3度目対決のベラスケス「前の2試合の章はもう閉じている」

2024/04/04 20:04
【PFL】リーグ戦初戦でいきなり激突! Bellator王者カモーシェ「本当に危険な相手で気を抜けない」×3度目対決のベラスケス「前の2試合の章はもう閉じている」

3度目対決に向け、がっちり握手をかわしたカモーシェとベラスケス。(C)PFL

 2024年4月4日(日本時間5日)、米国テキサス州サンアントニオのボーイングセンターにて『PFL 1: 2024 Regular Season』(U-NEXT配信)が開催される。

 同大会で、優勝賞金100万ドル(約1億5千万円)を賭けた各階級のリーグ戦が開幕。渡辺華奈も参戦する女子フライ級では、メインカードの第2試合で、現Bellator女子フライ級王者のリズ・カモーシェと、元王者のジュリアナ・ベラスケスがリーグ戦の初戦で3度目の対決に臨む。

 過去2戦はいずれもカモーシェが勝利。王者はその後もディアナ・ベネット、イリマ=レイ・マクファーレンを相手に王座防衛を果たし、Bellator王者として、猛者が集うPFLにレギュラーシーズンから参戦する。

 リーグ戦初戦でいきなり組まれた“トリロジー”に向け、カモーシェとベラスケスは何を語ったか。

カモーシェ「女性のいるMMAジムがほとんどなかった時代から、100万ドルを手にすることができるなんて」

──Bellator王者としてプレッシャーは?

「プレッシャーは感じないよ。Bellatorに参戦した時、自分のキャリアの新たな章を築きたい、フィニッシュを取ることを目標にし、これ以上判定に持ち込まないようにしたいと、自分にプレッシャーをかけたようなものだ。Bellatorでの7試合で判定になったのは1試合だけで、PFLでも同じことをするつもりだ。

 勝つために判定決着は望まないし、シーズンを最高の結果にするためにも、判定決着があることは私にとってプラスにならない。若くてハングリーで高額の賞金を狙う女性たちからフィニッシュを奪いたい。私の背中には大きなターゲットがある。みんなすごく才能があるし、自分は常にシャープでいなくてはならない」

──ジュリアナ・ベラスケスと3度目の正直の戦と知った時、どんな心境でしたか?

「最初はがっかりしたよ。新しい挑戦をしたかったし、何か違うことをしたかった。でも、おそらくまったく違うゲームプランで出てくるであろう相手と対戦するチャンスだと思ったんだ。100万ドルが懸かっているから出てくる相手だ。最初の2試合は思うようにいかなかったけど、勝つべきだったと思っている。つまり、自分が思っているようなゲームプランを簡単に作ることはできないから、その場その場で変更できるように準備しておく必要がある」

──同じ女子フライ級には全試合フィニッシュ勝利の無敗の欧州王者ダコタ・ディッチェバも参戦します。意識しますか。

「もちろん、ダコタは私が対戦したいビッグネームだと思う。彼女はUKチャンピオンになったことがあるから、彼女との対戦はとても楽しみだし、彼女はみんなが知っているような有名な選手になってきていると思うから、最終的には決勝で彼女と対戦するのは本当にエキサイティングなことだと思う。

 私がディフェンディング・チャンピオンという意識はまったくない。特にダコタがUK王者になったことで、彼女はこの団体の王者になったんだと思う。どちらかというと、私はBellatorから来たのよ」

──ファイターのSNSでのアピールについてどのような考えを持っていますか。

「私にとってファイトは、自分自身で戦わなければならないということ。自分の試合を見てもらいたいし、チャンネルを合わせてもらいたい。私はそれについてたくさんの考えを持っています。そうだね、そのバランスに欠けていると思う。ファンは、彼らがスーパーな才能の持ち主であろうとなかろうと、彼らの戦いを見るためにチャンネルを合わせる。それは時には、ジムでの自分のスキルを犠牲にすることもあるだろう。私はジムで集中し、そこに全エネルギーを注ぐ。SNSに注意を払うのが得意な人間ではないし、ソーシャルメディアでは間違いなく遅れをとっている。でも、このスポーツで成功するためには、両方できるようにならなければならないかもね」

──何より練習が最優先なのですね。

「何よりもトレーニングが好きなんだ。才能のある人たちを相手に自分を試すことができるようになるには、試合の中でしかできないよね。ジムではちょっと違う。でも現実は、私が好きなのはトレーニングなんだ。トレーニングをすること、格闘技をすることが好きなんだ」

──怪我も回復させて40歳になってのコンディションはいかがですか。

「私の身体はより健康的になっている。私のこれまでの人生──例えば18歳で海兵隊に入隊したのではなく、21歳の誕生日の直前に入隊したこと。海兵隊を出て、MMAを始めたのは26歳の誕生日の直前だった。私がやることはすべて他の人よりも遅れていて、それが私という人間なんだ。キャリアの初期の失敗をしなければならなかったし、今はそこから学び始めて、より良い方向に成長し適応し始めている。でも、人生は何が起こるか分からないからエキサイティングだし、今回のルール設定も気に入っている。階級はどちらもすごく魅力的なことなんだけど、同時にすごく難しいことでもある。125(フライ級)にカットするのは、135(バンタム級)にカットしていた時よりもずっと難しい。だから、その後、すぐに試合に出ないといけない。でも、それができることにとても興奮している」

──多くの人々はスーパーファイトを好みます。でも今回のようにタフな初戦を戦い、自分の仕事をこなして、また次に進まなければならない。それはあなたのようなベテランにとって、どれほど満足のいくことですか?

「それはとても満足のいくことです。もし私が2位になったとしても、それは偏りのないポイントシステムで他の女子を打ち負かし、その中で順位を上げたから。100万人のフォロワーがいるからって理由だけではできないこと。だから、私はそれが大好きだし、あなたの言う通り。

 PFLに来て一番嬉しかったことは、このトーナメントに参加すること。もう1つのベルトを手に入れること、1つの団体と別の団体で2つのベルトを保持できること。100万ドルを手にすること。正直に言うと、女性ファイターにとって、それは私たちのキャリアの中で最も大きなものでしょう? だから、私は絶対にそのために働きたいし、それを手に入れられるようになりたい。偏りのないルールセットで正しい方法で行われる戦いのなかで、女子MMAはまだまだ成長すると思うし、より多くの階級の代表が決まり、階級間の格差がなくなるまで、私たちはそれを見ることができる。ということは、まだ成長があるということでしょう? 女性たちは、私たちが成長というチャレンジに立ち向かえるということを、何度も何度も証明し続け、皆さんが私たちに課したものを超えていくのだから。

 女性のいるMMAジムがほとんどなかった時代から、今ではたくさんのジムがあり、彼女たちの才能をすべて試合で披露し、メインカードに出場し、メインイベントを務めるようになった。100万ドルを手にすることができるなんて、女子MMAが成長し始めた短い間に、本当にたくさんのクールなことが起こったわ」

──ベラスケス選手とのトリロジーはどんな試合にまりますか。

「彼女(ベラスケス)は私との2試合は負けていないと思っているし、今回は勝つチャンスがあると思っているだろう。だから、本当に危険な相手で、気を抜けない相手なんだ」

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