MMA
インタビュー

【PANCRASE】マモル&大沢ケンジが大予想! 「“殺し”と“頑張り”に注目」=3月31日(日)『PANCRASE 341』30周年記念大会vol.3

2024/03/31 09:03

ベテラン端 vs 新鋭・重田の女子フライ級王座戦の行方は?

▼第14試合 PANCRASE女子フライ級タイトルマッチ 5分5R
端 貴代(和術慧舟會 AKZA)第2代フライ級クィーン・オブ・パンクラシスト 56.6kg
重田ホノカ(THE BLACKBELT JAPAN)1位  55.95kg

「明日はものすごく楽しみにしていた試合が出来るので、全力を尽くして頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします」

重田「到着遅れてすみません、明日は必ず勝ちます」

マモル「若い選手が年長者を引きずり下ろすような試合になるか」

マモル 重田選手は……、当日雨が降っていたら危ないかもしれない。

──まさかの天気に予想が左右されるのですか!?

マモル 以前インタビューした時たまたま「雨で頭痛が出てしまった」と言っていたことがあるんですよ(笑)。気圧頭痛なのかな? まあでもそれ、勝利者インタビューだから普通に勝っているので関係ないんですけどね(笑)。端選手と僕は同い年ですし、頑張ってもらいたいというのはあるのですけど……、これはこの二人だからということではないのですが、若い選手が年長者を引きずり下ろすような試合っていうのは見たいものですよね。そしてこの試合の重田選手はその可能性をかなり持っている。ということで勝敗予想は重田選手です。

──重田選手のジャーマンは出るでしょうか。

マモル やりそう(笑)。ただやっぱり投げるのって疲れますから、端選手としては何回か投げられても気にせずに後半頑張る、というのはあるかもしれません。この試合も5Rで、頑張って、頑張って……というのが端さんのスタイルでもありますから。それに若くてスタミナがあるという反面、出力が強い分だけ消耗もするとは思います。

──重田選手は多少強引に行っても取れちゃうところがある印象ですが、それをベテランの端選手相手にもできるでしょうか。

マモル そうそう。重田選手の場合は、たぶん細かいところもできるのでしょうけど、そういうものを吹き飛ばせるような試合をしてきていますよね。だから、老獪な試合運びをする端さんを相手にした今回、もしかしたらまだ見せていない細かい粗のようなものを見せる可能性もなくはないですね、後半になってきたら。

 あるいはタイトルを獲ることを大事にしてああいう派手な戦い方ではなく堅実な試合運びをするかもしれない。重田選手のそういう一面も見てみたいですけどね。やっぱりタイトルマッチたるもの、ベルトを獲ることが第一です。

大沢「重田選手は調子が乗ったらペースが速い」

大沢 超・ベテランと超・若手のホープの対決ですね。重田選手って業界内の噂がすごいんですよ!「めちゃくちゃ強い」と。それが大ベテランの端選手に評判通りのものを見せられるかどうか。聞いている話でも自分がこれまで試合を見た話でもそうですが、トップを取る力も強いし、技もしっかりしていますよね。端選手は僕の後輩ですけど、やっぱりテイクダウンがすごく強いというわけではないし、打撃がすごく良いというわけでもなく、この年齢でもとにかく “頑張る試合” を取っていく人なので。寝技では光るけれど、それはテイクダウンがあるからではなく、入ってぐちゃぐちゃしている間に取ったりするタイプ。だから重田選手がその端選手の頑張りを抑え込めるかだと思っていて、僕としては重田選手が、パウンドアウトで勝利する予想です。

──ほかの試合に比べて予想の決断が早いようですが、それほど重田選手に期待が?

大沢 僕、最近思っていることがあって。それはMMAというものがフィジカルスポーツになってきていて、技術がある程度のところまで似通ってくると、最後はどちらのほうにより体力があるのかという勝負になって、後半に競り勝つというような展開になる。UFCでもそうですけど、トップどころまで行くとそういう側面がありますよね。早いタイミングにアタックを仕掛けて、たとえば今まで10分でやっていたことを5分のなかにどれだけ詰め込めるかというような試合をやっていき、それで後半疲れるという試合になってきています。まだ日本はそういうリズムになかなか慣れていないという悲しい現状もありつつですが。

──頂点のところで技術的には拮抗してしまうが故のものですよね。フィジカル勝負になった時の年齢差、というのは理解できますが、この試合の場合は今の例がそのまま当てはまるようなものでもないとは思うので、たとえばベテランの戦い方が若手をいなすような展開になったりしないか、という……

大沢 結局「老獪さ」みたいなものって、試合のペースが遅かったりすると活きてはくるのですけど、後半には持たなくなってしまうんですよね。その点では、ベテランの戦い方っていうのが、試合のぺースを遅くさせようとすることを指すものだとは思いますけど、この試合で言うと、重田選手は調子が乗ったらペースが速いからついていけなくなってしまうのではないかと思うのですよね。引っ張られて息が上がっていってしまうと思います。

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