澤田千優がONE本戦初出場で強豪ラズワンと対戦!「あのベルトを巻きたい」
▼ONE女子アトム級(※52.2kg)5分3R
ジヒン・ラズワン(マレーシア)
澤田千優(日本)
澤田は、MMA6勝1分の無敗。兄・澤田龍人と同じレスリングベースで、2018年東日本学生選手権フリースタイル50kg級優勝、全日本社会人選手権優勝、全日本選手権5位などの実績を持つ。2021年5月に修斗でプロMMAデビュー。リーグ戦で優勝するなど3勝1分で初代女子アトム級王者に輝いた。
2023年2月にタイで行われた『ONE Friday Fights 5』では、イランのサナーズ・ファイアズマネシュを相手に2R アメリカーナで一本勝ちすると、チーム・オーヤマでの北米修行も経て、5月に米国フロリダ州マイアミ開催の『Combat Global』でアナ・パラシオス(メキシコ)にテイクダウン&パウンドで判定勝ち。
12月2日の前戦『プロ修斗公式戦 COLORS Vol.2』で中村未来に1R 腕十字で一本勝ちし、修斗世界女子アトム級王座の初防衛に成功していた。
対するラズワンは、6歳でシラットを習い、韓国のリアリティショーで女子格闘家の特集を見たことでファイターを目指すことを決意。3カ月のトレーニング後、ムエタイの試合に出場。ウーシューやブラジリアン柔術、キックボクシング、ボクシングの試合にも出場し、ウーシューでは世界王者にまで上り詰めた。
MMAに転向してからは、アマチュア8勝2敗の戦績でマレーシアのアマチュアMMA「MIMMA」の王者に。2017年のプロMMA初戦で1R KO勝ちを挙げ、ONEと契約。ONEで8勝3敗の戦績をあげている。2023年9月の前戦『ONE Friday Fights 35』では、ジェネリン・オルシムを3R 腕十字に極めている。勝利の内訳は1KO・TKO、3SUB、5つの判定勝ちと、組み技よりで競り勝つ試合が多い。
日本の山口芽生(V.V Mei)、平田樹と対戦し、ともに接戦ながら判定勝ち。これまで、ジナ・イニオン、デニス・ザンボアンガ、スタンプ・フェアテックスの強豪に黒星も判定で敗れたのみ。いまだフィニッシュ負けはない粘り強いファイターだ。
オーソドックス構えのラズワンに対し、レスリングベースの澤田はサウスポー構え。ラズワンはスタンプ相手に近い距離でジャブ&ローでしっかり立ちあう打撃を持ち、組みの平田相手にテイクダウン&コントロールで上回っている。平田やMeiの投げに下になるも、三角絞めや腕十字の仕掛けを得意とするため、澤田にとっては打撃で遅れを取らず、テイクダウン後の押さえ込み、パウンドでのダメージから極めまで向かえるか。
AACCからTEAM AKATSUKIに移籍し、ONE本戦初出場の澤田にとっては、抜擢のラズワン戦となる。