チーム・オーヤマ修行の澤田はフルマークの判定勝ち
▼女子アトム級 5分3R
〇澤田千優(AACC)5勝0敗1分 修斗女子アトム級王者
[判定3-0] ※30-27×3
×アナ・パラシオス(メキシコ)7勝2敗1分
エフェヴィガと澤田は「ABEMA格闘チャンネル 海外武者修行プロジェクト」の第6期生と7期生による『Combate Global』出場となる。
同プロジェクトはABEMAと「ON THE ROAD MANAGEMANT」が連携し、MMAの若手格闘家に海外での練習環境を提供するもの。今回から留学の最後に、ABEMAで生中継される北米での試合出場、さらにコーチも帯同し、北米MMAジムを視察し、コーナーマンとして選手とともに試合に臨むことになる。今回は、エフェヴィガのコーナーに長南亮TRIBE代表、澤田のコーナーに阿部裕幸AACC代表がついている。
澤田は、2018年東日本学生選手権フリースタイル50kg級優勝、全日本社会人選手権優勝、全日本選手権5位などの実績を持つレスラー。兄・澤田龍人の背中を追って2021年5月に修斗でデビュー。リーグ戦で優勝するなど3勝1分で11月に初代女子アトム級王者に輝いた。
2023年2月17日にタイのルンピニースタジアムで行われた『ONE Friday Fights 5』では初出場で2R アメリカーナで一本勝ち。そのときはリングで行われた大会だったが、今回の『Combat Global』では修斗同様にケージのなかで戦うことになる。MMA4勝0敗1分。
今回のアトム級戦に向け澤田は、UFC登竜門『LFA』で活躍中の堀内佑馬、前UFC世界女子ストロー級王者カール・エスパルザらが所属するチーム・オーヤマで修行してきた。
澤田はABEMAの『Fighter's Diary』で、アメリカーナなど4つの一本勝ちを誇る対戦相手のアナ・パラシオス(メキシコ・7勝1敗1分)について、「ここ2、3試合を全部一本で勝っている。際で強かったり、身体が強いと見て思ったので、そこは気をつけないといけない。1カ月やってきたことを出せなきゃ意味がない」と意気込みを語っている。
1R、サウスポー構えの澤田の入りに右アッパーを狙い、左ローを打つパラシオス。最初の澤田の遠間からの組みを切る。
左目を腫らした澤田だが、シングルレッグテイクダウン。腰を切りフルガードに入れるパラシオス。金網に押し込もうとする澤田に首の向きを変える。いったん体を離してからパウンドで飛び込んで金網に詰まらせる澤田。
草刈を狙うパラシオスから立ち上がり手首を外し中に。その際で三角絞めを狙い、腕十字に移行。ヒジはは外している澤田に、下からオモプラッタ狙いでヒジを突くパラシオスに、またいで外してインサイドガードに入る澤田はパウンド、ヒジ、鉄槌。パラシオスはクローズドガードのままゴング。
2R、左で飛び込む澤田に右アッパーを突くパラシオス。澤田の詰めにサイドにステップする。さらに右インロー、左カーフと繋ぐパラシオス。左右を突く澤田。
レベルチェンジを見せながら、前手の右フックを突く澤田。左インローも。その入りに右アッパーもパラシオスの右ローを掴んでテイクダウンは澤田。しかし立ったまま澤田が足を越える前に立つパラシオス。
パラシオスの左の蹴りに左ストレートを当てる澤田だが、パラシオスも右ストレートをヒット。さらに入りに右アッパーを被弾する澤田だが、蹴り足を掴んでテイクダウン! 金網に詰めていったん立って足を捌いてパウンドを狙うが、そのスペースでパラシオスが立ち上がる。
スタンドでパラシオスの左右フックにダブルレッグテイクダウンは澤田。ハーフから1発左ヒジもゴング。オープンスコアを聞いたか、コーナーは「全部取っている」と伝える。
3R、左インローを当てて前に出る澤田がシングルレッグテイクダウン。下からスイープを狙う際で上をキープした澤田は、右目尻から出血するパラシオスをハーフからヒザを抜きパスガード。サイドからバックを奪い、バックマウントからパラシオスの身体を伸ばしてパウンド! ハーフ、フルガードに戻すパラシオスだが背中をついて動けず。
判定は3-0(30-27×3)で5つのテイクダウンを成功させてパウンドで削った澤田が勝利。「ABEMA格闘チャンネル 海外武者修行プロジェクト」の第6期生と7期生が連勝で対抗戦の勝ち越しを決めた。