早ければ4月にでも次の試合がしたいという矢地
2024年2月24日(土)佐賀・SAGAアリーナにて開催された『RIZIN LANDMARK 8 in SAGA』の第7試合で、白川陸斗(JAPAN TOP TEAM)を2R5分ちょうど、リアネイキドチョークで破った矢地祐介(フリー)が試合後インタビューに答えた。
矢地は当初、韓国強豪のキム・ギョンピョと対戦予定もギョンピョが負傷欠場。大会3週間前に代役としてフェザー級の白川が緊急参戦し、ライト級で矢地と対戦することになった。
2Rに矢地がシングルレッグから小外がけテイクダウン、立ち上がる白川のスタンドバックを奪った矢地が引き込みリアネイキドチョーク。白川はゴングと同時に失神。レフェリーがストップした。
最後の3秒くらいでちょっと感覚が変わった
「試合が実現してよかったのが本当に第一で、反省点ばかりです。ずっと一生懸命修正しようとしていた癖が序盤に2回くらい出ちゃったかな。それが本当に悔しいと言うか、もっと練習しないとなと思いました。ただその後、徐々に修正していけたのでそれは1個収穫かなと。しっかり一本極められたのでそこはよかったかなと思っています」
――もうチームで反省点などの話はした?
「そうですね。退場口からずっと『あ~あ』つって。僕がずっと『出ちゃったな』と言って。そんな話をずっとしていましたね」
――白川選手と対戦した印象は?
「打撃は自信あるんでしょうし、上手ですし、身体も意外と大きくて。もうちょっと線が細いのかなと思っていたんですけれど、意外とライト級に合わせてきていたので、そこは『おー』と思いましたね」
――フィニッシュはラウンド終了のゴングが鳴る前に極まっていた?
「そうですね。入りはちょっと浅かったんですけれど、時間も時間ですし絞め続けていたら最後の3秒くらいなのかな…ちょっと感覚が変わったので。あ、いけるかなと思ってゴングが鳴って離したら完全に落ちていたので。まあ、フィニッシュ出来てよかったですよ」
――今後の目標・展望は?
「ナメんじゃないよ、なんて試合までは言っていたんですけれど、なかなか『ほら見たか』とは正直なれない試合内容でしたけれど、少しは成長した部分を見せられたとは思っているので、今後また海外の強豪とどんどん戦いながら成長する姿を見ていただきたいと思います」
――メインイベントの感想は?
「裏で見ていました。凄い試合でしたね。本当にレベル高くて、堀江選手も強いなっていうのと、やっぱりグスタボは…序盤は動き悪いのかなと思ったけれど結局当てて効かす場面が何度かあったのでやっぱり強いなっていうのと、次戦ったらああしようこうしようというのが。今まで2回しっかり負けていて何を言ってもアレでしょうけれど、今日の試合を見た中で『ここでもしこういう風に戦えたら全然やり合えるのかな』みたいなのも感じたし、今日みたいな俺のダメな部分が序盤に出てしまったら前回と同じようになってしまうとか、いろいろなことを考えながら見ていましたね」
「いや、最初からしっかり組みに行ってドミネートしてフィニッシュするというのが戦前は作戦だったんですけれど、やっぱり僕の中で久しぶりの試合で、試合でしか得られないものって凄くあるので。そういうのをいろいろ試したくて。
それで1R目は、まだ試合の映像を見てないので何とも言えませんが、自分の中ではこの時にこうしたいとか、この距離で今だったらこれだけ落ち着いて戦えるんだとか、あっ出ちゃったなとか。いろいろなことを確認しながら収穫できる部分を探しながら、いろいろなことを試したくて丁寧にやりすぎた、見すぎた部分はありましたけれど、いろいろなことを久しぶりの試合で特に打撃の部分で試してみたかったというのはありましたね。
で、コーナーへ戻ったら八隅さんに『矢地くんがやるべきこと思い出して』と言われて『ですよね』と。それで2Rからシフトチェンジした感じですかね。とりあえず1Rで自分がやりたい、経験したいことは経験できたから、2Rからは改めて行きますって感じで。2Rからが戦前の作戦だったのかなっていう」
――打撃で押される場面もあったが、冷静だった?
「序盤の2回、目を切って(そらして)フックを打ってしまうというの以降はこの感じで見れるんだなとか。きっと劣勢だったんでしょうけれどいろいろ噛みしめながらやっていましたね」
――解説の金原さんが…。
「絶対に『出てる、出てる』って笑っていたでしょう、きっと(苦笑)」
――試合自体は合格点だと。
「本当ですか? それは表抜きのコメントでしょう(笑)。ジムで会ったらぼろくそ笑いながら言われると思います。またいろいろ教えていただきたいと思います」