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2019年8月24日(土)、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第一競技場)で開催される『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~日本vs世界・5対5&スペシャル・スーパーファイトin大阪~』第10試合 K-1ウェルター級(67.5kg)にて、野杁正明(K-1ジム相模大野KREST)とサミ・ラミリ(スイス/Mejiro Gym Amsterdam)が対戦する。
幼少時から空手を学んだ野杁は、精緻なテクニックに破壊力ある攻撃を加え、国内外の強豪に勝利し、2017年にK-1スーパー・ライト級王者に輝くとウェルター級に転向。初戦で松岡力を1RKOし、新階級でも圧倒的な強さを見せつけた。しかし、前戦2019年3月「K'FESTA.2」では、対日本人無敗を誇るジョーダン・ピケオーに挑むも判定負け。ピケオーへのリベンジ、そしてウェルター級王座奪取に向けて8月のK-1大阪大会で再始動する。
対戦相手のサミ・ラミリはオランダ・アムステルダムのメジロジム所属。当初、ラジャダムナンスタジアム&ルンピニースタジアムウェルター級1位のシンスリヤー・サクチャイチョート(タイ)が野杁と対戦予定だったが、シンスリヤーの契約違反により出場停止。今回、代わりにラミリが野杁と対戦することとなった。
名将アンドレ・マナートのもと第2代ヘビー級王者ロエル・マナートらと練習を積むラミリは「K-1は小さい頃から見て来た格闘技イベントのなかで世界最高峰の舞台」と、参戦決定にモチベーションは高い。
自身の得意技を「自分の武器はローキックだ。冷静に状況を把握し、確実に相手にプレッシャーを与えていく」と、野杁に負けないローキック使いであることを明かすと、欧州でも知られる強豪・野杁について「ノイリはスピードのある経験豊富な強い選手だ」と高く評価つつも、「ノイリを倒して俺がオイシイところを持っていく。ファンの記憶に残るようなKOで会場を沸かせたい」と勝利に絶対の自信を見せている。
一方、ラミリを大阪で迎え撃つ野杁は、「相手が(シンスリヤーから)変わっても僕がやることは変わらないです。見ている人たちが引いちゃうようなKOで勝ちたいと思います」と、圧勝を予告した。
両者の一問一答は以下の通り。
野杁「相手が変わっても僕がやることは変わらない。見ている人たちが引いちゃうようなKOで勝ちたい」
──3月「K'FESTA.2」でのジョーダン・ピケオー戦は惜しくも判定負けという結果でした。あの試合を振り返っていかがでしたか?
野杁 上手くやられたなって感じですね。色んな方とも話をさせていただいたんですけど、僕がやりたいことを先にピケオーにやられたみたいな感じの試合でしたね。
──実際にピケオーと戦ってみて戦い方の上手さを感じましたか?
野杁 そうですね。やっぱりトップでやってる選手なだけあって組み立ても上手でしたし、しっかりこっちの対策を練ってきたなという印象がありました。
──野杁選手も2Rにハイキックを効かせて攻め込む場面もありました。
野杁 ハイキックは当たるかなと思っていて、あれは狙っていた技の一つでした。ただハイキックが当たったあと、一気に詰め過ぎて距離が近くなっちゃったな、と。それで仕留めるに仕留めきれなかったです(苦笑)。どこかで焦っていた部分もあったと思いますし、いつものように冷静にいられなかったことが敗因の一つかなと思います。
──ピケオー戦の前からK-1 GYM SAGAMI-ONO KRESTに移籍して練習を続けています。どんな変化がありましたか?
野杁 トップ選手が集まっているジムなので、追い込み一つをとっても他の選手に負けないぞって気持ちがありますし、そうやって選手同士が切磋琢磨して高め合いながら練習できています。僕の中ではすごく良い環境だと思いますね。
──KREST名物のガチスパーは慣れてきましたか?
野杁 はい、大分(笑)。僕は階級が重い方なんで少し下の階級の選手や(卜部)功也くんに相手をしてもらうんですけど、体格的にちょっと有利です(笑)。もちろん激しくやるのでハードなスパーリングですけど、かなり慣れてきましたね。もともと僕は実践練習をやりたいタイプなので、充実した練習ができています。
――当初、野杁選手はタイのシンスリヤーと対戦を予定していましたが、対戦相手がサミ・ラミリに変更になりました。
野杁 相手が変わっても僕がやることは変わらないです。見ている人たちが引いちゃうようなKOで勝ちたいと思います。
──ピケオー戦の負けを払拭するような、もっと言えばお釣りがくるような試合や勝ち方を見せたいですか?
野杁 はい。去年の大阪大会(松岡力に1RKO勝ち)はインパクトのある勝ち方ができて、そういうな試合をすることで来てくれるお客さんも喜ぶと思いますし、自分にはそういう勝ち方を求められていると思います。今回もしっかりド派手に、みんなが引くぐらいのKOを見せたいなと思いますね。
――野杁選手は「ウェルター級で一番強いのはピケオーだと思う」と発言されていますが、ずばり自分にとってピケオーはどんな存在ですか?
野杁 どうだろう……。今もVS日本人無敗ですし、僕以外の選手には負けてほしくないですね。ゲーオ・ウィラサクレックの時もそうだったんですけど、僕は『日本人で初めてゲーオに初めて黒星つける』と言い続けて、それを実現することができました。だからピケオーには僕と再戦するまで日本人には負けないでほしいです。これからピケオーがウェルター級でやるのかスーパー・ウェルター級でやるのかは分からないですけど、ウェルター級で戦うのあれば、僕が日本人として初めてピケオーに黒星をつけたいです。
──去年の松岡選手との試合も含めて大阪のファンがまた野杁選手の試合を期待していると思うんですけど、どんな試合を見せたいですか?
野杁 けっこう倒し倒されの試合は盛り上がって熱くなれると思うんですけど、僕は倒されたくないですし、痛い思いもしたくないです。僕は圧倒的にお客さんが引くようなKOを見せたいと思います。
ラミリ「武器はローキック。冷静に状況を把握し、確実に相手にプレッシャーを与えていく」
――K-1出場が決まった時の心境を聞かせてください。
ラミリ K-1出場はとても光栄なことだから、凄く興奮したよ。自分にとってK-1は小さい頃から見て来た格闘技イベントのなかで世界最高峰の舞台だよ。
――格闘技を始めたきっかけを教えて下さい。
ラミリ 俺は小さい頃から格闘技が大好きだった。他のスポーツ経験はなく最初から格闘技一本でやって来た。
――今の練習環境・状況を教えて下さい。
ラミリ レジェンドであるアンドレ・マナートのもと、アムステルダムのメジロジムで練習している。ロエル・マナートも一緒に練習する仲間だ。また母国スイスでも小さなジムを自分でオープンし、そこでも練習している。
――これまでどんな国・大会で試合をしてきたのですか?
ラミリ 中国、スイス、ドイツ、タイ、フランス……だね。
――自分のどこをK-1のファンに見てもらいたいですか?
ラミリ 自分の武器はローキックだ。冷静に状況を把握し、確実に相手にプレッシャーを与えていく、それが自分の戦い方だ。サミ・ラミリがどんな選手かを日本のファンにしっかりとアピールしたい。
――どんな試合をファンに見せたいですか?
ラミリ 爆発力のあるエキサイティングな試合を見せたい。
――対戦相手にはどんな印象を持っていますか?
ラミリ ノイリはスピードのある経験豊富な強い選手だ。
――ファンは激しい試合を期待していますが、どんな勝ち方・KOを見せたいですか?
ラミリ ファンの記憶に残るようなKOで会場を沸かせたい。
――今後のK-1での目標を聞かせてください。
ラミリ 今回のチャンスをものにして、今後に繋げたい。ノイリを倒して俺がオイシイところを持っていくよ。
――日本のファンへのメッセージをお願いします。
ラミリ 8月24日を楽しみにしていてくれ。新たなストーリーの幕開けだ!