サラン副社長が来日、RWS日本大会の意気込みと今後の計画を話した
2024年2月12日(月・祝)東京・後楽園ホール『Rajadamnern World Series JAPAN』(RWS JAPAN)の記者会見が、1月9日(火)横浜市内で行われた。
第一弾対戦カードとして、ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級暫定王者の名高・エイワスポーツジム(=吉成名高/エイワスポーツジム)vs.正規王者プレーオプラーオ・ペップラオファー(タイ)の王座統一戦を含む7試合が発表された。
全13~15試合を予定しており、RWS出場へのステップとなる「Road to RWS」を6試合組む予定。15:00開場、15:30にプレリミナリーファイト開始、16:00本戦開始。通常のRWSと同じくDAZNにて世界200カ国に配信され、日本ではU-NEXTにてLIVE配信されることが決定した。
会見に出席したRWSを運営するサラン・ラッダーワンGSV(グローバル・スポーツ・ビジョン)副社長は「GSVのミッションはムエタイをトップグローバルスポーツにすることです。2022年に初めてラジャダムナンスタジアムにて開催され、この大会は世界でベストなムエタイ選手を各階級で探すことを目標として作られました。2024年はひとつのビッグステップとして初めて海外にRWSを持っていくミッションがあります。強いトップの選手がいる日本で初めて海外のRWSが行われるのは素晴らしいことです。
ラジャダムナンと日本の関係は1978年からあって、日本人初のラジャダムナン王者として藤原敏男氏がライト級王者になりました。そこから日本のトップファイターが何人もラジャダムナンのベルトを獲得し、現在はパウンド・フォー・パウンドで世界トップ3に入る吉成名高がいて、日本トップ選手がRWSで試合をしています。
日本での開催でムエタイをもう一段階ステップアップ出来ることを嬉しく思っています。本当のムエタイを世界に広げたい。そのパッションは皆さん同じなので嬉しく思っています。日本大会は一度だけで終わらず今後も何回もやっていくつもりです。ムエタイへようこそ。これがムエタイ、これがラジャダムナンというものを見せられると思います」と挨拶した。
RWS JAPANの代表に就任したグッドチョイスエンタテインメントの佐々木洋平代表は「王者クラスを呼んで日本の格闘技が大好きな皆さんに本物のムエタイを知ってもらいたい。K-1、RISE、KNOCK OUTの王者クラスのファイターたちもグローバルルール、ヒジあり、首相撲があるムエタイルールでRWSの王者たちと戦ってRWSのベルトを奪取してもらって、日本のキックボクシングが最強だということを示し、もう一度日本が世界の格闘技大国だということを証明していきたいと思います」と意気込み。
「今回の後楽園ホールを皮切りに年4回はやれたらいいなと話しています。ムエタイが日本で流行ったね、時代が変わったねと言うためには万人規模の大会を成功させて初めて陽の目を浴びたとなると思っています。タイから素晴らしい選手を招いて団体の垣根を越えてファイターが参加してくれれば、必ずそこに到達すると思っているので、王者を呼びながら万人規模の大会を目指したい」と、定期的に日本大会を開催していきたいとの意向を示す。
中川夏生BOMプロモーション代表は「次に呼ぼうと思っているのはチャイラー、現フェザー級王者です。それとヨーティン。世界で一番強い首相撲、一番強いムエカオです。馬渡選手が今回勝ってくれればヨーティンとの試合が見てみたい。そして必ず呼びたいのはダニエル。外国人のラジャダムナン王者で、日本に来て日本のファイターとやって欲しい。凄く身体もデカくて強い選手ですが名高と同い年。MIKE JOE選手に今回勝っていただいてやってもらいたいですし、ヒジありの70kg以上で出来るのは日本に誰がいるのかと考えれば海人選手。RWSに出場して最強を見せつけて欲しい」と、ラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級王者ダニエル・ロドリゲス(スイス)を招聘して海人に戦ってほしいとした。
また、今後のRWSの海外進出についてサラン副社長は「今年は日本、来年からいろいろな国に行こうと思っています。アジアだけでなくヨーロッパやアメリカでも広めたいと思っています」とし、そのワールドツアーに今回の日本大会で活躍した選手たちの参加もあり得るのかと聞かれると「もちろん日本の選手はトップレベルですし、日本の選手というよりRWSの選手として海外で試合をすることは普通のこと。他の国での試合もあると思います」と語った。