試合から1日経ち、動画で試合を見返しての感想を述べた神龍
2023年12月31日(日)さいたまスーパーアリーナ『RIZIN.45』の第17試合「RIZINフライ級(-57.0kg)王座決定戦」で、堀口恭司(アメリカントップチーム)に2R3分44秒、リアネイキドチョークで敗れた神龍誠(神龍ワールドジム)が、自身のYouTubeチャンネルにて試合を振り返った。
「まだまだ頑張っていきたいと思います」と、今では気持ちが前向きになったと話し始めた神龍は、試合の動画を見て印象が変わったという。
「1Rはそうですね。フロントチョークも入ってなかったので、アグレッシブで言ったら僕の方が取っているという認識でした」と1Rは自分が優勢だったと見ているが、2Rからの展開は自分の記憶とズレがあったとする。
「一番の敗因はスタミナが切れてしまったことだと思っていて。それも相手が上手くて。試合後の僕の印象と、1日経ってみて試合の動画を見直した僕の印象が違っていて。改めて見て、堀口選手が全部上だったなと思いますね。やっぱり試合の進め方だったりが。1Rは僕が取っていたと思っていたんですけれど、(堀口は)要所要所でスタミナをあまり使わずに戦っていたし、2Rから急に距離が変わってとか。
僕が2Rの序盤で右ミドルっぽい蹴りをもらって、(身体が)ブレちゃったんですよ。そうしたら客席がワーッとなって。それで印象が悪いな、取り戻さないとなって焦っちゃって。そこで一気にスタミナを持っていかれて、パンチをまとめられてまたコケちゃって、みたいな。1日経ってみてパンチが効いていたら頭痛とかあったりすると思うんですけれど、そういうのは特になくて。ペースを乱されたところを堀口さんが凄く詰めて来て、僕が凄く焦っちゃってスタミナをロスする展開に持っていかれてって感じですかね。
でもやっぱり上手かったですね。動画で見返して思ったのはパウンドの打ち方が上手くて、そこで休ませてもらえないという。その展開でも僕がずっと動き続けないといけない。休む展開がなくて、ずっとスタミナが削られる展開があって。そこはやっぱり百戦錬磨というか、たくさん経験を積んでいるだけあって上手いなって後から思いましたね」
試合後は「現実なのか分からなかった。受け入れられなくて。タップしたと同時に終わったな、っていう。分かりやすく言うと絶望した」とかなりのショックを受け、「(この動画は)翌日の夜なんですけれど、まだ寝れてないです。5年ぶりの負けた感覚めっちゃ悔しいです」と試合から2日経っても悔しくて眠れないと話す。
しかし、気持ちは前向きで「今回この負けを糧にして上がっていこうと心に誓っています。またここからさらに10連勝して堀口選手にたどり着けるように。ここから先は全部負けないです」と、勝ち続けて再び堀口の前に立ちたいと誓う。
試合後のインタビューではだいぶトゲトゲしていたが、と聞かれると神龍はその理由も明かした。
「あの後、自分で動画を見たんですけどマジでクソガキでした(苦笑)。そこは堀口選手に申し訳なかったなと思います。1回放心状態で、たしか辞めるみたいなことを言ったんですけれど、訳が分からなくなって。上田さんに『まだそんなこと考えなくていいから』と言われて、しばらくボーッとしていたんですけれど、その記者会見があるまでの時間でバチンと切り替わる瞬間があったんですよ。絶対にやり返そうと。その時の僕の殺気モードみたいなものが、そのまま出てしまいました。負けず嫌いなところとか。本当に不器用なので(苦笑)。そういうので気分を害された人にも申し訳ないなと思います」と冷静になった今はそう思うとし、「堀口選手には2回も戦ってくれて感謝しています」との言葉を述べた。