ムエタイ
レポート

【ONE】タワンチャイがスーパーボンを振り切り王座防衛、プラジャンチャイが秒殺KOで王座返り咲き、ペッディージャーがアニッサ・メクセンを圧倒して暫定王者に、小笠原瑛作が攻勢から一転カウンターでTKO負け、2連勝ならず。クラップダムが圧巻のKO勝ち、激闘王セクサンが判定2-1の辛勝、ノンオーKO負け

2023/12/22 22:12

▼第10試合 ストロー級ムエタイ世界タイトル統一戦 3分5R
×ジョセフ・ラシリ(イタリア/モロッコ/王者)
[1R 1分28秒 KO] ※左ヒジ打ち
○プラジャンチャイ・PK・センチャイ(タイ/暫定王者)
※プラジャンチャイが王座統一。


 ラシリは、WBCムエタイ世界バンタム級王者で、ラジャダムナンスタジアムでイタリア人として初めて勝利を収めた選手である。2018年1月にONEでサムエーに敗れているが、2019年3月の両国大会では秋元皓貴と対戦し、秋元にプロ初黒星を付けた一戦が光る。


 2021年は4月にパンペッチに判定で敗れたが、12月に品川朝陽を1R、左ヒザでKOに降している。2022年5月、ONEムエタイ世界ストロー級王者プラジャンチャイに挑戦し、3RにTKOで番狂わせの勝利、王座に就いた。被弾しても強いハートで前進し、ヒザを当てる。


 プラジャンチャイは元ラジャダムナンスタジアム認定フライ級王者、元ルンピニースタジアム認定バンタム級&スーパーバンタム級王者。ボクシングでもWBAサウスアジア・バンタム級&フェザー級王座に就いている。スピードがあり、ハイレベルなテクニシャンタイプのムエタイトップファイターの一人。



 2021年7月のONE初参戦で、いきなりサムエーに挑戦して判定勝ちで王座に就いたが、2022年5月の初防衛戦でジョセフ・ラシリにTKO負けで陥落。2023年1月の『ONE Friday Fights 1』で再起戦を行い、コンペットに勝利した。6月にはサムエーをもKOして暫定王座に就いている。戦績は400勝52敗3分。


 1R、ラシリはスピードのある出入りでジャブと前蹴り、サウスポーのプラジャンチャイは左ミドル。右ストレートで入り込んだラシリだが、そこへプラジャンチャイが右フック、続いて左ヒジ。ダウンしたラシリは立つことが出来ず、プラジャンチャイが秒殺KOでリベンジ、王座を奪還した。

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