▼第10試合 KNOCK OUT-BLACK 女子-48.0kg契約 3分3R延長1R
〇ぱんちゃん璃奈(フリー/初代KNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級&アトム級王者)
KO 3R 1分14秒
×ケイスリィ・ヴァンス(オーストラリア/ISKAサウスパシィフィック王者)
ぱんちゃんは2019年2月にプロデビュー。無敗の快進撃を続け、2020年8月にREBELS-BLACK女子46kg級初代王座(REBELSとKNOCK OUTの統合により現在はKNOCK OUT-BLACK女子アトム級王者)に就いた。2022年3月には喜多村美紀を破ってKNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級王座に就き二階級制覇を達成。前戦は2023年9月に台湾のチャッキーをTKOに破り、戦績を15勝(3KO)無敗とした。
ヴァンスはISKAサウスパシフィック王座、ISKAオーストラリア王座、WMCオーストラリア王座、AMFナショナル王座、MTLナショナル王座と5冠を持つ23歳。戦績は33戦22勝(KO数と負け・引き分けは不明)。世界を見据えてやっていきたい、とのぱんちゃんの意向を組んで用意された相手だ。
1R、いきなり右フックで仕掛けてきたヴァンスをジャブで仰け反らせるぱんちゃん。思い切り右フックを振って来るヴァンスにぱんちゃんはジャブで対抗。両者の右が交錯する場面も。ジャブと前蹴りを的確に当てるぱんちゃんにヴァンスは左右フックで突進。ぱんちゃんは左腕のアームブロックにも進化を見せる。左右フックで突進してくるヴァンスをジャブで下がらせると飛びヒザ蹴り。
2R、前に出るぱんちゃんがジャブと右ストレート。ヴァンスの右ローに右ストレートを合わせ、すぐに右ローを蹴る。ガムシャラに左右のパンチを振り回すヴァンスにぱんちゃんのジャブが面白いように当たる。ヴァンスのフックをもらっても前に出るぱんちゃんは左フックに右ストレートのカウンター。ヴァンスは背中を見せて逃げ、ダウンをとられる。ぱんちゃんは右ミドルを蹴ってヴァンスを追い詰めていく。
3Rもジャブを突きまくるぱんちゃん。ヴァンスの右には右のカウンターを合わせようとする。前蹴りからワンツー、そして左右の連打でヴァンスを圧倒。下がるヴァンスに右ストレート、前蹴り、右のカウンターのヒザを突き刺す。そして右ストレートを打ち抜き、ヴァンスはバッタリとダウン。鮮やかなKO勝ちとなった。
大喜びのぱんちゃんはリング上を飛び回り、スキップのように跳ねる。マイクを持つと「ぐちゃぐちゃな試合になっちゃったんですけれど、ダウンをとって倒せるというのを証明できたかなと思います。2試合連続KOということで、まだまだまだまだ課題はたくさんあるんですけれど、こうして応援してくださる人とかチームとか、トレーナーさん、全ての人がついてくださっているので本当に日本で一番強い女子格闘家を目指してストイックに頑張りたいと思いますので、また試合を見てもらえたら嬉しいです」と語った。