▼セミファイナル(第11試合)スーパーファイト KNOCK OUT-RED スーパーライト級3分3R延長1R
×バズーカ巧樹(菅原道場/KNOCK OUT-REDスーパーライト級王者)
TKO 2R 3分00秒
〇マルコス・リオス(アルゼンチン/ISKA&WBCムエタイ・アルゼンチン・スーパーライト級王者)
バズーカは2020年2月のKNOCK OUT無法島GPの決勝戦で西岡蓮太に判定負けを喫するも大きなインパクトを残して“覚醒”。8月大会では丹羽圭介に判定勝ちしてKNOCK OUT-BLACKライト級王座を奪取。2021年10月にはWMAF世界スーパーライト級王座決定戦で勝利し、二冠王となった。2022年からは精彩を欠いたが、2023年6月の『鉄拳』で豪快KO勝ちを飾り復活。9月には良太郎との王座決定戦を延長戦の末に制して二階級制覇を達成した。戦績は29勝(11KO)10敗3分。
リオスは24歳の若さで69勝(40KO)3敗とキャリアも多く、KO勝ちが多い。これまでスーパーライト級で獲得したタイトルはISKAムエタイ・アルゼンチン王座、WBCムエタイ・アルゼンチン王座、WKFインターナショナル王座、WKFサウスアメリカ王座、WKFアルゼンチン王座、BOSCH TOURインターナショナル王座、SUPER 8 インターナショナル王座と7冠。その強烈無比なファイトスタイルから“WASABI(ワサビ)”のニックネームを持つ。2023年3月に初来日を果たすが、鈴木千裕に初回TKO負けを喫した。
1R、軽くステップを踏みながらハイガードでじりじりと詰めていくリオス。バズーカは右ローで様子を見る。重い左ミドルを蹴るリオスは右ストレートで突っ込み、バズーカはクリンチ。そこでリオスは右腕を抜いて右ヒジをバズーカに見舞う。離れ際にバズーカは左ハイキック。しかし、リオスのヒジでバズーカは左目上から流血でドクターチェックに。バズーカは頭を下げながらのフックを繰り出し、リオスは縦ヒジで突っ込んで来る。
2R、リオスは右ロー、バズーカは横蹴り。左フックで飛び込んだリオスは空振りするとそのまま回転してのバックスピンエルボーを繰り出す。リオスのミドルをキャッチしたバズーカはコカす。リオスが強烈な左フックから左ハイ、さらにバックハンドブローでバズーカをダウンさせる。左右ミドルと左右フックで追撃するリオスは、左ボディからの左ハイキックで2度目のダウンを追加。
バズーカもハイキック、ヒジで反撃しようとするがリオスが追いかけてバックハンドブローとヒジ、左ミドル。バズーカは足を使って離れるがリオスが詰めてのヒジ、左ミドルと追い掛け回す。ラウンド終了直前、バズーカをコーナーに詰めたリオスが右ヒジを強打。場内に鈍い音が響き渡るほどの一撃で、バズーカは左目の上をバックリと切られ、コーナーに戻ったところでセコンドからタオルが投入された。
同じアルゼンチン出身のリカルド・ブラボが通訳し、リオスは「この前、試合に負けて、めちゃ悔しかったですけれど倍くらい練習してまた日本に来て、今回KOで勝ったから凄く嬉しいです。皆さん、これから応援してくれると凄く嬉しいです。これからもっともっと頑張ります。アルゼンチンから来てKNOCK OUTが凄くいい団体だと思ったので、今日チャンピオンに勝ったので僕もチャンピオンになりたいです。タイトルマッチのチャンスをもらえたら嬉しいです」と、次はタイトルマッチをアピールした。