▼第12試合 メインイベント2 日泰国際戦61.4㎏契約 3分3R
△永澤サムエル聖光(ビクトリージム/WMOインターナショナル ライト級王者)
ドロー 判定0-1 ※29-29×2、29-28
△ボム・ピンサヤーム(タイ/BOMスポーツジム大分/元ルンピニースタジアム認定バンタム級&スーパーバンタム級王者)
永澤は新日本キックボクシング協会で日本ライト級1位まで昇りつめ、トップランカーとして活躍。ジャパンキック旗揚げ後は2020年1月大会で興之介を右フックでマットに沈めて第2代ライト級王座に就き、9月にはNJKFで鈴木翔也からダウンを奪っての判定勝ちでWBCムエタイ日本統一バンタム級王座も獲得した。2021年11月、トーンミーチャイを左フックで豪快KO。2022年2月に健太の挑戦を受けてWBCムエタイ王座の初防衛に成功すると、3月には元MAX MUAYTHAI 61.5kg王者パランラックに判定勝ち。7月にWMOインターナショナル王座決定戦をコンデートと争い、判定勝ちで三冠王となった。
ピンサヤームは2009年6月に初来日して以来、日本人選手を相手に圧倒的な強さを見せつけ、“日本人キラー”の異名を持つ。2018年9月に一度引退試合を行ったが、2019年12月に復帰。ヘンリー・セハスから延長戦の末に勝利を収め、2020年12月にはHOOST CUP日本ライト級王者にもなっている。2022年4月のBOMで初挑戦のオープンフィンガーグローブマッチでライヤマンを2RでTKOに破り、7月には梅沢武彦を判定で破ってBOMスーパーフェザー級王座に就き健在ぶりを示した。
1R、長澤は左ローを狙い撃ち。コンビネーションの最後にも左ローを蹴る。ピンサヤームが強いジャブを打てばジャブ、右ストレートにも右ストレートを返す。
2Rも左ローを狙い撃ちする長澤は左ボディ、左三日月でボディも攻める。左ハイで長澤を脅かせるピンサヤームは強い右ミドルも蹴るが、終盤、長澤の右ストレートにグラつく。そこで退かずに打ち合いに行くピンサヤーム。
3Rも長澤の左ローが何度も決まり、ダメージも感じさせるピンサヤーム。それでも前へ出て右ミドルを蹴り、右ストレートを狙っていく。ここまでは完全に長澤のペース。しかし、前へ出るピンサヤームの右フックがついに長澤を捉え、長澤がグラつく。一気に左右フックで倒しに行くピンサヤームに長澤も打ち合うが、ダウン気味のスリップ。
立ち上がった長澤へピンサヤームが襲い掛かり、左右フックの猛攻で再び尻もちをついたがフラッシュとしてダウンにはならず。判定でドローが告げられると場内からは一斉に「えーっ?」という疑問の声。それほどまでに最終Rのピンサヤームの猛攻はインパクトが強かった。ピンサヤームは笑顔で歓声に応えた。