闘病中の大原のいとこに場内から『頑張れ!』の大きなエール
試合後、大原はケージの中でのインタビューで、「危なかった! 1発目が目に行っちゃってボヤけちゃって距離感が分からなかったです。片方の目で戦いました。DEEPファンにはヒヤヒヤさせましたけど、まあ面白い試合だったんじゃないかなと思います。イ・ファンソン選手、ライト級の16位だと思いますけど、それ以上のランカーたちが僕との試合を逃げました。イ・ファンソン選手はチャンスだと思って戦いをOKしました。ファンソン選手、強かったです。僕は勝ちましたけど、危ない思いをしました。ファンソン選手にエールを送ってあげてください」とファンソンを称えた。
続けて、「僕は15年目、今回で56戦やってきましたが、試合を断ったことは一度もありません。どんな強い相手でもそれを自ら断るということは自分からチャンスを逃すということなので、今回断った奴とやる気は俺は一切ありません。チャンスはあげません」とマイク。
ライト級3位のキム・ジュンキュン(MMA3勝3敗)がケージインしても、「(ジムのオープンがあったとの説明に)12月にビジネスがあるならビジネスを優先しろよ。それじゃ格闘家じゃないよ」と一蹴。
「これだけ俺を苦しめたイ・ファンソン選手と“熊殺し”選手と戦って勝った方とやればいい」と、自分と戦いたいなら勝ち上がって来いと語った。
死闘を制した大原は最後に、「DEEPとBLACK COMBATの対抗戦のときに、僕は負けちゃったんですけど、勝って言いたかったことがあるんです」と告白。
「僕のいとこが15歳の中学3年の女の子なんですけど、いますごい大病を患って、1年間、闘病しなくてはいけません。僕の一つの願いですけど、皆さん、このカメラに聞こえるように大きな声で『頑張れ』とエールを贈ってもらえないでしょうか」と、BLACK COMBATの会場のファンに呼びかけた。
すると、場内から日本語で大きな『頑張れ!』の声。大原は「絶対勝てるからな、俺も勝ったから。頑張ろう!」と闘病中のいとこにエールを贈った。