傷だらけも勝利を掴んだ大原とマルティネス(C)DEEP/BLACK COMBAT
2023年11月18日(土)、韓国・仁川の南東体育館にて『BLACK COMBAT』が開催され、DEEPから大原樹理(KIBAマーシャルアーツクラブ)とロッキー・マルティネス(グアム)が参戦した(DEEPメンバーシップYouTubeにて公開中)。
元DEEPライト級王者の大原は、BLACK COMBATとの対抗戦第1弾で、フェザー級のユン・ダウォンと対戦し、1Rにヒザ蹴りでダウンを奪ってのサッカーキックでKO勝ち。2023年5月にはDEEPに戻り、上迫博仁の挑戦を判定3-2のスプリットで退け、2度目の王座防衛に成功した。
しかし、2023年9月のBLACK COMBATとの対抗戦第2弾で、BLACK COMBATライト級王者のイ・ソンハと両団体の王座を賭けて対戦。ソンハに1R、スロエフストレッチを極められ一本負け。王座から陥落した。
今回はノンタイトル戦でMMA2勝1敗のイ・ファンソンと対戦する。
▼BLACK COMBAT ライト級 5分3R
×イ・ファンソン(韓国)
[2R TKO] ※右前蹴り→サッカーキック
〇大原樹理(KIBAマーシャルアーツクラブ)
1R、ともにオーソドックス構え。大原、ファンソンファンソンの左インローをかわした大原だが、右カーフをもらう。詰める大原に、さらに右カーフのファンソン。
ジャブの刺し合いから、左ミドルハイをガード上に突く大原。ファンソンはワンツースリーの連打で前進。バックステップから右に回りかわす大原は左ジャブを突いて前に。ファンソンの左インローをもらうが、ワンツーで前に。
そこに右を合わせたファンソン! 詰めるファンソンは左から右で前に。さらにワンツーの連打に大原は両脇を差して組みに。金網に詰めてボディロックするが、放してブレーク。硬そうなケージの音が鳴る。
大原の左ジャブは見て、右オーバーハンドの飛び込みはファンソン。続くワンツーに右を狙う大原だがジャブの刺し合いは相打ち。大原のスイッチしての左ハイをかわしたファンソンが前に出て左ミドルをガード上に当てる。
向き合って構えた大原はワンツーの長い右ストレートをヒット! ファンソンのアゴが上がる。さらに左から右も被弾したファンソンが前に。
ピポットのように右足を後方に回してかわした大原はファンソンの入りに、カウンターの左ジャブ! ダウンsたファンソンにすかさずサッカーキック! すぐに立ち上がるファンソンを詰めると打ち合いでファンソンも右を返して、一瞬大原が後退。
詰めるファンソンは右オーバーハンドを首もと。さらに右カーフとタフなところを見せる。続く右カーフに大原の身体が流れると、ファンソンは右前蹴りをアゴもとも当てる。右の蹴りから右スーパーマンパンチで飛び込む大原の蹴り足をキャッチするファンソンは、片足立ちの大原に右のダブル!
さらに足を抜いた大原の左ジャブをかわして左を当てるファンソンは、右のダブルを当てて金網に詰めて左もヒットさせると大原は鼻血。
大原のいきなりのツー、右ストレートをかわしたファンソンは右フックもヒット!返しの左は大原が肩ブロック。右前蹴りをかわしたファンソンが「来い」とジェスチャーして左右から左アッパーをヒット! 下がる大原を金網に詰めて右から左!
大原のアゴが上がるなか、大原も左縦ヒジで押し戻すが、左ジャブを当てるファンソン! 出血が多くなる大原だが、ファンソンの左を肩上で外して、右を外から打ち込むと左、右アッパーを空を斬るも前に。
左に右をかぶせられた大原だが、右を強振して前に。左右の前蹴りを腹に効かせると左縦ヒジもゴング。「気持ち! オーバーハンドに注意しろ」と鼓舞される大原は鼻血を拭いて2Rに向かう。
2R、左の蹴りでけん制する大原にワンツーの右を当てて前に出るファンソン。距離を取る大原は右カーフをヒット! ファンソンも右カーフを返すが、ジャブ・ワンツーを互いに打ち合う。避ける大原は右で相手を下げて右カーフ!
背中を見せる形で崩れたファンソンに右ハイの大原! 金網まで詰めるとワンツーの右! ファンソンのバックフィストをかわして冷静に詰めて、左ハイ! テンプルにもらったファンソンだが倒れず、大原はファンソンの左にワンツーの右を内側に着いてヒット!
さらに、一瞬両手を目の前に出しながら、右の中足蹴りを腹に突き刺し、ダウン奪取! 四つん這いになるファンソンにすかさず左のサッカーキックを打ち込むと、レフェリーが間に入った!
マット上で悶絶するファンソン。大原は顔面から血を流しながらもケージの上に乗ってガッツポーズ。試合後はファンソンとハグをかわし、勝ち名乗りに咆哮した。