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【UFC】ペレイラがプロハースカをTKOに下し、GLORYに続きUFCでも二階級制覇! アスピナルがヘビー級暫定王者に。アンドラージがダーンをKO、フライ級エルセグがMMA10連勝、タバサは惜敗

2023/11/12 12:11

▼ヘビー級暫定王座決定戦 5分5R
セルゲイ・パブロビッチ(ロシア)18勝1敗(UFC6勝1敗)259.8lbs/117.84kg
トム・アスピナル(英国)13勝3敗(UFC6勝1敗)261.6lbs/118.66kg

 正規王者ジョン・ジョーンズの負傷で8カ月の離脱により、同級2位のセルゲイ・パブロビッチ(ロシア)と4位のトム・アスピナル(英国)が「暫定ヘビー級王座戦」を戦う。

 ジョーンズは、2023年3月に約3年1カ月ぶりに復帰し、元暫定王者のシリル・ガーヌと対戦し、1R ギロチンチョークで一本勝ち。ライトヘビー級に続いてヘビー級王座獲得でUFC史上8人目となる二階級制覇を達成していた。今回、公開された試合前練習の動画では、ダブルレッグテイクダウンから左で脇を差し上げた際に左胸に異常をきたしている。

 MMA18勝1敗のパブロビッチは、UFCヘビー級史上最多となる6試合連続1R KO勝利記録を持つハードヒッター。グレコローマンレスリング、コンバットサンボをベースに、2018年11月にMMA12連勝でUFC入り。オクタゴンデビュー戦こそアリスター・オーフレイムに初回TKOで敗れたものの、その後、マルセロ・ゴルム、モーリス・グリーン、シャミル・アブドゥラヒモフ、デリック・ルイス、タイ・トゥイバサ、カーティス・ブレイズをいずれも1R KO・TKOで下し、2位にランキングされていた。

 対するアスピナルもUFC6勝1敗。MMA13勝3敗で、2020年7月にUFCデビューし、ジェイク・コリアー、アラン・ボドウ、アンドレイ・アルロフスキー、セルゲイ・スピバック、アレキサンダー・ヴォルコフ、マルチン・ティブラをこちらも全試合フィニッシュ勝利。アルロフスキー戦のみ、2Rでのリアネイキドチョークでの一本勝ちで、ほか5試合はすべて1Rで試合を決めている。

 黒星は2022年7月の前々戦。カーティス・ブレイズに1R 右ローキックを放った際に右ヒザを負傷し開始15秒のTKO負け。右膝内側側副靭帯と半月板の断裂に加えて前十字靭帯損傷の重症も、2023年7月の前戦でティブラを1R 右ストレートからのパウンドでTKOに下して復活を遂げている。ジョーンズの欠場により、今回、このパブロビッチvs.アスピナルの暫定ヘビー級王座戦がコメインとなった。

 試合前にともに片手で肩を抱いた両者。

 1R、ともにオーソドックス構え。先に右カーフはアスピナル。左前蹴りはパブロビッチがかわす。アスピナルの右ローにパブロビッチは左右!

 さばくアスピナルは右カーフ! さらにワンツーの右をテンプルに当てると効かされたパブロビッチの身体が泳ぎ、さらにワンツーの右を同じテンプルに当ててダウン奪取! 鉄槌連打でレフェリーが間に入った。

 ケージサイドで観戦するマイケル・ビスピンが歓喜するなか、アスピナルはヘビー級の暫定王座のベルトを腰に巻いた。

「みんな挑戦できないことはない。怖いけど報われる。自分を信じてハードに練習してきた。このベルトを父に渡したい」と語り、父親の肩にベルトをかけた。

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