キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】小笠原が延長戦で強豪ウィンに判定負け、初のOFG大会はエースが敗れる波乱の船出に。不可思がデンサヤームに完敗、重森陽太がTKO勝ち、乙津陸がサンチャイに不覚、古村匡平がバットマンからダウン奪う

2023/11/05 18:11
【KNOCK OUT】小笠原が延長戦で強豪ウィンに判定負け、初のOFG大会はエースが敗れる波乱の船出に。不可思がデンサヤームに完敗、重森陽太がTKO勝ち、乙津陸がサンチャイに不覚、古村匡平がバットマンからダウン奪う

撮影/安村発

MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.5 “RED ZONE”
2023年11月5日(日)東京・後楽園ホール

▼メインイベント(第8試合)スーパーファイト KNOCK OUT OFG-REDフェザー級 3分3R延長1R
×小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-REDフェザー級王者)
延長R 判定3-0 ※9-10×3
〇ウィン・シットチェニイム(タイ)
※本戦の判定は28-29、30-29、29-29。


 小笠原はジュニアキックで活躍後、2011年7月にプロデビュー。2013年5月にプロ9戦目でREBELS-MUAYTHAIフライ級王座を獲得したのを皮切りに、REBELS52.5kg級王座、ISKA K-1ルール世界バンタム級王座、KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座、同フェザー級王座を次々と獲得。今年3月には2022年ムエタイMVPでルンピニースタジアム3階級制覇を達成しているロンナチャイをダウン寸前まで追い込む完勝を収めた。6月にはトンミーチャイに判定勝ち。8月に『ONE Friday Fights』に初参戦するとヨッドウィッタヤに31秒でKO勝ちした。サウスポーから放たれる左ストレート、左ミドルキックが得意。戦績は43勝(21KO)7敗1分。


 ウィンはボクシングアジア大会優勝の実績を持ち、ムエタイ戦績は65勝(25KO)20敗。ONEでOFGマッチの経験あり。ウィラサクレック会長の推薦を受けての出場となる。


 1R、両者サウスポー。序盤から左ローで攻めていくのは小笠原。左フックからの右フック、ワンツーからの右とパンチも当たる。ウィンがオーソドックスに構えを変えると、小笠原は左ボディを見舞う。ウィンは強い左ミドルを蹴ると、組んで首相撲で小笠原を崩す。小笠原は右ミドル、左インローを蹴っていく。


 2Rになるとウィンもアグレッシブに右の蹴りを連打。ミドル、ロー、ハイと蹴り分ける。これに小笠原は左ローを蹴り、左ストレートで突っ込む。小笠原の強い左ローに足が流れるウィンだが、強烈な右ミドルでお返し。さらに首相撲からヒザを連打。小笠原がボディを打つとすぐに首ヒザに持ち込む。小笠原は左右ボディの連打、そして左ロー。ウィンは前へ出てきた小笠原へ右ストレートをヒットさせ、小笠原は後退したがヒジを合わせる。ロープを背負う小笠原が左右フックの連打でガムシャラに応戦、ウィンは飛びヒザを繰り出す。小笠原はピンチを凌いだ。


 3R、ガンガン前へ出てくるウィンは右ミドルから組んでのヒザ。小笠原は3連dなと左ローをヒットさせるが、すぐにウィンが反撃。小笠原は左ロー、右フック、左ボディ。ウィンは左いドルから左ストレート。左右フックをヒットさせる小笠原だが、ウィンは顔色一つ変えず前へ出てくる。小笠原の強烈な左ボディをもらってもすぐに打ち返して首相撲からのヒザに持ち込むウィン。最後はウィンが左ミドルを蹴って終了。


 判定は三者三様のドローで延長戦へ突入。ウィンの右ミドルに右フックを合わせる小笠原だが、ウィンも強烈な右ミドル。小笠原は笑顔を浮かべて前へ出るとボディと顔面へワンツー。ウォンはローを蹴るが手数が減ったか。前蹴りで突き放しにかかるウィンは足払いも。前へ出る小笠原は左右ボディと左右フック。ウィンは下がりながらの右ミドルと首相撲での崩し。ウィンは完全に逃げ切り態勢だ。


 判定は3-0でウィンが勝利。打たれ強さ、攻撃の強さ、そして上手さと三拍子そろったところを見せつけた。初のOFGマッチ大会はエースの小笠原が敗れるという波乱の船出となった。

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