20代の僕らが金原さんを失神させて舞台を去らせてあげなきゃいけない
ケラモフに勝てば、ベルトを日本に取り戻し、群雄割拠のフェザー級戦線で、「鈴木千裕時代」を作るつもりだ。
「勝ったら大晦日、何でもやりますよ。当たり前じゃないですか、チャンピオンなんで。RIZINにもいっぱいいますけど、スカしている選手はすごい嫌いで、“何を目指して格闘技をやっているの?”が僕の中のポイント。お金も地位も名誉も含めてそうですけど、その目的が選手を見てどこにあるか。いま(ほかの選手と比べ)どっちが格闘技の中心にいるのかと言ったら、それは僕です。勝ってるんで。格闘技は実力がすべて」と、同世代のライバルたちのなかで、1歩抜き出ていると自負する。
そして、クレベル・コイケを撃破し、実力通りトップ戦線入りしたベテランも、越えなくてはいけない相手と覚悟を見せる。
「20代の僕らが金原(正徳)さんを失神させて“ああもう無理だな。若手には勝てないわ”って思わせて舞台を去らさせてあげなきゃいけない。それが若手の僕らの仕事です。いまRIZINにいるベテラン勢を一掃するためにも、僕らが引退させてあげないといけない。朝倉(未来)選手もそのうちの一人ですし、それを求めているんじゃないですか」と、介錯を求めているとした。
「見せたいじゃないですか。いま日本人がナメられているんで。日本人がベルトを獲る。日本のMMA、格闘技のためにもやらないといけない。僕の夢のためにもやらないといけない。ナメんじゃねーぞという気持ちが溢れている」──打倒ケラモフに向け、鈴木千裕は31日夜、日本を旅立つ。