BOSS 魅津希ちゃんの勝利に、次は自分がやらなきゃって
──久しぶりのファイトウィークです、現在の心境は?
「2年間空いていますし、試合のことを考えたら結構緊張しています。ファイトウィークが始まって、UFCでいろんな手続きをしている中で、“あ、試合が来るのかあ”って。ただ緊張はしていますが、やっぱり久しぶりの試合なので、楽しみでもあります」
──先々週(9月24日)の『UFCファイトナイト・ラスベガス79』で魅津希選手のセコンドとして帯同していたことで、ご自身の試合に向けて気分や感覚なども整ってきたところはありますか。
「そうですね。 魅津希ちゃんのことは普段『ボス』って呼んでいるんですけど、ボスのファイトウィークに一緒にホテルに入って流れを一緒に味わったり、 試合当日も一緒にアップしたり、周りの雰囲気とかを感じることができて、空気に触れてみたことで“ああ、こんな感じだったか”と思い出すというか“自分の時もこうなんだ”というイメージはなんとなく掴みました」
──先に試合をした魅津希選手がハンナ・ゴールディに判定勝ちしたことは、やはり大きな励みになっていますか。
「はい。私が2年4カ月ですけれど、ボスは3年ぶりという長いブランクを経てケージに戻って、そこで勝って本当に嬉しかったし、次は自分がやらなきゃっていう気持ちになりました」
魅津希 (※村田のセコンドとして自身の試合に続き帯同)繋ぎましたので!
──魅津希選手! 勝利おめでとうございます。今週はセコンドワークに期待しています。
魅津希 あ、そこは期待しないでください(笑)。
──(笑)。では村田選手に話を戻します。その2年という時間が空いて、怪我の治療を終えてから、試合が決まっていないなかで、どんなことを意識して日々の練習に取り組んできましたか。
「“全部”ですね。レスリングも、打撃も、グラップリングも、MMAの全てを底上げをして、総合力を上げてきました」
──よりトータルファイターを目指した練習という感じでしょうか。
「そうです!」
──ところで、タイでの練習中に歯を折ったという経緯をSNSに投稿していましたね。かなり痛々しい様子が映っていましたが……。
「(前歯を指して)ここが差し歯になりました。上顎が折れて、歯も4本折れてしまって、神経が全部死んじゃって、そこを治療して1本差し歯になって。ずっと2カ月くらい歯の矯正のような器具をつけて固定して、口がそんなに開かないようにしたりしていました」
──相手がヒザあてもせずにスパーリングでヒザを強打する、海外でのそういう練習中のアクシデントで復帰が遠のいてしまったことは、怪我の痛み以上に辛かったのではないかと思います。
「そうですね。試合中ならまだしも、仕方がないことだと思えるのですが(苦笑)。練習でああいうことが起きて“本当にダメなんじゃないかな”とは思ったりしました。でも、多分心は強くなりました!」