準備期間がなくても心が踊ればあります(笑)
「概ねプラン通り。もうちょっといいところを作りたかったけれど」
――RIZINで戦ってみて、今まで戦ったところとの違いはあった?
「久々に日本のケージで戦って、温かさというか。日本だし、声援も日本語で聞こえるし、応援してくれていることが凄く分かりやすくて温かさを感じたのはあります」
――朝倉海選手やアーチュレッタ選手と戦うイメージはしている?
「まあそうね、来る前から、あの辺とはやり合えるっていうか、普通に戦えるだろう、まあめちゃめちゃ強い、井上直樹もそうですけど、朝倉海、アーチュレッタ、あそこら辺とやったらどうなるかな? というのは同じ階級だから見てます。で、何かボコボコにやられるっていうイメージはないです。普通に戦えるイメージは持っている」
──……。
将光 え? 何か言ってほしかった?
──結果はどうなる、というところは……。
「結果は分からないですけれど、それくらいのレベルに自分がいてると思っているので。逆にどうお思いですか? ハハ!」
──太田選手を圧倒した試合内容でしたので、当然その2人にも勝てる自信があるのかな? と。
「ま、スプリットですけどね! はい」
──先ほど大会の盛り上がりに関して「虚無感」という言葉も出ました。RIZINを盛り上げるにはSNSを使って発信するとか、時には過激なトラッシュトークも求められて来るかと思います。佐藤選手は性格的にそういうのは向かないのかとは思いますが、それが時に試合結果よりも重視される風潮をどう思いますか?
「それはそれで全然あり、だと思っている。で、自分自身がそういうことをやるかというと、やらない。で、僕のやり方で盛り上げられたらいいと思っている。もちろん世間というか、一般層に向けて、まあトラッシュトークをやる必要はないと思うけど、何かフックが必要だと思っていて、僕はこのやり方で来ていて、僕の中で自分のファイター像があるので、それでやっていくつもり。今までと変えていくつもりはないっていうか、自分の、自分らしさでやっていけたらいいな、って。全員が全員それする必要はないし。うん。ま、それぞれあっていいと思う」
「大晦日を考えていないというか、大晦日だけを見てやっていないという意味で、どの大会でも、次どれになるか分からないけれど、という発言のニュアンスなので、まあ次何になるか分からないけど次に向けてやっていくという意味で、大晦日はナシってワケじゃない」
――きちんと準備期間があるオファーであれば検討する?
「準備期間がなくても心が踊ればあります(笑)」
――もし準備期間が1カ月くらいあれば全然違う内容の試合を見せられたとの想いは?
「どうだろうな。どうか分からないけれど、もうちょっといろいろな仕掛けというか、こうなった時にこういうことが出来るなっていうのは試せた、もうちょっとトライが出来たかもしれないってのはありますけれど。でも2週間の割には上手く作れたと思います」
――年齢的な部分は意識する?
「意識はないんですけどやっぱりこ、落ちていく部分も感じるし、技術的に成熟していく部分も感じるし、まあ全部受け入れながらやっていくっていうか。まあ、歌手じゃないですけど声が全然出なくなってもアレンジしてうまくやっていくというのをMMAでもできると思っている。だから自分の変化を受け入れながら、戦いをアレンジしていけると思っていますし、それである程度戦えるっていうか。抗ってもしょうがない部分があるので、受け入れて戦っていくという感じですね」